教室ブログ

2025.05.29

東京裁判-人間宣言

こんにちは。 個別指導WAM堺市駅前校です。 今回は、「戦後の日本はどうだったのか?」をテーマに、占領政策や裁判、人間宣言、そして現在に残る問いを考えていきます。

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👔GHQとマッカーサーの占領政策

1945年の敗戦後、日本は連合国軍の占領下に置かれます。 その中心となったのが、アメリカ軍の【GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)】であり、 そのトップが【ダグラス・マッカーサー元帥】でした。

彼は東京・第一生命ビルに本部を構え、日本の政治、経済、教育、社会制度を全面的に改めていきます。

・戦争を起こした軍国主義の解体 ・憲法の改正(日本国憲法の制定) ・選挙制度の見直し ・女性の参政権 ・教育改革

つまり、「戦争を繰り返さない国づくり」が、マッカーサーの掲げた理想でした。

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⚖️東京裁判——戦争の責任を問う

1946年、日本を戦争に導いた指導者たちの責任を問う【極東国際軍事裁判】、通称【東京裁判】が始まります。

・東条英機をはじめとする28人のA級戦犯が裁かれる ・約2年半にわたる裁判 ・死刑、終身刑などの判決が下される

この裁判は、「戦争犯罪とは何か」を問う世界でも初の試みでしたが、 一方で「勝者が敗者を裁く」という構図から、その正当性をめぐっては今なお議論があります。

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📜人間宣言——神から人間へ

1946年1月1日、昭和天皇は「新日本建設に関する詔書」を発表。

以下新日本建設に関する詔書の一部。

『私とあなたたち国民との間の絆は、いつもお互いの信頼と敬愛によって結ばれ、単なる神話と伝説とによって生まれたものではない。 天皇を神とし、または日本国民は他より優れた民族だとし、それで世界の支配者となる運命があるかのような架空の概念に基くものでもない。』と明言しました。

これが、人間宣言のキモになります。

国民にとって、長年の間、神とされていた存在が突然人間になったという事実は、 日本国民に大きな衝撃と戸惑いを与えました。

信じていたものが崩れたとき、人は何を支えに立ち上がるのか——。 それを問う出来事でした。

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🏢そして時は経ち、2025年現在–なぜ米軍基地は今もあるのか?

日本には【約130か所の米軍基地】が存在しています。 とくに沖縄にはその約70%が集中。

なぜ終戦から80年経った今も、アメリカの軍事基地が日本国内に存在しているのか?

憲法第9条では、戦争の放棄や戦力不保持をうたっているが、実際は米軍という圧倒的戦力が日本に駐留している。これは戦力ではないのか?自衛隊とは何か?沖縄の基地問題に象徴されるような不平等があっていいのか?守られるままでいいのか?日本の主権は?戦後80年でもまだ米軍が滞在し続ける日本。沢山の疑問が残りますね。

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戦争の戦勝国が敗戦国に 「君たちを守るから、この国に軍隊置かせて」と言われている感じに皆さんは何を感じますか。

安心?不信?感謝?違和感?これからも守り続けて欲しいと言うのか?あるいは、自分たちで守るからもう大丈夫だよと言うのか?

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✏️戦後とは、問い続ける時代

戦後の日本は、GHQの占領、東京裁判、人間宣言という大きな変化を経て、新しい国家へと生まれ変わろうとしました。

でもそれは、「すべてが正しく整理された」という意味ではありません。

・何が正義だったのか? ・誰が責任を取ったのか? ・本当に独立した国になったのか?

それらを今の私たちが問い続けることこそが、 戦後を生きるということなのかもしれません。

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📍次回予告!

「新時代に求められた憲法」——新しい日本のはじまり

 

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