
こんにちは。
個別指導WAM東豊校です。
中学生の数学を指導する上で重要だけど、意外に多くの人が正しく認識していない事があります。
それは『小学生の算数』です。
この部分が正確にそして素早く問題を解く事が出来るかで、中学校で習う数学の出来が大きく左右されます。
そして、この小学校の算数の部分が『出来ている』基準にも気を付けなければいけません。
小学校の算数のテスト、表100点・裏50点の所謂『カラーテスト』と呼ばれるもの。
これの表が80点は良い点数でしょうか?
それともあまり良くない点数でしょうか?
良いかどうかは、個々人の価値観で異なります。
普段50点の点数しか取れない生徒だった場合は、すごく頑張った結果だと思います!
一方で普段100点を取っているような生徒にとっては、良くない点数でもあります・・・。
この小学校の算数で80点を取っている生徒の場合、中学校の数学のテストでは十中八九、学年平均くらいの点数or学年平均よりも下の点数を取ります。
(ちゃんと対策をしていれば別ですが)
学年平均は大体60点くらい(中1の1回目のテストは比較的簡単なので除外します)なので、50点~60点を取るイメージです。
なぜこのような結果になるのか。
見当は付くでしょうか??
理由として、数学も算数も積み重ね型の教科だからです。
例えを使って考えてみましょう。
算数は土台で、数学はその上に建てられる家です。
土台となる算数が80点という事は、2割の土台の部分が無い状態です。
2割の土台が欠けた状態で完璧な家が建てる事は出来ません。
建てられたとしても、土台がグラついているので不安定な家になってしまう可能性があります。
もっと具体的に考えましょう。
中学2年生は現在、文字式を使った計算や連立方程式を行い始めます。
それらの単元の中身は、小学6年生で習った『文字を使って量や関係を式に表そう』の単元や5年生で習う『割合』の単元が多く出てきます。
これらの小学生の知識がもし不安定だった場合、どうなるでしょうか??
小学生の時の良く分からない知識に中学生から習う新たな知識、2つの処理を行わなければいけないので、理解が上手く進みません。
理解が上手く進まないと勉強に対する取り組む力も減っていきます。
結果としてテストの点数も悪くなる。
そんな循環が生まれやすいです。
このように、土台となる小学校で習った知識は非常に重要です。
是非、成績が上がらなくて困っている場合は土台の部分に注目をしてくださいませ。
余談ですが、素早く正確に計算する力も土台の大きな部分を占めています。
100ます計算。
2桁以上の数字が絡む計算。
分数の計算。
少数の計算。
これらが以下に素早く正確に出来るかも、実は(実はでもないかな・・?)中学生の数学において重要な能力となります。
ではでは。