こんにちは!WAM三木校です。
気付けばあっという間に9月になりましたね。
夏期講習も終わり、ほっと一息。。。というわけにもいかず、早速定期テストに向けて走り出しています。
ありがたいことに、夏期講習から自習室を利用する生徒が増えたため、少しリニューアルしました。

席数も増えました。多くの塾生に活用してもらいたいです。
話は変わりますが先日保護者と話していて、その中でこう言われました。
「かさの単位“デシリットル”って小学生でしか使わないですよね」
確かにその通りです。それどころか日常生活でも一切見かけませんよね。
そんな単位をなぜ学習するのか、みなさんご存知でしょうか。
今回はふとした疑問を解決、ということでブログを更新したいと思います。

■デシリットルとは
デシリットル(dL)はかさの単位のことで、1Lの10分の1を表す単位として、小学校2年生の教科書に始めて出てきます。このデシリットル、実は国際単位系にも「1L=10dL」として表記されています。
先ほどの保護者からの発言の通り小学校の算数でしか見かけたことがない、という感覚は正しくて日本において、かさを表す単位としてはリットル(L)やミリリットル(ml)、またはカップ(cc)が一般的に使われています。
なぜ日常生活で見かけないかというとそれは「わざわざ使う必要がない」からです。リットルやミリリットルを使うことで事足りている、という点が浸透しない大きな理由ですね。

■なぜデシリットルを習うのか
日常生活でほとんどない使うこともなければ見かけることもないデシリットル。「なぜ習うのか」という疑問が抱くのは当然だと思います。これにはきちんとした理由があります。それは「単位の仕組みを理解するため」です。
これは長さで考えると分かりやすくて、小学生が身近に使っているものさしにはセンチメートル(cm)とミリメートル(mm)が表記されていて。これらの関係は「1cm=10mm」となっています。
10等分という概念は単位の移り変わりを理解するにあたって、児童が理解しやすい変換になっています。数の位も10ずつで変わっていくようにとても馴染みがある数字なのです。
いきなり「1m=100cm」や「1km=1000m」というように数が大きいものを扱うのではなく、1倍→10倍→100倍というように段階を経て理解していくためにわざわざデシリットルという単位を使っているのです。
“単位は一定のルールで繋がっている”という理解をするためのもので、それは実生活で使うかどうかよりも大切な考え方です。
同じような理由で面積の単位であるアール(a)やヘクタール(ha)も勉強しているわけです。
1㎡…一辺が1mの正方形の面積
1a…一辺が10mの正方形の面積
1ha…一辺が100mの正方形の面積
1㎢…一辺が1000m(1km)の正方形の面積

実生活でよく使うのは㎡と㎢ですが、単位変換を理解するためにはアール(a)やヘクタール(ha)があった方が理解しやすいですよね。
知識そのものよりも、このように学び方を学ぶことに意味があります。
よく子どもたちがいう「なんのために勉強するの?」という問い。実は全てにおいて明確な理由があります。そう思うのは当然です。「そう感じるのは自然なことだよ。」と共感したうえで、「実はこういう意味があるんだよ。」と道を示す。それが学びを深め、自ら学ぶ姿勢へとつながります。
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