【要旨】やや難 20分
私たちは世界を
意味で捉えられると思っている。
しかし世界の本当の姿は
実は意味では捉えられない。
その「世界の本当の姿」に迫るための
ひとつの方法が芸術的な体験。
美は意味論や主客二元論を超える
世界からの贈り物(福音)。
私もいち芸術家として作品を通じ、
その福音を他者に届けていきたい。
【問1】漢字 やや易
(ア)④(イ)④(ウ)①
(エ)②(オ)②
特に難しいものはないです。
共通テストレベルなら
直接書かせるワケでもないし、
わざわざ「漢字だけ」の対策は不要。
そんなことより
とにかくたくさん文章に触れて下さい。
【問2】内容説明 やや難
いきなり選択肢を見て森に迷い込み
まんまと出題者が仕掛ける罠にハマり
いたづらに時間を浪費するその前に。
「記述問題」だと思って
「正解のイメージ」を持ってから
選択肢を見ましょう。
採用すべきは「消去法」というより
その自身の「正解のイメージ」に
近い選択肢を探す「積極法」です。
正解のイメージは以下。
「他者(人間)」と「あるがままの世界」
のコントラスト(対比)。
前者は意味の世界、なじめない。
後者は超意味の世界、なぜか心地よい。
いちばん近いのは③。
①は
「他者の基準とは異なる」が記載なし。
②は
「自身に対する理解を深める」が✕。
あるがままの世界との遭遇は、
言語化出来ない、不思議な感覚です。
④は
「他者のルールを放棄」が記載なし。
【問3】内容説明 やや難
正解のイメージは以下。
作品を作ることは、
自己存在の変容を促し、
作者(主体)⇔作品(客体)の
二項対立を超え、
新しい地平へ繋がる行為だ。
いちばん近いのは②。
①は
「作者の内的イメージを補強」が✕。
むしろ作者自身の存在を
変容させてしまいうるものです。
③は
選択肢は因果関係が逆。正しくは
「素材の変質=聖なるものを引き出す」
⇒「素材の思いもよらない姿の現出」。
④は
「主体と対象が逆転」が言い過ぎ。
【問4】理由説明 やや易
正解のイメージは以下。
こんな想いになるのは私だけ?
いやきっとみんなもそうだよね?
そしてこれって芸術の根源だよね!?。
正解は②。
①は
「相対化」が✕。
折角の大切な幼少期の体験の記憶を
「相対化」=薄めちゃダメ。
③は
「他者と共有不可」が言い過ぎ。
作者は「他者との交換可能性」に
むしろ希望を見出している。
④は
「個人的な解釈に過ぎない」が逆。
【問5】理由説明 標準
正解のイメージは以下。
芸術的な体験は、
「本当の世界の姿」への架け橋。
①は
「わかりあえない他者の存在」が✕。
この文章における「ナゾ」は
「人間」というよりむしろ
「世界そのもの」のこと。
②は
「基準が明らかになり」が✕。
むしろ逆で、基準や常識は粉砕される。
③は
正解。
④は
「個人感覚が尊重される望ましい社会」
が(笑)レベルで✕。
現代文に於いて
「道徳的な美しい選択肢」は大体✕。
【問6】全体要旨 やや難
正解のイメージは以下。
世界からの贈り物を
受動的に待つだけでなく、
自分も作り手として作品を通じ
積極的に他者に贈り物を届けたい。
それが容易な行為ではなくても。
正解は①。
②は
「美しさという概念の虚構性」が✕。
そんな絶望的やけっぱちな話ではない。
③は
「かけがえのない自己」が✕。
問3で既出。
自己はむしろ変容するのです。
④は
「誰にもわからない美を完成」が✕。
そんな仙人みたいな話じゃない。
むしろ「他者性」が強烈に
意識・希求されている文章です。