教室ブログ

2019.01.25

集団討論 or ディベート?

こんにちは。個別指導Wam 小宮町校です。

 

いよいよ明日,都立高校の推薦入試が始まります。

推薦入試で課されるもののうち,個人面接や作文・小論文は,他の様々な選考試験でも実施されていますが,集団討論はやや特異なものと言えます。

例えば,昨年度,富士森高校ではこんなテーマが課されました。

 

日本の食べ物を作って,海外からの留学生と交流することになりました。

日本の食文化を知ってもらうために何を作ったらよいでしょうか。

一つ挙げ,理由を述べてください。

そして,皆さんで何を作ったらよいかまとめてください。

 

採点基準は公開されていませんから,何をどう評価して点数化しているのかはわかりません。

一般的にはこういう指導をします。

 

・他人の意見をよく聞く。

・他人の意見を全否定しない。

・自分の意見を明確に述べる。

・より多くの人の意見をくみ取ってまとめる。

 

一方,欧米ではディベートがさかんに行われます。

AかBかの二者択一という議題について,抽選でいずれの側に立つのかを決め,それぞれの立場で意見の応酬を重ねて,最終的に決着をつけることになります。

 

比べてみると,集団討論というのはいかにも日本的なものだと思えます。

議論して白黒つけるというのではなく,皆が受け入れられるような結論を探そうとする姿勢。それが都教委の考える理想的な人物だということなのでしょう。

 

グローバル化の進んだ社会で外国人とも渡り合える力を求めるのか,それとも多様なルーツを持つ人々をまとめる力を求めるのか。

 

……両方いた方がいい,と私は思うのですが,これもまた日本的な考え方でしょうかね。

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