
こんにちは。
個別指導WAM東豊校です。
皆さんは以下の式をどのように読むでしょうか。
是非声に出して読んでみてください。
- 6 – 3
読み方としては以下の2通りが考えられます。
『まいなす ろく ひく さん』
or
『まいなす ろく まいなす さん』
僕は生徒達に指導する時、特に中1や数学で躓いている生徒の場合には、1つ目の読み方で統一をするようにしており2つ目の読み方はしないようにしています。
その理由として、2つ目の文章の『まいなす』は異なる用法として使われており、混乱を招く可能性が高いからです。
どのような事かもう少し詳しく説明します。
1つ目の『まいなす』は『6』という数字にかかっており、『6』という数字が正の数(0よりも大きい数)ではなく負の数(0よりも小さい数)を表すための記号となります。
『6』という数字の性質を表すための記号である、と言い換える事が出来ます。
一方で2つ目の『まいなす』を、ある数からある数の差を出すための計算の方法、例えば6-3のような『- (引く)』を表すために使う事が多いです。
(もちろん2つ目の『まいなす』も1つ目と同じように数の性質を表すために使っている方もいると思いますが)
このように『まいなす』という言葉は、2通りの捉え方が出来てしまいます。
そして、この捉え方の相違は指導をする中で混乱を生みます。
特に勉強に対して苦手意識が強い生徒では、そのような混乱が多く見られます。
そのため、指導をする際には『-』は数字の性質を表すときには『まいなす』、計算方法を表すときには『引く』と使い分けています。
ただ、計算が慣れてきた生徒の場合は使い分けを意識する事はありません。。。
そのため高校生たちがこの記事を読んだら『??』と思うかもしれませんね(笑)
以前の記事でも書いたかもしれません。
勉強で困っている時は、理解が及ばない知識があるのです。
その理解が及ばない知識を、どこまで細かく砕いて、登れそうな段差にして伝える事が出来るか。
ここが重要だと思っています。
そして、その段差の高さは人によって異なります。
1段飛ばしで階段を上る事が出来る人もいれば、2段飛ばしで上る事が出来る人もいる、一方で1段すらも高いと感じる人もいる。
その上る事が出来る段差に合わせる事が、勉強が出来るようになるための大事な一歩になるのです。
この『まいなす』に関しても全く同じです。
直ぐに『まいなす』を性質を表すのか、方法(行為)を表すのかを瞬時に判断できる人もいれば、出来ない人もいる。
その人その人に合わせて指導をするために、以上の事を意識しているのです。
今日は指導についての注意点でした。
色々な方法を考えて指導をしていますが、結局根っこにあるのは『困難を分割する』ですね!
ではでは。