教室ブログ

2023.10.28

「主体性」ってなんだ?

こんにちは。Wam三咲校の大國です。

今回は主体性についてです。最近、よく耳にするこの「主体性」っていったい何なのでしょうか

ちょっと調べてみましたので、しばしお付き合いを。

どうも、こんなことのようです。

「何をすべきか決められていないこと」に対し、自分の意志・判断により自ら責任をもって行動する態度や性質のこと」

主体性といい、ルールに縛られず、必要とされる行動を率先してとることを主体的行動というのだそうです。

昭和の時代からつい最近まで、こういう生徒は先生から目をつけられ要注意人物視されてきたような気もします。学校が、先生が決めたことに縛られずに、「自分の意志」で「主体的行動」をしたら、先生、学校は「自分勝手な人」と見てしまうでしょう。「オレ流」を貫いて三冠王になった落合博満選手がこのタイプかもしれません。

似たような言葉に「自主性」という言葉がありますが、これとはどう違うのでしょうか。部活などでも「自主練習」という言葉が使われていますよね。

「予め決められたことを自ら率先して行動する態度や性質」

を自主性というんだそうです。部活に置き換えれば、監督、コーチが課題、練習メニューを考えそれを選手、生徒が自発的に行う。監督はそれを見て「ふむふむ。あいつはワシの言うことを聞いてよく練習している。今度の試合で使ってみるか‥‥」となる。なんだか悪い気もしません。実際つい最近までは「先生の言うことをよく聞くいい生徒」という評価がでていたのもこのタイプです。ドラえもんに出てくる「できすぎくん」がこのタイプでしょう。が従順さを求められている気もします。

どうやら、「何も決まってない」ことから始まるのが主体性。「予め決まっていること」から始まるのが自主性ということのようです。

では、なぜ今「自主性」ではなく「主体性」なのでしょうか。それは社会の先行きが不透明なことと関係しているようです。

Google先生に聞いてみたらこんなことが書いてありました。

「現代は何が起こるか分からない、先の見通しがたたない不確実性の時代と考えられている。こんな時代を生きていくには時代の流れに合わせて柔軟に考え方や行動を変えていかなければならない。今後はAIやIoTを始めとしたテクノロジーの発展により更に変化は激しく、ますます先は読みにくくなる。また、過去の事例が役に立つとは限らない現代に、知識が豊富で特異な才能があっても自ら目的・課題を設定し、周囲を巻き込み動ける人材つまり主体性の高い人材がいなければ組織(社会)がなりたたなくなる」

知識、技能だけではだめで、課題を自分で見つける力問題を解決する力、リスクマネージメントといってもいいのでしょう、そういう力を持った人材が今後必要とされるということなのです。自主性が死語となり、主体性がクローズアップされている背景には、先行き不透明な時代を生き抜くため能力として必要と考えられているからなんですね。「先生の言うことをよく聞く優等生」、ドラえもんに出てくる「できすぎくんタイプ」ではなくむしろ、「落合選手」のような「オレ流タイプ」の人間なることが、これからは必要なのです。

そうは言っても、なかなか意識は変わらないもの、とくに主体的な人を受け入れる側の意識が変わらなければ、主体的行動をとる人は「自分勝手な人」のままです。これでは未来を生き抜く種を自ら放棄したも同然です。若い世代の人には主体的な人間に是非なっていただき、私たち中高年も「やんちゃな俺流」の考えを寛容の心で聞き、時にはある程度の失敗を覚悟しながらも「責任は俺がとるから、やってみろ」という度量が必要な時代になってきているということなのではないでしょうか。

Wam三咲校生徒の皆さん。「何をやっていいのか分からない」は「主体性の種」です。まず自分で考えて、そして思いついたことを失敗を恐れずやってみましょう。そこで行き詰まったらヒントをもらいに相談すればいいのです。

それでは今回はこの辺で。

お詫び~

本文中の具体例が多少古臭いのは、昭和世代を醸し出したいというあざとさからくるものではなく、本当に出てこないという最近の事情に疎い私の無知に由来しています。ご容赦ください。

 

 

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