"六十谷校" の記事一覧

2019年06月30日 23:56

エクリチュール

こんばんは、Wam六十谷校の川口です。  読むことと書くことは全く別のことだと言われます。書くことで表せる形についてロラン・バルトの視点から文学をみていきたいと思います。  同時代の著作家たちに共通の規則や慣習の集合体である《言語体》(ラング)は文学の手前にあり、著作家の経験に関する偏差《文体》(ステイル)はほぼ彼方にあると述べられています。ラングと別に《語り》(パロール)は言語の代行ですが、速さでなく濃密さに個人の気質が表れるステイルは生物学的な起源によって、社会の契約の外に位置します。ステイルがない職人的な古典的エートスを開発したとしてバルトはジッドやヴァレリーを挙げています。小説に限らず…
2019年05月23日 04:24

SiO2

こんにちは、Wam六十谷校の川口です。 今日は2019年05月23日です。20190523は3を1桁目として、どの桁までで切っても素数になる素敵な数字です。 火成岩の構成鉱物の有色、無色はどのようにして決まるのか、順番などはっきりした理由が分からなかったので調べていました。火山岩でも深成岩でも含まれる無色鉱物は斜長石(Ca多)、斜長石(Na多)、石英、カリ長石、有色鉱物は酸化鉄、酸化マグネシウムを多く含む橄欖石、輝石、角閃石、黒雲母に大別されます。しかし晶出順は概念的であり、カルクアルカリ系列のマグマの結晶分化作用では鉄と珪酸分が多い環境下では、四面体の重合度が増すことで多鎖イノ珪酸塩、フィロ…
2019年04月30日 15:10

磁性

こんにちは、Wam六十谷校の川口です。 水の反磁性について実験した動画がおもしろかったので、磁性について調べていました。その動画は葡萄の実を天秤のように吊り下げてネオジム磁石を近づけると、磁石から離れるように動くというものです。 世の中の全ての物質は強磁性体、反磁性体、常磁性体に分類されます。強磁性体は磁場により磁化されて磁石となるFe,Co,Ni他それらの合金などで、反磁性体は強い磁場の中に置かれると逆向きに磁化されて反発するものです。多くの物質はこれに該当します。常磁性体は、磁場がない時は磁性を持たない物質です。磁化率は温度に反比例し、強磁性体、反強磁性体が常磁性体に変化する温度があり、キ…
2019年03月31日 22:22

こんばんは。Wam六十谷校の川口です。   東風吹かば にほひをこせよ 梅の花、主なしとて春を忘るな   と菅原道真の歌にありますが、この東風(こち)という読みは特殊で、コチ(小風)の義や、ヒカチ(東風)の約転、コフキの反コヒの転でコは木の精で虎のこと、虎がウソブイて風を成すなど語源は諸説ありますが、こち(哿吉)とも読めるこの春風は道真には「とても良い吉兆の風」と見做されています。他の方位でも南風は”はえ”という読みがありますが、北風、西風は冷害や時化など良くないことを引き起こすため地方によって呼び名が違うようです。外国でも風の名前は無数にあり、ミストラルやシロッコなど聞い…
2019年02月28日 17:20

アルゴリズム

こんにちは、Wam六十谷校の川口です。 以前、AIによる遺伝的アルゴリズムを使ったゲームの映像を見たときに、おもしろそうだと思っていましたが最近色々なものに使われていると感じるようになりました。 遺伝的アルゴリズムは生物進化における遺伝と適者生存による自然淘汰の仕組みをソフトウェアで模すことで複雑な問題の最適解を探索する手法です。ある命題に対する解の候補を遺伝子とその集合体の染色体で表現した個体を複数用意し、適応度の高い個体を優先して交叉、突然変異などの操作を繰り返しながら最適解の探索を行います。必要とされる条件は評価関数の全順序性と探索空間が位相を持っていることです。 各要素は符号化し、表現…
2019年01月31日 16:28

量子力学

こんばんは、Wam六十谷校の川口です。 森田邦久さんの量子力学の哲学を読みました。 量子力学についての本は何冊か読みましたが、知ったのは大人になってからで、その時はミクロな世界の限定的な出来事で、生きていく上でほとんど関係がない現実という認識だったのですが、実は私たちの生活に欠かせないパソコンや携帯電話などにもその技術が応用されているようです。量子力学の原理は未だに不明ですが、その結果はほぼ完全に予測できます。 量子力学の実験のおもしろいところは、測定されるまで状態が分からず、両方が存在しているところです。電子のスピンが測定されるまで決まった値をもっていないように、観測することによってどちらか…
2018年12月17日 02:29

無限

こんばんは。Wam六十谷校の川口です。 野矢茂樹さんの無限論の教室を読んでいました。     矢が飛んでいるとしよう。この矢は、いつの時点でもその瞬間は止まっている。いつの時点でもその瞬間は止まっているならば、いつも止まっているわけで、したがって 、矢は止まっていて動かない.     この、ゼノンのパラドクスには問題を解決できない難しさとこれが本当に問題なのかはっきりしないとう難しさがあります。例えば矢については、距離を線分ABとし、各瞬間で中間点をとることができるとしても、線分ABは無限の点を含むので、いくらでも中間点をとることができる。そのため、矢は…
2018年10月30日 03:21

行列

こんばんは、Wam六十谷校の川口です。   結城浩さんの数学ガール新刊が出ており、行列について改めて勉強する機会を得ました。 行列の和差積、零行列、単位行列、逆行列など基本的な演算が具体的な計算の展開とともに説明されていきます。指数法則、結合法則、分配法則なども確認し、数の世界と行列の世界の対応が丁寧に書き込まれています。   また、虚数単位に類似した行列や3乗すると単位行列になる行列を作って、複素数平面上の図形、回転行列に対応させることで可能性を広げていきます。虚数の行列はないのかというともちろんあり、エルミート行列など物理学や工学などではこちらがメインになるようです。そ…
2018年09月30日 20:12

構造

構造
こんばんは。Wam六十谷校の川口です。 学校で習う構造式は基本的なものが多く面白みがないですが、世の中には楽しい構造式も多くあります。 教科書にも載っているものから挙げるとフラーレンは美しい形です。五員環と六員環からなるフラーレンが閉じた球状構造をとるために、オイラーの多面体定理から5員環が12個必要です。フラーレンの内部空間に不安定な金属クラスターが内包された金属内包フラーレンは特異な酸化還元電位の特性などを利用して太陽電池やトランジスタなど各種電子材料や造影剤などの応用が期待されています。    化学教育プロジェクトの一環としてライス大学が作ったナノプシャンはユニークな形をして…
2018年09月01日 00:00

古文

こんばんは。Wam六十谷校の川口です。 古文を何故勉強するのか。国際化が進む今なら英語は必要というのは分かるが、何故古文を学ぶ必要があるかは甚だ疑問だと思います。しかし、言語の変化を知ることで言語学への興味を増すこと、言語の歴史を知ることで当時の時代背景を理解して日本の歴史を知ることは豊かな精神を作ることができて良いのではないでしょうか。昔も今も変わらない言葉で書き、話していれば良いのですが、言葉はよく変わります。流行語があるように流行り廃れがあり、もっと明確に使用頻度によって数の力でどんどん変化し続けます。それはより使いやすい伝わりやすい言葉への変化であり、環境と時代を映す鏡だと言えます。 …
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