2026年度試験は、文系・理系ともに平均点が下落しました。前年(2025年度)が新課程初年度への配慮からか全体的に解きやすい問題が多かったのに対し、今年は「本来の共通テストらしい」高い読解力と計算能力を求めるセットに戻ったと言えます。
理系5教科8科目: 前年比で約30点程度の下落(500点満点換算で大きなインパクト)
文系6教科8科目: 前年比で約15〜20点程度の下落
各社の分析は「やや難化」から「難化」で概ね一致しています。特に**「情報I」や「数学I・A」**における思考プロセスの複雑化が、受験生の体感難易度を大きく押し上げました。
| 教科・科目 | 難易度(前年比) | 特徴と分析 |
| 国語 | 難化 | 現代文に図表や実用文が組み込まれ、処理量が増加。平均点は10点以上下落。 |
| 英語R | やや易化 | 昨年の難化への反動。分量の増加が止まり、設問が素直になったことで得点源に。 |
| 数学I・A | 難化 | 集合・命題の単独出題や空間図形など、付け焼き刃の対策が通用しない出題。 |
| 物理 | 大幅難化 | 平均点が40点台半ばまで急落。思考力と計算の重さが受験生を苦しめた。 |
| 化学 | 易化 | 計算問題が昨年の約半分に減少。時間が余る受験生が多く、高得点争いに。 |
| 情報I | 難化 | 新課程2年目で「ひねり」が入った。ビット演算やプログラミングの深い理解が必須。 |
初年度の平易な出題から一転し、2026年度は**「論理演算を用いた画像処理」**など、より実務的かつ論理的な思考を問う問題が出題されました。配点こそ昨年度並みですが、対策の有無が明確に点差として現れています。
物理が「過去最低水準」の平均点(約45点)を記録した一方で、化学や生物は平均点が上昇しました。理系受験生の間では、「どの科目を選択していたか」による有利・不利が例年以上に強く意識される結果となりました。
物理の平均点が著しく低かったものの、化学との点差が基準(20点差)にわずかに届かなかったことなどから、原則として大規模な得点調整は行われない見通しです。
平均点の下落を受け、国公立大学のボーダーラインは前年比で2〜3%程度下がると予測されています。
自己採点の結果に一喜一憂しない: 周りも下がっているため、判定が厳しく出ても昨年のボーダーと比較せず、最新のリサーチ結果(バンザイシステム等)を注視してください。
2次試験の逆転可能性: 共通テストが難化した年は、2次試験の実力差がより重要になります。特に理系は物理のショックを引きずらず、切り替えが肝心です。
注記: 今回の試験では最新のAI(GPT-5.2等)も受験し、数学や理科でほぼ満点に近いスコアを出す一方で、地図の読み取りなど視覚情報の処理で失点するなど、AIの特性が浮き彫りになる興味深いデータも公表されています。