
【総評】
やや易化。
日頃から4技能を意識して、
語彙でも読解でも
常に音を通じて学習していた受験生は、
例年どおり第5問は難関だが、
それ以外は全問正解も可能だった。
【形式・内容】
第5問で
少し新傾向があったが試作問題通り。
第6問は
ディスカッションが4人から3人になり
むしろ易化。
全体的には例年とほとんど変化なし。
【設問別詳細】
<第1問A> 短文 やや易
第1問および第2問は、
いつもリスニングを通じ、
基礎文法力・語彙力を
測っているような気がします。
<第1問B> 短文・イラスト やや易
上述の通り。今回は
「one , the other」「受動態」など。
<第2問> 短い会話 やや易
こちらも続、リスニングを通じて
基礎文法力&語彙力を
測っているイメージ。
「文法のための細かな文法」
「語彙のための細かな語彙」ではなく、
「基礎レベルでいいので」
それらの運用力を測っている。
<第3問> やや長い会話 標準
例年ここまでは英検準2級レベル。
1問ミスくらいで乗り切りたい!
<第4問A> モノローグ 標準
例年ここから英検2級レベル。
前半(人気の朝食メニュー)は、
2度音声なら楽勝なのだが、
1度音声ではやや苦しいか…。
後半(天気予報)は、
例年より素直で取り組み易かった印象。
<第4問B> 複数モノローグ 標準
正解のBの人に限って
いちばん聞き取りにくいが、
あとの人たちが聞き取りやすく、
消去法で正解にたどり着ける。
<第5問> 講義 やや難
例年この第5問だけが、
英検準1級ほどではないが、
英検2級よりはやや難しい印象。
特に「選択肢は2回以上使ってもいい」
という設問(今回は問28ー31)
が例年最難関。
問32もやや難。
変えるべきは
「オリジナルギフトギバーズ」ではなく
「リギフターズ」の態度。
第5問を2問ミスまでで乗り切ると
90点オーバーが見えてくる。
<第6問A> 2人の議論 標準
問35がややトリッキー。
変えるのは「噛むサイズ」
ではなく「噛む回数」。
そして選択肢の
「adopt=採用する」を
語彙として知っているかどうか。
<第6問B> 3人の議論 標準
例年の「4人の議論」が
今年は「3人の議論」になり
易しくなった。
登場人物の1人が
他のメンバーと議論する中で、
途中から意見が変わる伝統芸能。
最終問題は「ウイルス」が
「ヴァイラス」と発音されているのを
聞き取れるかがカギ。