2026.06.18
【番外編】二松学舎大学附属柏中学校へ行ってみた!! 2026
こんにちは、初石駅前校です。
※ 画像はアーチ状の回廊が続く白い校舎ですが、レンガ調の通路と緑に囲まれた落ち着いた雰囲気が印象的でした。
令和8年6月17日(水)、二松学舎大学附属柏中学校・高等学校の教育関係者対象説明会に参加してきました。今回は中学校の内容を中心にお届けします。流山市、柏市からも無料スクールバス(柏駅より約15分)でアクセスできる学校です。
日時: 令和8年6月17日(水) 10:04〜12:15
会場: 二松学舎大学附属柏中学校・高等学校
対象: 教育関係者
内容: 学校長挨拶、カリキュラムマネジメント、探究・グローバル教育、進路指導、2026年度入試結果・2027年度入試概要
今回で学校内での開催は2年目とのこと。以前は柏市内のホテルで開催していたそうですが、「実際の学校環境を見ていただきたい」という思いから昨年度より会場を学校内に変更されたそうです。説明会後には授業見学の時間も設けられており、学校の日常をそのまま感じていただける工夫が随所に見られました。
二松学舎大学附属柏中学校・高等学校は、千葉県柏市に位置する私立の男女共学の中高一貫校(併設型)です。母体の二松学舎は1877年(明治10年)に漢学者・三島中洲が創立した学校法人で、来年2027年に創立150周年を迎えます。高校は1969年の開校から今年で57年目、中学校は2011年の開設から16年目となります。現在の在籍生徒数は中学291名・高校876名、合わせて約1,170名規模の学校です。校訓は「仁愛・正義・誠実」。中学校・高等学校・二松学舎大学柏キャンパスが同じ敷地にあり、東京ドーム約3個分に相当する広大なキャンパスが特徴です。
説明会の冒頭、七五三和男(しめかずお)校長先生のご挨拶に続き、教務部長の武捨君彦(むしゃきみひこ)先生からカリキュラムについて詳しくお話いただきました。
本校の教育理念の根幹にあるのが、創立者・三島中洲(みしまちゅうしゅう)先生の社是に込められた言葉です。「学問で自分の身を治め、人を治めて社会に貢献できる人材になる」という思想のもと、中高6年間を通じて週1時間、論語を総合的な探究の学習として学ぶという取り組みが本校の最大の特徴です。武捨先生によれば、6年間継続して論語を教えている学校は日本広しといえど本校だけではないかとのこと。この伝統は創立以来150年間ブレることなく続いています。
論語教育を通じて育む人間性を、本校では「NKコンピテンシー」と呼んでいます。「仁愛・正義・誠実」の人間力を土台に、その上に様々な学問を探究的に積み上げていくというのが本校のカリキュラムポリシーです。「どんなに優秀でも間違った方向に進んでは意味がない」という武捨先生の言葉が印象に残りました。
また、本校は後伸び学習を大切にしているとのこと。入学時点での学力よりも、6年間かけてじっくりと力を伸ばすことを重視しており、先取り学習ではなく本質を探り見極める力を育てることに力を注いでいます。
中学校は2022年度から2コース制を導入しています。
授業は45分授業を採用しており、毎時間の冒頭に「考えさせる問い」を提示するという共通のデザインを全教科で実践しています。まず自分で考え、次に対話で広げ、再び自分に戻って深めるというプロセスを大切にしており、生徒が「何のためにこれを学んでいるのか」を自覚しながら主体的に取り組める授業づくりを心がけているとのことです。
また、放課後の7時間目は「課外活動の時間」として完全にフリーの時間に設定されています。部活動・校内塾・ネイティブ講師の英会話・教員による自由探究など、生徒が自分でやりたいことを選択できる仕組みで、昨年度スタートしてすぐに定着しているとのことでした。
グローバル探究室長の森寿直先生から、本校の探究教育についてご説明いただきました。本校の探究は「課題研究型」と「課題解決型」の2タイプがあり、中学1年から高校2年の5年間を3段階に分けて展開しています。
