中学生、高校生のみなさん期末テスト・期末考査、お疲れ様でした。
テストに向けて、それぞれ勉強をしていくと、必ず「分からない問題」にぶつかると思います。
今回のテーマは、そんな「分からない」です。

勉強していると「分からないこと」が必ず出てきます。
このときが、成績を伸ばすチャンスなのに、分からない問題に対する取り組み方を間違えて、成績を伸ばせない人も多くいます。
そもそも分からない問題・できない問題とぶつかったとき、以下のいずれかのパターンになることが多いのではないでしょうか。
・止まってそのままフリーズ
・答えを手や消しゴムなどで見えないように隠し、分からないことをバレないようにする
・空欄のまま飛ばして、答え合わせの際に正しい答えを書き写す
1つ目2つ目だけで終わってしまうと、次もその問題は解けないままでしょう。3つ目の「飛ばして後で答えを書き写す」ことは一見良さそうに見えますが、答えを見ながら理解する・覚えるということをしなければ、ただ答えを写しているだけなので、あまり勉強にはなっていません。

では、どうしてこうなってしまうのでしょうか?
それは、過去に分からない問題があったり間違えたりしたときに“恥ずかしい””怒られた”経験をしたことが原因の場合が多いではないでしょうか。
人見知りの子もいるし、「分からない」となかなか言えない子もいますが、それでも、隠す・止まったままの状態というのはあまりありません。
間違えること=悪いこと(マイナスイメージ)
という意識が本人の中にあるように思います。
本来、叱られたり・怒られたりするのは悪いことやダメなことをした時なので、過去に勉強でそういう経験があるとやはり、”できないこと=悪いこと・ダメなこと”という認識になってしまいます。
学校や友だち、家族などの誰かから怒られるか、人前で間違えて恥ずかしい思いをした経験が、上記のような行動につながってしまいます。
しかし、勉強は間違えてできるようになっていくものです。
塾でもたくさん間違えてください。
間違えて、勉強して、理解して、
それでもまだ間違えて、それを超えた結果、少しずつできるようになっていきます。
そういったことを繰り返すうちに、理解が深まり、間違えが少なくなっていきます。

それでも人間なので、間違えることがあるわけなので
「間違えてもいいよ」
ということを子どもには伝えていくようにしています。
もちろん、間違えてもいいから適当にやるのはダメですが、普通に勉強をしていて間違えることは何の問題もありません。
間違えるし、分からないから勉強するのであって、最初から全てを理解しているなら勉強などいりません。
そして子どもたちには、「分からない」と言える勇気を持ってほしいと思います。
塾でも時々そういった子がいますが、間違えてもいいということを最初に伝えます。
「間違えるし、分からないし、できないから塾に来てるんだよ。」
「間違えることは仕方のないことだから、その後どうするか考えよう」
と伝えています。
「わからない」を理由に怒ることは絶対にありません。
テストや受験など本番の時にいかにミスをしないか、最終的にはそれが一番重要なのです。
たくさん問題を解き、ミスが少しずつ減っていき、本番に間に合わせていくのが受験です。
ご家庭でも同じようにしてみてください。
また、テストの結果を見て怒るのもよくはありません。
「どうしたい」「どうすれば点数が上がるのか」「何が原因なのか」
を一緒に考えてあげてみてください。
もし、何かお困りのことがあれば、気軽に相談してください。