教室ブログ

2025.10.10

読解力をつけるには??

こんにちは、木太校です。

中学生のみなさん、中間テストお疲れさまでした。

2学期の中間テストは夏休み中にどれだけ勉強したのかも問われるものでしたが、塾生はしっかり点数・順位ともに伸ばしている子が多く、夏休みの頑張りが成果となって表れてよかったです。

 

夏休み前の面談で、保護者の方と勉強の話をしているときに小学生・中学生関係なく出てくる話題の1つが「読解力」です。

最近は読書をする子どもも減ってきているように感じますし、実際「家で本は全然読まない」と言う保護者の方も多いのが現状です。

「読解力はすべての教科に通じる力である」ということは、多くの方が納得していただけるのではないでしょうか。

しかし、読解力は「〇〇したらすぐに力がつく」というものではなく、他の教科と比べると力を付けるのに時間を要するものです。

そこで、今回は「読解力を伸ばすために必要な、問題文の“読み方”」についてお話しします

 

 

学校のテストでも、模試でも、受験でも、

「あれ?問題文に書いてあることがよく分からない…」

「問題文を読み飛ばして、答えを間違えた…」という経験、ありませんか?

実は、問題文をしっかり読むことは、点数を伸ばすためのとっても大切なポイントです。

読解力をつけることで、国語だけでなく他の教科でも

「解きやすい!」

「ミスが減った!」

という変化を感じられるようになるはず。

そこで、まずは「問題文」を読む大切さを改めて考えてみましょう

 

 

〇読解力が高いとどうなる

・理解が深まる:文章の内容を正確につかみやすくなる。

 

・答えが見つかりやすい:問題文を読み間違えたり、見落としたりするミスが減る。

 

・時間短縮につながる:文章の要点をすばやく把握できるため、読み返す回数が減る。

 

読解力が高いと、テストの点数アップだけでなく、普段の学習や将来の仕事にも大いに役立ちます。実は全科目に影響を与える“万能スキル”といっても過言ではありません。

 

読解力を伸ばすには、まず「正しいステップ」で問題文を読む練習をすることが重要です。

以下の流れを頭に入れておくと、読み飛ばしや誤読をグッと減らすことができます!

 

 

  • ざっくり全体を読む

問題文の最初から最後まで一度通して読む。

このとき、結論や重要そうなワード、内容の流れをざっくり把握する。

「どういうジャンル?」「何を聞かれている?」と、ざっくりイメージをつかむ。

 

  • 細かい情報を拾う

もう一度読んで、キーワードや重要フレーズに注目。

人名・日時・理由・結果など、問題を解くうえで必要なポイントをチェック。

マーカーや下線を引いておくと、後で見返すときに便利です。

 

  • 問題で聞かれていることを再確認する

「結局、何を答えてほしいのか?」を正確に把握する。

記述問題なら「自分の考えを書くのか、本文の内容をまとめるのか」、選択問題なら「正解を選ぶのか、間違いを選ぶのか」を確認する。

時々、ネガティブ選択(「誤っているものを選びなさい」など)もあるので要注意。

 

  • 必要な部分をもう一度読む

問題の答えになる部分や根拠となる文を再読する。

「誰が、どんな理由でそう言ったのか」「なぜそう考えたのか」など因果関係を整理する。

答えるときは、問題文からどの部分をヒントにしたかを意識するとミスが減る。

 

〇読解をサポートする技術(具体的テクニック)

テクニック①:線を引く

問題文の重要な部分に線を引く、あるいは色ペンでマーカーをするのは基本です。

 

・接続語(しかし、一方で、または、だから など):文章の流れをつかむのに大事。

・理由を表す言葉(〜だから、〜ので、なぜなら など):筆者の考えや結論を導くポイント。

・指示語(これ・それ・あれ・この・その など):何を指しているのか、直前の文とセットで確認。

線を引くことで目立つようにしておくと、何を答えればいいのか迷わず済みます。

 

テクニック②:要約してみる

問題文を読んだあとに自分なりに要約してみるのも効果的です。

 

「この文章は、結局何が言いたいの?」

「主要な登場人物・出来事・意見は何?」

「原因と結果はどうなっている?」

これらを一言でまとめる訓練をすると、文章を読むスピードも理解力もアップします。

 

テクニック③:疑問を持ちながら読む

ただ流し読みをするのではなく、常に問題文に対して

「どうして?」

「本当に?」

と疑問を投げかけながら読むと理解が深まります。

「どうしてこの人物はそう考えたんだろう?」

「筆者の言っていることは本当なのか、どこに根拠がある?」

「具体的にはどういう例がある?」

疑問を持ちながら読むことで、文章の“狙い”や“根拠”に自然と目が向くようになります。

 

〇読解力アップのための日常練習

問題文だけでなく、日常的に読解力を鍛える習慣をつくることも大事です。

 

  • 新聞記事やニュースを読む

中高生向けの新聞やニュースサイトを読むと、語彙力や時事知識も同時に身につきます。

・見出しを読んで「どんな内容か」予想してから本文を読む。

・読み終わったら「要点」をまとめる癖をつける。

 

  • 本や小説に挑戦する

好きなジャンルでOKです。ファンタジーでもミステリーでも、読んでいくときに

「このキャラクターはなんでこうしたんだろう?」

と考えながら読むようにしましょう。

 

  • 音読の習慣をつける

声に出して読むと、自分の耳でも内容をキャッチできるため、理解がスムーズになることがあります。苦手なジャンルでも試してみてくださいね!

 

〇ミスを減らすポイント

読解力を上げることで大きなミスは減りますが、テスト本番などでは、さらに細かな注意も必要です。

 

  • 設問を最後まで読み切る

「〜はどれですか」と書いてあっても、実は「〜はどれではないですか」という場合もあるので、似たような語尾に要注意です。最後までしっかり読みましょう!

 

  • 選択問題では一つひとつ答えを吟味する

特に選択肢が多いと、最初の選択肢で「あ、コレだ!」と思い込んでしまうこともあります。

他の選択肢と比較してから、確実な答えを選びましょう。

 

  • 時間配分を考える

問題文をゆっくり読んでいたら時間が足りなくなった…という人も多いはず。

最初のざっくり読みで「どのくらい難しいか」「どこが答えに直結していそうか」を見極めると、時間を効率よく使えます。

 

 

読解力は、国語の問題を解くためだけの力ではありません。

英語や理科、社会、数学の文章題でも、問題を読み取る力はとても重要です。

そして、高校生や大人になってからも、文章を正確に理解できる力は、色々な場面で役に立ちます。

・中学生のうちから問題文の“読み方”をマスターしておく

・日頃から新聞・ニュース・本などで読解力を鍛える

・テストや模試で「答えと根拠」をしっかり関連づける練習をする

これらをコツコツ続けることで、大きな差がつきます。

 

最初は少し面倒に思えるかもしれませんが、慣れてしまえば自然とできるようになります。

読解力をしっかり身につけて、テストや受験で自信を持って挑めるよう、がんばりましょう!

 

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