こんにちは、初石駅前校です。
春日部共栄中学高等学校の説明会に参加してきました。
※ 画像は校門前の外観ですが、スクールバスも停まっており、説明会当日の賑わいが感じられました。

日時: 令和8年5月20日(水)11:30~12:15
会場: 春日部共栄中学高等学校 至誠館
対象: 塾の先生方、教育関係の方々
内容: 校長挨拶、コース紹介、進路実績、入試概要など
令和8年5月20日(水)、春日部共栄高等学校の塾対象説明会に参加してきました。
司会は高校教頭の大沢直子先生が務められ、校長の加藤和己先生による学校概要・教育方針の説明、続いて入試担当委員長の馬崎郁朗先生による入試概要の説明という流れで進みました。流山市、柏市からも春日部という立地はやや距離がありますが、東武アーバンパークラインで1本、春日部駅からスクールバスも運行されており、通学面でのサポートが充実しています。
春日部共栄高等学校は、埼玉県春日部市にある私立の進学校です。1980年(昭和55年)の開校から今年で47年目を迎え、まもなく50周年という節目の年を控えています。現在の生徒数は男子930名・女子704名の合計1,634名と非常に規模が大きく、1学年13〜15クラス編成です。建学の精神は「至誠の心を一生涯貫くこと」で、校訓は自主自立・明朗勤勉・協調奉仕の3つ。モットーは「文武両道」で、生徒のほぼ100%が4年制大学進学を目指しています。
今年度の大きなトピックスとして、令和9年度入試に向けた公立高校入試制度の変更への対応についてお話がありました。
公立高校の調査書が新様式に変わり、欠席日数や部活動の記録が記載されない形になります。本校はこれに対し、公立高校の新様式ではなく「私学協会標準様式」を引き続き採用することを決定しました。昨年度までと同じ様式のため中学校の先生方の負担も変わらず、欠席日数や部活動の記録もしっかり確認できる体制を維持します。
また公立高校の入試問題がマーク方式に変わるなど大きく変化しますが、本校は引き続き3科マーク方式での入試を継続します。受験生にとっては、本校の入試スタイルに変更がないという点で安心感があります。
もう一つの大きな変更点として、今年度から授業料の無償化が実施されました。昨年度は制度の確定が遅れ、曖昧なままのご案内となったことを馬崎先生が丁寧にお詫びされていたのが印象的でした。無償化により、月額61,100円の費用が実質月額25,100円で通学できるようになっています。
本校のコース制は1年次に4コース(東大選抜・選抜・特進α・特進)で募集し、2年次以降は成績と希望により文理に分かれていく仕組みです。昨年度に新設された東大選抜コースは今年で2年目を迎えています。
東大選抜コースは、東京大学・国公立大学医学部への現役合格を目指す特別なコースです。高校2年生までに英語・数学の教科書範囲を修了し、高校3年生では週3日の午後に選択特別講習を設置。生徒が自分の弱点や志望に合わせて自由に選択できる体制です。夏期・冬期・春期の長期休業中の講習費は徴収しない「学習支援奨学生」扱いとなっており、部活動の制限もありません。
加藤校長からは、1期生が2年生に進級し、春休みに自主勉強会を開いたり、新入生へのウェルカムセレモニーを企画したりと、縦のつながりを自ら作っている様子が紹介されました。「高いポテンシャルを持った生徒たちがお互い切磋琢磨している」というお言葉が印象的でした。来年度の進学実績がいよいよ出始めるタイミングで、非常に楽しみなコースです。
授業面では、45分7限授業を週5日・39週実施する体制をとっており、3学期制の頃より授業時間が約1割増えています。スパイラル学習やアクティブラーニングを取り入れながら、小テスト・単元テストをこまめに実施することで学習習慣の定着を図っています。
また駅前に夜21:00まで利用できる学習センターを開設しており、試験前は予約制で満席になるほどの人気です。部活後にスクールバスで駅前へ移動し、そのまま学習センターで勉強して帰る生徒も出てきているとのことで、パリオリンピックに出場した本校卒業生もこの施設を活用していたというエピソードには思わず驚きました。
グローバル教育として、オーストラリア(ホームステイ型語学研修)とボストン(他国の留学生と交流するハイレベル語学研修)の2種類の海外研修を毎年実施しており、各20〜30名が参加しています。修学旅行は高校2年生の12月にオーストラリアのゴールドコーストへ行くとのことで、生徒が一番楽しみにしている行事とのことでした。
ロータリークラブとの提携による交換留学も毎年実施しており、今年はカナダ・ベルギー・スウェーデンから留学生を受け入れる一方、本校からもベルギー・アメリカ・スウェーデンへの1年間留学生を送り出しています。7月に帰国予定とのことです。
