こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、
投稿させていただきます。
前回の続きです。
「日常五心」。一言で言うのはいともたやすく、実践する事がこれほど難しいのも少ないと思います。
その理由は人間には「我」があるからです。「慢」があるからです。
「我」とは「この宇宙でこの私が一番大切にされなければならない」と言う感覚を指します。
「慢」とは「他者との比較」に伴う、ランク付けの事を指します。
これらをくっつけて「我慢」と言う二字熟語が生まれました。これも仏教の教えで「我を控え、慢をしない。なるべく我慢して日々を生きましょう」と言う教えに繋がります。
では、この「日常五心」が何の役に立つのか。それは「躾(しつけ)」に繋がります。
子育て世代の皆様も我が子を「躾」ていると思います。
この「躾」とは「身に美しい」と書きますよね。つまりこの「日常五心」を身に付ける事こそが「躾である」という事に繋がります。
身に美しいとはどういう事かと申しますと「他者が見ていて清々しい気分になる所作や言動・表情や立ち居振る舞い」を指します。
躾とは所謂「見た目」であり「中身」であるという事。
ちなみに武道や華道など、「道」の名が付くものは全て「躾」の意味を含むことが多いです
例えば「剣道」において、試合の前に頭を下げます。お互いが「あなたの精進の程を私自身でどうか確かめて下さい」という<献上の心>を持って頭を下げます。
試合が始まります。我を持って力づくで倒そうものなら審判が止めますよね。それは<謙虚さが足りない>という事です。
やがて試合が終わります。勝った者は「私の実力の程を試させてさせていただきありがとうございました。」という<素直な心>を発揮します。負けた方は「あなたのおかげで私の未熟さを分からせていただきました。」という<反省の心>を発揮するのです。
やがて、お互いがお互いの意を持って精進の程を確かめる事が出来たという意味の<感謝の心>を持って退場します。
道の付く名の競技の本来には全てこの「日常五心の教え」がしっかりと根付いているのです。
次回に続きます。
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