教室ブログ

2020.06.17

6月/依りかからず

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

昨日の新聞に,茨木のり子の「6月」という詩のことが書かれていました。

 

 

どこかに美しい村はないか

一日の仕事の終わりには一杯の黒ビール

鍬を立てかけ 籠をおき

男も女も大きなジョッキをかたむける

 

どこかに美しい街はないか

食べられる実をつけた街路樹が

どこまでも続き すみれいろした夕暮れは

若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

 

どこかに美しい人と人の力はないか

同じ時代をともに生きる

したしさとおかしさとそうして怒りが

鋭い力となって たちあらわれる

 

 

コロナ禍の今,改めて読むと,共感せずにはいられません。

「アフターコロナ」とか「ウィズコロナ」とか,あるいは「新しい生活様式」などと言われていますが,人としての原点に立ち返り,地に足のついた暮らしを営むべきなのではないかと,私は思っています。

 

 

茨木のり子の詩の中では,「依りかからず」という詩が,私は好きです。

 

 

 

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ

 

 

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