
【総評】
昨年度よりやや易化。
「思考力・判断力」という名の
「ひっかけ」問題はなくなりました。
総語数も昨年度よりは減ったみたい。
偏差値70以上
(英検準1級、
TOEIC700点以上レベル)
であれば満点を狙える年でした。
しかし約6,000語におよぶ
圧倒的なヴォリュームを
80分という時間内に解き切るのは
変わらず至難。
偏差値70で
1~3問ミスで90点~、
偏差値65で
4~6問ミスで80点~、
偏差値60で
7~9問ミスで70点~、
偏差値55で
大問1問は解き終わらず60点~、
偏差値50以下では
歯が立たない、
という感じだと思います…。
【形式・内容】
大問が6問から8問になりましたが、
内容自体は例年と
それほど変わりはありません。
【問題別想定時間】
昨年・一昨年は
見直しの時間は
ほぼ取れなかったでしょうから、
「ほんの少しだけ」
ですが余裕が出来ました。
第1問 5分
第2問 5分
第3問 5分
第4問 5分
第5問 10分
第6問 15分
第7問 15分
第8問 15分
合計75分+5分見直し
【設問別詳細】
<1> 水槽づくりパンフ 標準
問3は「流れがゆっくりな水の魚」
という文言を見逃したらミスります。
<2> 空飛ぶ乗り物ブログ やや易
特に難しい、あるいは
トリッキーな設問はないので、
3~4分で満点で駆け抜けたいです。
<3> バンドの成長物語 標準
もはや国語みたいな問題ですが、
中学受験の物語文みたくベタな内容
=「みんなで心をひとつに!」なので、
ここも5分くらいで駆け抜けたいです。
<4> 先生の添削指導 やや易
新傾向だが試作問題通り。
共テは細部の理解を問われますが、
この問題のみ全体に渡る設問がなく
飛ばし読みが可能。
英作文の能力を測りたいのかな?
<5> Eメールのやり取り 標準
まさに前述の、
細部理解が問われる問題の典型。
ある程度力がある受験生なら、
時間無制限なら満点が可能でしょう。
しかし限られた時間でそれが出来るか、
共テは本当にそれだけ、しょうもない。
<6> 小説とその感想 やや難
本年度最凶は本問でした。
英文のレベルというより、
内容がぶっ飛び(超能力姉弟物語)。
時系列も行ったり来たりで、
これを極限の緊張の中で理解するには、
相応の英語力と確固たる自信が必要。
時系列的には、
⇒ただの少年が超能力に目覚める
⇒両親から同じ超能力者の
生き別れた姉の存在を知る
⇒両親を超える救護隊として活躍
⇒スカウトされヒーロー戦隊
(実は演技、偽物)になる
⇒同じ戦隊の謎の女性に助けられる
(彼女も超能力者だった)
⇒その女性が生き別れた姉だと気づく
⇒姉と一緒に今度は
本物のヒーローになる。
問2は逆に
「ブルーバード(主人公・弟)」の能力
以外を選べばよい。
問4も逆に
「本文にすでに記述があること」
以外を選べばよい。
<第7問> 説明文(動物睡眠) 標準
アウトラインに先に目を通し、
スキャンしながら読み進めていく。
やや紛らわしいのは問3くらい。
<第8問> 複数素材(宇宙) やや難
これも新傾向だが試作問題どおり。
問1は
宇宙探索について
ネガティブな選択肢が①のみ。
問2は
民間の宇宙チャレンジの可能性に
言及していることが共通項。
問3は
「宇宙探索」に否定的なのは
メイリンとナオミで、その共通項は
「人間を危険に晒す可能性」。
問4も難しくない。
とにかく宇宙探索は「環境汚染を招く」、
そしてそれは「地球も大気圏も両方」。
「大気圏」という単語が解らなくても
ちゃんと本文中に説明書きがあります。
問5もややこしいが難しくはない。
a「宇宙探索」が103パワー、
b「きれいな水供給」が150パワー、
c「教育供給」が54パワー、
d「飢餓をなくす」が40パワー。
②はa>bとなっていて✕。
③はaの半分以下がcとなっていて✕。
④はa>(b+c+d)となっており✕。