🎄 雑音を遮断し、「目の前の一問」に集中する師走受験生の皆さん、今週も本当にお疲れ様です。今年も残すところあとわずかとなり、街は華やかなイルミネーションやクリスマスの雰囲気で包まれ始めていますね。
外が賑やかになるほど、逆に「自分だけが取り残されている」ような焦りや、「今休んでもいいんじゃないか」という誘惑を感じやすくなっているかもしれません。この時期、集中力を維持するのが最も難しい挑戦の一つです。
しかし、皆さんが今立っている場所こそが、ライバルに差をつける「勝負の場所」です。
入試本番までの日数を数えて、「ああ、間に合わない」という大きな不安に押しつぶされそうになっていませんか?不安は、往々にして「曖昧で巨大な目標」から生まれます。
その不安を取り除く特効薬は、計画の「細分化(さいぶんか)」です。
「志望校に合格する」という目標を、「共通テストで8割取る」に砕く。
「8割取る」という目標を、「数学I・Aで、来週中にセンター過去問の図形問題をマスターする」に砕く。
さらに、それを「今日の夜までに、苦手な正弦定理・余弦定理の基本問題を5問完璧にする」という、『今日達成できる目標』に砕き落とすのです。
目標を徹底的に細分化し、「今日やるべきこと」だけを鮮明にすることで、巨大だった不安は「目の前のたった一つの問題」に変わります。この「目の前の一問」を解き終えるたびに、小さな成功体験が積み重なり、不安は自信へと変わっていきます。
この時期は、張り詰めた緊張感を維持し続けるのも限界があります。だからこそ、意識的に「スイッチのオンとオフ」を切り替えることが、最終的な集中力の維持につながります。
クリスマスやお正月などのイベントも、工夫次第で上手に乗り切ることができます。
【誘惑との賢い向き合い方】
「完全シャットアウト」ではなく「時間制限付き」で: 友人からの連絡やSNSを完全に遮断するのはストレスになることもあります。「22時から22時半までの30分だけ」など、具体的な時間を区切り、意識的に息抜きを組み込みましょう。
クリスマスは「自分へのご褒美日」に: もし家族と過ごす日があるなら、それは「リフレッシュの日」と割り切っても構いません。ただし、「その日の勉強をやり切ってから」というルールを決め、メリハリをつけることが大切です。
体調管理を勉強の一部と捉える: 栄養のある食事と、最低6時間半の睡眠は、脳のパフォーマンスを維持するために欠かせない「受験勉強の一部」です。夜遅くまで頑張るよりも、朝早く起きて集中する方が、この時期は効率が良いかもしれません。
皆さんが積み重ねてきた努力は、目に見えなくても、確実に血となり肉となっています。合格まであと少し、ゴールはすぐそこに見えています。
誰かの誘惑や、街の喧騒といった「雑音」に惑わされることなく、今週も「目の前の一問」を確実にクリアしていくことに全力を注いでください。
未来の皆さんは、この冬、必死に頑張った自分に必ず感謝するはずです。
心から応援しています。