本校が最も力を入れているプログラムの一つが、手賀沼地域探究です。かつて日本一汚れていた手賀沼が今では綺麗になった理由、生き物・水質・ゴミ・歴史・農業・文学など多彩な題材を通じて探究の手法そのものを身につけます。小舟に乗ってゴミを拾い、そのゴミからアート作品を制作してメッセージを発信するなど、体験と表現が一体となったユニークな取り組みです。
また、柏市鷲野谷地区で400年にわたり受け継がれてきた伝統行事「鳥ビシャ」の体験や田植え・稲刈りなど、地域に深く根ざした活動が続いています。今年からは千葉大学柏の葉キャンパスの田んぼを使った新たな連携もスタートしており、国内初の取り組みにも参加できる環境が整いつつあります。さらに「柏の葉イノベーションフェス」などの地域イベントへの参加・ポスター発表も行っており、地域で学んで地域で発表するというサイクルが根付いています。
中学2・3年生では、手賀沼探究で身につけた手法をもとに、生徒一人ひとりが興味を持った分野を深掘りします。8,000字の論文とポスターにまとめ、発表するこの卒業研究が「自問自答探究」です。修学旅行・海外研修・社会問題など多様なテーマで取り組まれており、探究が大学入試の共通テストにも直結した事例も紹介されていました。
高校1・2年生では、より専門的なテーマで個人またはチームによる探究を行います。モデルロケット全国大会初参加・木材の透明化実験・クエストカップ全国大会優勝・英字新聞甲子園2年連続全国大会優勝など、校外での高い評価につながる実績が続いています。「学んで終わりでなく、社会に発信することで生徒の成長がさらに高まる」という森先生の言葉が印象的でした。
本校のグローバル教育は「英語が堪能になることだけがグローバルではない」という考えが根底にあります。まず自分の母国語でしっかりとした考えを持ち、多様な国の文化や思想を理解しながら自分のことを語れる力を育てることを目指しています。
海外研修は世界各地に複数用意されており、特に人気なのがカナダ・オーストラリア・イギリスの3コースです。カナダ研修ではブリティッシュコロンビア大学の寮に滞在しながらSDGsや社会課題を学びます。オーストラリア研修はクイーンズランド大学との交換校で現地学生と交流します。そしてイギリス研修では、ラグビースクールと呼ばれる名門校で2週間学びます。世界中から留学生が集まるこの環境で、国際的な視野を養います。柏の葉にあるラグビースクールジャパンとも交流しており、国際交流が身近なところから始まっているのも本校らしさといえます。
海外研修後のアンケートでは、全項目で生徒の成長が確認されており、特に「自ら動く力」と「挑戦する力」の伸びが顕著とのことでした。
進路指導部長の古川洋平先生から、本校の進路指導の方針についてお話いただきました。本校が大切にしているのは「どのように進路実現をするか」です。大学合格だけを目標にするのではなく、主体的に自分の道を切り開き、社会に貢献できる人材を育てることを重視しています。
具体的な取り組みとして3つご紹介いただきました。1つ目は「プロフェッショナルに学ぶ」として、様々な職種で活躍する卒業生を招いた講演・実践の場を定期的に設けています。2つ目は「模試後の分析会」として、教員が模試結果を教科・学年・職員会議の3段階で共有・分析し、組織的な進路指導につなげています。3つ目が高校2年生秋に行う「第一志望宣言書」です。大学名・学部学科・志望理由800字を記入し、校長・副校長・学年主任・進路部長・担任の全教員が目を通すという取り組みで、第一志望を最後まで下げずに実現する生徒が近年増えているとのことです。
指定校推薦枠も充実しており、上智大学・東京理科大学(10枠)・GMARCHなど多数の大学から枠をいただいています。また二松学舎大学(文学部・国際政治経済学部)への内部推薦制度もあり、評定平均3.0以上で希望すれば進学できる環境が整っています。さらに評定平均3.7以上であれば他大学との併願推薦制度も利用できます。
入試広報部長の坂詰弘徳先生から、2026年度の入試結果と2027年度入試の概要についてご説明いただきました。
2026年度入試の結果は、志願者718名(前年708名)・合格者289名(前年292名)・入学者96名(前年106名)でした。入学者の内訳はグローバル探究コース30名(1クラス)・総合探究コース66名(2クラス)となっています。
