教室ブログ

2026.02.02

外来語由来ではないカタカナ言葉

こんにちは、個別指導Wam藤の木校です。

 

受験シーズンですね。今回は、勉強には役に立たないが(?)興味深い言葉の話をご紹介します。

 

こんにち、カタカナを使った言葉がやたらあります。その多くが外来語に由来していて、例えば「ググる」はgoogleから、「バズる」はbuzz(ハチがブンブンと音を立てる、噂が広がる)から、といった具合です。でも外来語由来でないものもあるのです。

また、ひらがなで表現するものの漢字に変換できず、日本語かどうかもわからない言葉もあります。

今回は、「外来語が由来ではないカタカナ言葉」として「パクる」と「チャラい」を、「日本語かどうか怪しいひらがな言葉」から「ちゃんぽん」を紹介します。

 

まずは「パクる」。

「パクる」は「盗用する、盗む」「横領する」「警察官などが犯人を捕まえる」といった意味で使いますが、外来語由来ではありません。

「パクる」は、口を大きく開けて食べ物を食べる様子を表す「“ぱくり”と食べる」の「ぱくり」が由来のようです。丸ごとくわえて飲み込んでしまう様子が「人のものを盗む、万引きする」という意味になり、それが「盗用する」という意味に転じたようです。

「盗み」という意味での「パクリ」は、明治時代から使われていたようで(Wikipedia)、アイデアの盗用、作品の盗作、無断転載、無断流用などを「パクリ」と呼ぶことは、昭和期からくだけた言い方として一般人も使っていたようです。

一方、窃盗やカツアゲを「ぱくり」と呼ぶことは不良の隠語で、あまり一般的ではありません。

「犯人を捕まえる」という意味については、「縛(ばく)」が元になっているという説と、ドイツ語の「包む・掴む(とっ捕まえる)」という意味の「packem(パッケン)」という言葉を、日本の警察が隠語として使っていて、派生していったという説があります。

 

次は「チャラい」。

「チャラい」は「軽薄な」という意味で、これも外来語由来ではありません。

「ちゃら」は江戸時代にはすでに口からでまかせをいうこと、またそのような人のことの意味で使われていました。おしゃべりな人の発する言葉を「ちゃらちゃら」という擬音語で表現したところから派生した言葉のようです。

「ちゃらちゃら」は今では似たような意味あいの言葉で「ぺらぺら」がありますが、「ぺらぺら」には「英語がぺらぺらだ」というように、「流暢な」というプラスのイメージもあるのに対し、「ちゃらちゃら」がもっぱらマイナスイメージの言葉でした。

似た言葉に「チャラにする」があります。「チャラにする」は物事をなかったことにするという意味ですが、「ちゃら」は「いい加減なもの」なので、「いい加減なものにする」から「なかったことにする」になったようです。

 

最後は「ちゃんぽん」。

「ちゃんぽん」は、二つ以上のものを混ぜるという意味で、「ごちゃまぜ」という意味です。

語源は中国語の「攙和(チャンホー=混ぜる)」に由来する説が有力ですが、定説はありません。他に、

・ポルトガル語「混ぜる」説 ――長崎は南蛮貿易の港だったため、外国語から来た可能性もあるとされています。ただ証拠は弱いです。

・擬音(ギオン)説(「チャン」+「ポン」) ―― 鉦(かね)の音「チャン」と鼓(つづみ)の音「ポン」を合わせたもの、という説。

江戸時代の古い文献には、鉦(かね)や鼓(つづみ)のように違う音を交互に鳴らすことを「ちゃんぽん」と表した例があることから、どうやら江戸時代から明治時代にかけては「交互に鳴らす」「異なるものを合わせる」といった取り合わせのニュアンスが中心だったようです。それがいつからか「ごちゃまぜ」「混ぜ合わせ」を表す比喩として使われるようになったようです。

 

一方、長崎の郷土料理で、豚肉や魚介、野菜など多くの具材をラードで炒めて、麺と一緒にスープで煮込む、具だくさんの麺料理のことも「ちゃんぽん」といいますね。

普通のラーメンは「麺を別にゆでてからスープに入れる」ことが多いですが、ちゃんぽんは「麺をスープで直接煮込む」点が大きな特徴だそうです。さらに麺には「唐灰汁(とうあく)」と呼ばれる添加物が使われます。これはアルカリ性の液体である「カンスイ」の一種で、中華麺にも使われ、麺に弾力(コシ)や独特の香り・色を出してくれます。つまり唐灰汁があるからこそ、ちゃんぽん麺は他の麺料理とは違った食感になるのだそうです。

料理名としてのちゃんぽんは、1899年(明治32年)長崎の中国料理店「四海樓(しかいろう)」の初代店主、陳平順(ちん・へいじゅん)という人が考案したそうです。当時、長崎には中国から多くの留学生が住んでおり、彼らのために安くて栄養のある食事を提供したいと工夫して生まれたのが「ちゃんぽん」だったとのこと。この背景からもわかるように、ちゃんぽんは単なる料理ではなく、国際交流から生まれた文化の産物でもあるようです。

料理名としてのちゃんぽんは、福建語や中国語の「喰飯(シャンポン)」「吃飯(シャポン)」が語源という説もあります。意味は「ご飯を食べた?」や「簡単な食事」で、長崎の中華街の文化と重なり、料理の名前に転じたのではと考えられています。

「ちゃんぽん」はその意味が示すように、語源も使われ方もごちゃ混ぜのようですね・・・

 

以上、「外来語由来ではないカタカナ言葉」と「日本語かどうか怪しいひらがな言葉」を紹介しました。

日本語は面白いけどややこしいですね。皆さんも不思議な言葉に出会ったら調べてみてください。

 

【参考】

「バレる」「パクる」「チクる」の語源は…?日本語教師の雑学!実は外来語が由来ではないカタカナ言葉(高橋亜理香) – エキスパート – Yahoo!ニュース

チャラい

チャラにする

ちゃんぽん(笑える日本語辞典) 使い方 語源 意味

『ちゃんぽん』の意味と由来を3秒で理解|長崎発祥の料理から比喩表現・語源諸説、使い方までスッキリ解説・沖縄チャンプルーとの違い | 心に響く瞬間

 

この記事をシェア

  • facebook
  • twitter
  • instagram

\入力はカンタン30秒

フリーダイヤル® 0120-20-7733 受付時間:10:00~22:00(年中無休)