教室ブログ

2025.01.20

【共通テスト2025<リーディング>】

【総評】

昨年度よりやや易化。

「思考力・判断力」という名の

「ひっかけ」問題はなくなりました。

総語数も昨年度よりは減ったみたい。

偏差値70以上

(英検準1級、

TOEIC700点以上レベル)

であれば満点を狙える年でした。

しかし約6,000語におよぶ

圧倒的なヴォリュームを

80分という時間内に解き切るのは

変わらず至難。

偏差値70で

1~3問ミスで90点~、

偏差値65で

4~6問ミスで80点~、

偏差値60で

7~9問ミスで70点~、

偏差値55で

大問1問は解き終わらず60点~、

偏差値50以下では

歯が立たない、

という感じだと思います…。

 

【形式・内容】

大問が6問から8問になりましたが、

内容自体は例年と

それほど変わりはありません。

 

【問題別想定時間】

昨年・一昨年は

見直しの時間は

ほぼ取れなかったでしょうから、

「ほんの少しだけ」

ですが余裕が出来ました。

第1問 5分

第2問 5分

第3問 5分

第4問 5分

第5問 10分

第6問 15分

第7問 15分

第8問 15分

合計75分+5分見直し

 

【設問別詳細】

<1> 水槽づくりパンフ 標準

問3は「流れがゆっくりな水の魚」

という文言を見逃したらミスります。

<2> 空飛ぶ乗り物ブログ やや易

特に難しい、あるいは

トリッキーな設問はないので、

3~4分で満点で駆け抜けたいです。

<3> バンドの成長物語 標準

もはや国語みたいな問題ですが、

中学受験の物語文みたくベタな内容

=「みんなで心をひとつに!」なので、

ここも5分くらいで駆け抜けたいです。

<4> 先生の添削指導 やや易

新傾向だが試作問題通り。

共テは細部の理解を問われますが、

この問題のみ全体に渡る設問がなく

飛ばし読みが可能。

英作文の能力を測りたいのかな?

<5> Eメールのやり取り 標準

まさに前述の、

細部理解が問われる問題の典型。

ある程度力がある受験生なら、

時間無制限なら満点が可能でしょう。

しかし限られた時間でそれが出来るか、

共テは本当にそれだけ、しょうもない。

<6> 小説とその感想 やや難

本年度最凶は本問でした。

英文のレベルというより、

内容がぶっ飛び(超能力姉弟物語)。

時系列も行ったり来たりで、

これを極限の緊張の中で理解するには、

相応の英語力と確固たる自信が必要。

時系列的には、

⇒ただの少年が超能力に目覚める

⇒両親から同じ超能力者の

生き別れた姉の存在を知る

⇒両親を超える救護隊として活躍

⇒スカウトされヒーロー戦隊

(実は演技、偽物)になる

⇒同じ戦隊の謎の女性に助けられる

(彼女も超能力者だった)

⇒その女性が生き別れた姉だと気づく

⇒姉と一緒に今度は

本物のヒーローになる。

問2は逆に

「ブルーバード(主人公・弟)」の能力

以外を選べばよい。

問4も逆に

「本文にすでに記述があること」

以外を選べばよい。

<第7問> 説明文(動物睡眠) 標準

アウトラインに先に目を通し、

スキャンしながら読み進めていく。

やや紛らわしいのは問3くらい。

<第8問> 複数素材(宇宙) やや難

これも新傾向だが試作問題どおり。

問1は

宇宙探索について

ネガティブな選択肢が①のみ。

問2は

民間の宇宙チャレンジの可能性に

言及していることが共通項。

問3は

「宇宙探索」に否定的なのは

メイリンとナオミで、その共通項は

「人間を危険に晒す可能性」。

問4も難しくない。

とにかく宇宙探索は「環境汚染を招く」、

そしてそれは「地球も大気圏も両方」。

「大気圏」という単語が解らなくても

ちゃんと本文中に説明書きがあります。

問5もややこしいが難しくはない。

a「宇宙探索」が103パワー、

b「きれいな水供給」が150パワー、

c「教育供給」が54パワー、

d「飢餓をなくす」が40パワー。

②はa>bとなっていて✕。

③はaの半分以下がcとなっていて✕。

④はa>(b+c+d)となっており✕。

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