塾を探すとき、複数の塾を体験して比較する。
これは一見、とても合理的な選び方に見えます。
ただ、現場で長く見てきた立場として、あえて言います。
この「比較しすぎる塾選び」は、実は危険だと思っています。
もちろん、1つだけ見て決めるのが不安なのは分かります。
ただ、何校も並行して体験し、比較して決める…このプロセスには落とし穴があります。
それは、「選り好み」が基準になってしまうことです。
・この先生はちょっと合わない
・この説明は分かりにくい気がする
・なんとなく雰囲気が好きじゃない
こういった「好き・嫌い」で判断する癖がつくと、
どこに行っても不満が出やすくなります。
正直な話、指導形式が同じであれば(例:個別指導1対2など)、学力への影響はそこまで大きく変わりません。
多少の違いはもちろんあります。
ですが最終的に結果を分けるのは、
ここです。
講師との相性もよく話題になりますが、これも固定ではありません。
良い時もあれば、そうでない時もある。途中で変わることもあります。
塾を「選ぶ」という経験自体が悪いわけではありません。
ただ、その基準が「好き・嫌い」になってしまうと話は別です。
そうなると、
といった考え方が、無意識に根付いてしまいます。
これ、勉強においてはかなりマイナスです。
もう一つ大事なことがあります。
保護者様が塾をどう見ているかです。
もし保護者様が、
「本当に大丈夫かな?」
「他の塾の方がいいんじゃないか?」
と疑いながら通わせていると、
子どもも同じように塾や講師を見るようになります。
逆に、
「ここで頑張ろう」
「この先生についていこう」
と腹を決めているご家庭は、やはり伸びやすいです。
少し厳しい言い方かもしれませんが、
信じて任せることができない環境では、学力は伸びにくいと感じています。
では比較せずにどう決めるのか。
大切なのは、
この2つです。
完璧な塾を探すのではなく、
「ここでやる」と決めることが大事です。
そして決めたら、しばらくはブレずに続ける。
その中で見えてくるものの方が、はるかに大きいです。
塾選びは確かに大切です。
でも、それ以上に大切なのは、選んだ後の関わり方です。
ご縁を大切に、信じて任せる。
その環境の中で、子どもは一番伸びていくと考えています。