WAM円座校です。
夏休みも終わり真夏の蒸し暑さが収まり、気温も比較的穏やかになる季節です。
いよいよ秋を実感する季節となってきました。
夏場のような30℃を超える暑さは体力を奪い、集中力を低下させる原因となりますが、
秋は涼しい空気が心地よく、勉強に取り組むには理想的な環境が整っています。

また、湿度も下がり、室内外問わず快適に過ごしやすくなるため、学習に集中するのに最適なシーズンです。
この気候条件が、そのまま勉強効率を高める大きなポイントの一つと言えるでしょう。

夏に思ったように勉強ができなかったという人もいるかもしれません。
しかし、必要以上に落ち込む必要はありません。
実は効率的に勉強すれば夏以上に実力が伸びるのが夏以降です。
逆に、この時期をなんとなく過ごしてしまうとライバルに差をつけられます。
秋は生活リズムを見直し、整えるのに適した季節です。
夏休み明けの9月からは学校が本格的に再開し、規則正しい生活が戻ります。
特に学生にとって2学期は重要な時期であり、運動会や文化祭などのイベントを通して日常のリズムが明確になります。

この規則的な生活は、勉強のモチベーションを高める土台となります。
また、夜が早く訪れるため、自然と就寝時間が整いやすくなり、
睡眠の質が向上することで、学習の集中力も上がる傾向があります。

秋が「勉強の秋」とよく聞きます。
日本特有の文化的背景があります。
秋は、「食欲の秋」「スポーツの秋」など季節に関連したフレーズが多く、
読書や学びを楽しむためのイメージが根付いています。
また、夏休み明けで2学期が始まり、受験生にとっては学力を底上げする最後のチャンスでもあるため、
学習への意識が自然と高まる時期でもあります。
さらに、秋は気候面からも学習に取り組みやすい要素が揃っているため、
「勉強の秋」として捉えることは理にかなっていると言えるでしょう。

秋に確認したいこと
〇目標達成に必要な勉強を具体化し、スケジュールを立てる
〇目標を再設定する
〇環境を整える
〇これまでの進捗状況を整理する
〇参考書、問題集の選定
の5つです。
この時期に無理なく学習リズムを整えるためには、自分の生活スタイルに合ったスケジュールを作ることが大切です。
早起きして30分の朝勉強を取り入れることで、1日のスタートを充実させることができます。
また、過密なスケジュールではなく、「少し余裕のある計画」を心がけましょう。
9月は新しい学期の始まりでもあるため、日々の学習時間を少しずつ増やしていくことが負担なく続けるポイントとなります。

勉強を継続するためには明確な目標を持つことが重要です。
ただし、高すぎる目標では途中で挫折してしまう可能性もあります。
まずは月単位や週単位の短期目標を再設定しましょう。
たとえば、9月中には「英単語を300語覚える」、や「数学の苦手な範囲を1つ克服する」など、
小さな達成感を積み重ねることが大切です。
また、その目標を週末や手帳に書き込むことで、進捗を視覚化しやすくなります。
「10月までに中学英語の復習を終える」や「好きな秋の詩を暗記して国語力を磨く」といったものが挙げられます。

効率よく勉強を進めるためには、集中できる環境を整えることが欠かせません。
まず、机の上を整理整頓し、必要な教材や文房具を手の届く範囲に置くことから始めましょう。
また、適切な室温を保つことや、気を散らす要素を排除することも重要です。
特に秋は涼しい季節ではありますが、朝晩の気温差が大きいので寒さ対策にも注意しましょう。
そして、適切な照明と静かな環境を作ることで、勉強への集中力が格段に向上します。
一方で、音楽を取り入れる場合は、歌詞なしのリラックス音楽を選ぶと良いでしょう。
受験生の多くの方は、受験勉強を進めるにあたりこの時期までにこれをやる、
といった進捗状況を整理すると良いでしょう。
これまでの進捗状況を整理するとおそらく「時間の取れる夏休みに○○と○○をやる」といったように、
夏休みを一つの大きな区切りとして計画を立てていることが多いと思います。
夏休み後のこの時期にこれまでの進捗を整理しなおし、
しっかりと計画を立て直すことはこれからの貴重な勉強時間を有意義に活用する上で大切です。
行き当たりばったりで行う勉強は、全く効率的ではありませんし、それゆえに、エネルギーと時間の無駄です。
これまでの計画がうまくいっている、または計画以上にできている人は問題ありません。
しかし、計画がうまく進んでいない人は、過去問演習なども含めて、
受験本番までにやりたいことをもう一度リストアップしてみましょう。
そこで、過去問や問題集をある程度絞り込む作業が必要になってきます。
実際に自分ができることを把握したうえで必要なことを丁寧に行えば、
無理にいろいろなことをやろうとするよりも確実に実力を伸ばすことができます。
まずは「取り組む冊数を減らす」ということが重要です。
長年受験指導をしてきた経験上、
たくさんの種類の参考書や問題集に取り組んでいる生徒ほど成績が伸びにくいです。
知識は使いこなせなければ意味がありません。
特に基礎計算、基礎知識は、考えるのではなく、
感覚で使えるくらいに昇華させる必要があります。
浅く多くの参考書をさらっていくと、この定着が不十分になります。

受験勉強とはいえ、必要な知識は有限です。
一つの参考書や問題集への理解の質を高めることで、少ない時間で効率よく成績が上がります。
思ったより計画を進められていないからといった焦りすぎることなく、
自分の現在位置と目標を的確に把握し、目標まで実力を高めるための計画を確実に立てるようにしましょう。