2027年度入試では大きな変更があります。
最大の変更点は、昨年度までのコース別判定から変更し、同一試験の結果で両コースを判定する方式に変わることです。グローバル探究コースで出願して合格点に届かない場合は、総合探究コースの合格(スライド合格)が出る仕組みです。
また、1月入試をこれまでの4回(総合探究2回・グローバル特待2回)から3回に変更します。出願時にコースを選択していただき、それぞれのコースで合格を判定する形となります。グローバル探究コースで実施していた英語入試も廃止し、2科・4科のシンプルな入試科目に統一されます。
新設として、総合探究コースにも特待生枠が設けられます。特待生(グローバル人材育成奨学金)はA奨学生(入学金200,000円・設備費150,000円・授業料1年分432,000円免除)とB奨学生(入学金200,000円・設備費150,000円免除)の2種類です。※2027年度時点
| 入試 | 日程 | 試験科目 |
|---|---|---|
| 第一志望入試 | 12月1日(火) 午前 | 国語・算数+表現力検査(自己アピール・個人面接) |
| 第1回入試(コース共通) | 1月20日(水) 午前 | 2科(国・算)または4科(国・算・社・理) |
| 第2回入試(コース共通) | 1月21日(木) 午前 | 2科(国・算)または4科(国・算・社・理) |
| 第3回入試(コース共通) | 1月25日(月) 午前 | 2科(国・算)または4科(国・算・社・理) |
| 第4回入試(コース共通) | 2月5日(金) 午前 | 国語・算数 |
1月入試は何回受験しても受験料20,000円(同時出願の場合)という受験しやすい制度も引き続き設けられています。
| 条件 | 加点 |
|---|---|
| 英検3級 | 5点 |
| 英検準2級(プラス含む) | 10点 |
| 英検2級 | 15点 |
| 複数回受験 | 5点 |
保護者・受験生向けの主なイベントは以下の通りです。予約開始日時は公式ホームページをご確認ください。
| イベント | 日程 | 時間 |
|---|---|---|
| 松陵祭(しょうりょうさい) | 9月12日(土)・13日(日) | 10:00~15:00 |
| 個別見学会 | 9月5日(土) | 9:30〜 |
| 授業見学会 | 9月26日(土) | 9:30〜 |
| 第一志望説明会・グローバル説明会 | 10月3日(土)・10月24日(土) | 9:30〜 |
| イブニング説明会 | 11月5日(木) | 18:00〜 |
| 入試体験会 | 11月7日(土) | 13:30〜 |
| 学校説明会 | 11月28日(土) | 9:30〜 |
| 入試説明会 | 12月5日(土)・12月19日(土)・1月9日(土) | 9:30〜 |
※ 余儀なく日程変更され、投稿とのズレが生じ、情報が不正確になる場合もございます。必ず、二松学舎大学附属柏中学校の公式サイトで確認をお願いします。
説明会を通じて強く感じたのは、二松学舎大学附属柏中学校が「人を育てることに本気な学校」だということです。150年間ブレることなく続く論語教育、手賀沼という地域資源を最大限に活かした探究活動、そして生徒一人ひとりの第一志望実現に向けた丁寧な進路指導。どれも「大学合格がゴールではない」という教育哲学が一本筋として通っていると感じました。
流山市、柏市のご家庭で、「じっくりと力を伸ばしてほしい」「本物の探究教育を受けさせたい」とお考えの保護者の方には、ぜひ一度足を運んでいただきたい学校です。秋以降のイベントも充実していますので、お子さんの中学受験に向けてのご相談は初石駅前校までお気軽にどうぞ。
塾長より
西初石小、八木北小、西原小、十余二小など
西初石中、常磐松中、北部中、東深井中、西原中など
流通経済大学附属中など
柏高、柏中央高、柏の葉高、流山おおたかの森高など
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