教室ブログ

2023.02.24

昨日は天皇誕生日【ブログ】

こんにちは!WAM久宝寺校の山田です。昨日は祝日ということもあり、14時には自習に来た生徒さんがいらっしゃいました。

昨日は国民の休日である「天皇誕生日」でしたね。もともと明治政府のころは「天長節」と呼ばれる大事な日で、現在でも伊勢の神宮をはじめ、皇室ゆかりの神社ではお祭りが行われています。NHKなどテレビでは天皇陛下のご挨拶など、行事の様子を見ることができるのでおすすめです。天長節は、中国由来で712年に皇帝になった唐の9代玄宗を祝ったのが始まりだそうです。老子の「天長地久」から採られた言葉だそうです。日本でもすぐに取り入れられて、775年(宝亀6年)光仁天皇を祝ったのが始まりだそうです。ずいぶん長い歴史がありますね。

 

さて、昨日で今上天皇(きんじょうてんのう:現在の天皇陛下という意味。)は63歳になられました(令和5年現在は126代徳仁(なるひと)。1960年生まれ)。還暦近くでご即位なされたので、お若い印象があるもののお年を召されている印象です。現在の上皇さまのお誕生日は12月27日で、国民の祝日とは言え、会社や学校は冬休みだったねというイメージかもしれません。一方で今上天皇は2月末ということで、小中学生は昨日、「嬉しい!」と言っていました。大学生は、どっちもお休みなので関係なさそうですね(笑)。2019年、現在の上皇さまが生前退位されたため、1912年以来久々の天皇誕生日のない年になりました。今上天皇は早生まれですからね。

 

実はヨーロッパの王室では「この日が生誕祭ね」みたいな感じで誕生日を祝うのではなく、どの代でも固定の日程で君主の生誕祭をやるみたいです。お役所やカレンダー屋さんはそっちのほうが楽そうですね。一方で、日本だと明治天皇の誕生日と昭和天皇の誕生日は「別の形の祝日」として残っています。さて、わかりますか?

正解は「文化の日」「昭和の日」です。

「文化の日」は「国民の祝日に関する法律」では「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としているそうです。たまたま憲法が公布される半年後がメーデーにあたる5月1日になり、それを避けるために3日にずらしたそうです。しかしGHQは明治節が残ることを避けたかったので反対しました。しかし、「日本は戦争放棄という世界に例のない理念を掲げた憲法を制定するのだから」という強い希望があったようです。実際の意図はよくわかりませんが、立憲君主制である日本の象徴的な日なのかもなと感じました。現在の皇室の発言をニュースで見ればわかるように、常に「憲法」「国民」「平和」といった言葉が入ってきます。憲法に基づき、国民の信があって初めて皇室があるという「国民主権」の「立憲民主主義」であることを意識されているということですね。

「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧(かえり)み、国の将来に思いをいたす」となっています。もともと戦前の明治政府から現在の戦後憲政に移行したために、先帝崩御祭(前の天皇が亡くなられた日に前の時代を顧みる祭事)が祝日だった制度がなくなったことで、国会で物議が醸されました。結果、昭和天皇の誕生日を「昭和の日」としようとしました。しかし、昭和は戦争のイメージもある時代ですから忌避観も強く、「みどりの日」ができました。昭和天皇が植物学者だったことが由来ですね。その後、やっぱり「昭和の日」は必要だよねという意見から、ゴールデンウィークの別の日に「みどりの日」を移動させて、2007年から「昭和の日」ができました。

 

日本は現存する世界最古の国としてギネスブックにも載っていますが、天皇中心になったり、豪族・貴族中心になったり、武家中心になったりと、大きく変化しながらここまで来ました。しかし、現代日本に最も大きな影響を与えたのは先の第二次世界大戦でした。戦争への反省とともに、平和であるためにどうすべきか。あるいは、政治に関心を持ち、良い国であるにはどうすべきか。祝日を機に、歴史や公民の知識を吸収し、ご自身の考え方を深堀りしていただければ幸いです。

 

文:WAM久宝寺校 山田

 

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