2026年春から、自転車の交通違反に対して「青切符」が導入されます。これは、交通ルールを守らない危険な運転が増え、
自転車が関わる重大な事故が多発しているためです。自転車は車と同じ「車両」であり、ルールを守る義務があります。
青切符(反則金)は、あくまでルール違反の「罰則」の一つに過ぎません。皆さんが本当に意識すべきは、
もし事故を起こしてしまった場合の「責任の重さ」です。
中高生である皆さんが「少しの不注意」や「ルール無視」で重大な事故を起こしてしまった場合、被害者の方への「損害賠償責任」が発生します。
交通事故で人に怪我をさせたり、命を奪ってしまった場合、加害者(事故を起こした側)は、
被害者が受けた精神的・経済的な損害を金銭で償う義務を負います。これが「損害賠償責任」です。
被害者が重い後遺症を負ってしまったり、一生働けなくなってしまった場合、賠償額は数千万円、時には1億円近くになることもあります。
| 事故のケース | 賠償命令額の例 |
| 高校生が信号無視で会社員と衝突、寝たきりに。 | 約9,300万円 |
| 中学生が下り坂を高速で走行し歩行者と衝突、意識不明に。 | 約5,400万円 |
未成年の皆さんが事故を起こした場合、原則として保護者(親)が賠償責任を負います。
しかし、これは他人事ではありません。数千万円という巨額の賠償金は、
保護者の方の貯金、家、将来の生活設計を破壊し、家族の人生をも「くるわせてしまう」ことになります。
「スマホを見ながら運転していたから」
「友達との競争でスピードを出し過ぎたから」
「赤信号だったけど、誰もいないと思ったから」
たった一瞬の判断ミスやルール違反が、被害者の人生だけでなく、
自分自身の将来、そして大切な家族の人生を台無しにしてしまう可能性があるのです。
青切符の導入は、「罰則」で皆さんにルールを守らせるための第一歩です。しかし、本当に恐れるべきは、その先にある「重大な事故」と「巨額の損害賠償責任」です。
特に以下の違反は、重大事故に直結します。
信号無視:交差点での衝突事故。👈普段、やってませんか?
一時不停止:「止まれ」無視による出会い頭の事故。👈どこが一時停止か知ってますか?
飲酒運転:これは青切符の対象外の重大な犯罪行為です(赤切符・刑事罰)。👈中高生には論外の事です!!
ながら運転(スマホ操作など):前方不注意による人身事故。👈イヤホンで音楽聞きながらなんていうのも論外!!
「自転車は軽い乗り物」ではなく、「自分の人生をかけた重い乗り物」です。
この機会に、「ルールを守ること」=「自分と家族の人生を守ること」だと強く意識してください。
自分自身と、大切な家族、そして道路で出会うすべての人々のために、今日から安全な自転車運転を徹底しましょう。
「これくらいなら・・・」と思ってしまいがちですが、中学生以上は民事・刑事共に法的な責任を追う規定になっています。
高校生なら、上記の「青切符」を切られます。
もちろん塾へ通うために自転車を使うときも同じです。だれも責任を代わりにとってはくれないのです。
しっかりと自覚をして、今すぐにでも自分の自転車の乗り方を振り返りましょう。