教室ブログ

2020.04.23

夏は来ぬ

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

今日は4月23日ですが,旧暦では四月一日

つまり,暦の上では今日からがということになります。

四月の異称は「卯月」と言いますね。

 

 

標題に掲げた「夏は来ぬ」は,歌の題名です。

もちろん夏は「こぬ」ではありません。夏は「きぬ」です。

 

「来」(く)は,カ行変格活用の動詞で,「こ」は未然形,「き」は連用形です。

「ぬ」は助動詞ですが,未然形と接続する「ぬ」は「ず」の連体形で,打ち消しを意味します。

連用形と接続する「ぬ」は完了を意味する助動詞の終止形です。

したがって,「こぬ」と読めば「来ない」という意味になりますが,「きぬ」と読めば「来た」という意味になります。

 

つまり,この歌は夏の訪れを描いた作品なのです。

 

 

卯の花の 匂う垣根に

時鳥 早も来鳴きて

忍音もらす 夏は来ぬ

 

 

卯の花が美しく咲いている生け垣に,ホトトギスが早くも来て鳴いている。

今年初めてホトトギスの声を聴いた。

夏が来たのだ。

 

夏の訪れに胸を躍らせている様子が浮かぶ歌詞ですね。

 

 

こういう歌を学校の音楽の時間に学んだら,古文の知識も身につくし,日本の伝統的な季節感も味わえると思うのですが。

 

 

 

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