ボランティア活動にも力を入れており、近隣の夢の森公園での植樹・草取り活動や、30年近く続く伝統行事「サンタ大作戦」(12月にクッキーを製造・販売し収益を寄附)、春日部市の藤まつり参加、警察との啓発活動など、地域に根ざした取り組みが充実しています。流山市、柏市からも通う生徒にとって、こうした地域との関わりは高校生活をより豊かにしてくれる要素のひとつではないでしょうか。
今年春の大学合格実績は、国公立大学97名(北大・東北大・九州大・一橋大・東京科学大・お茶の水女子大・東京外語大・筑波大・千葉大・埼玉大など、関東圏だけで69名)、早慶上理69名、GMARCH164名、医歯薬看護系94名(医学部医学科5名)で、延べ合格数は1,131名にのぼります。
部活動でも素晴らしい実績が続いています。男子バレーボール部が17年ぶりに春高(全国高校バレーボール選手権)に出場し男女とも関東大会へ進出、パワーリフティング部が高校選手権で男子団体優勝し2名がコスタリカの世界大会へ出場、水泳部がインターハイ連続43大会連続出場を達成し、男子背泳ぎ100m・200mで優勝しアジア大会でも金メダルを獲得。吹奏楽部は日本管楽合奏コンテスト全国大会で最優秀賞を受賞し、大宮ソニックシティでの定期演奏会は満席となりました。茶華道部が花の甲子園全国大会で関東地区で入賞するなど、文武両道を体現する学校だと改めて感じます。
進路指導では、担任だけでなく学年全体で複眼的に生徒をサポートする体制をとっており、総合型選抜・推薦入試と一般入試の両立指導も充実しています。「どのコースで入学してきても伸ばしていく」という加藤校長の言葉通り、特進αコースから東北大学に合格した生徒の事例など、入学時の成績に関わらず実績を上げている姿が印象的でした。
入試担当委員長の馬崎先生から、令和9年度の高校入試について説明がありました。基本的には昨年度からの大きな変更はありません。
入試日程は第1回が1月22日(埼玉県私立入試解禁日)、第2回が1月24日、第3回が2月1日です。試験科目は3科マーク方式で、面接は単願のみ実施されます。
出願の目安として、単願はオール4(3科・5科・9科)が基本ライン、併願はオール4プラス1〜2が目安となっています。クリアラインの具体的な数値は昨年度から変更なしで、個別相談時に提示されます。
受験オプションとして3種類の方法があります。単願希望者は第1回の受験が必須で、継続受験の場合は単願としてより緩やかに判定されます。両日受験(第1回・第2回を同時出願)では第1回の得点を内部配慮した上で第2回の合否判定を行い、上位コースへの合格可能性が高まります。再受験(第3回)では15点の加点配慮が実施され、既に取得した合格も有効のまま上位コースへのチャレンジが可能です。
入学手続き金の納入期限については、単願の締め切りが昨年の1月31日から2月4日15:00に延長されました。第3回入試へのチャレンジを後押しするための変更とのことです。併願は公立高校合格発表翌日の15:00までで、延納手続きは不要です。
検定加点については、併願は英検準2級以上、単願は英検3級以上で加点があります。英検2級以上・準2級プラス以上の場合はさらに別リストによる優遇があります。
特待制度はA・B・Cの3段階です。7〜12月の模試偏差値(A特待は上位3回平均、B・C特待は上位2回平均、いずれも小数点以下切り捨て)と5科内申合計23以上が目安で、成績特待生には入試担当委員との面接が必要です。A特待生は入学手続き時納入金の免除に加えて、3年間の維持費(月額8,000円)と各学年の一括徴収費(年間目安75,000円)も免除されます。1年次の一括徴収費にはChromebook費用も含まれており、実質的な負担軽減は相当な金額になります。
直近のイベントとして、6月13日(土)に説明会見学会が予定されています。まもなく学校ホームページで予約受付が開始されるとのことですので、興味のある生徒・保護者の方にぜひお知らせください。
また、中高合同の文化祭「藤桐祭(とうとうさい)」が6月6日(金)・7日(土)に一般公開されます。昨年は1万人以上の来場者を集めた大規模な文化祭で、野球部・ダンス部・吹奏楽部が合同で行うフィナーレも大きな見どころです。学校の雰囲気を直接感じられる絶好の機会ですので、こちらもぜひご案内ください。
春日部共栄高等学校は、文武両道を真剣に実現している学校だということが、今回の説明会でも改めて伝わってきました。東大選抜コースの新設から2年目を迎え、生徒たちが自主的に勉強会を開いたり、縦のつながりを大切にしたりする姿は、単なる進学校にとどまらない学校文化の厚みを感じさせます。
授業料無償化による家庭の負担軽減、手厚い特待制度、駅前の学習センターなど、生徒が学びに集中できる環境が着実に整えられています。公立高校の入試制度が大きく変わる中、本校がいち早く対応策を打ち出している点も保護者にとって安心感があります。
前編の中学校編と合わせて、ご興味のある方はお気軽に初石駅前校までご相談ください。
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