こんにちは、木太校の白根です。
先日、ほとんどの中学・高校で中間テストが終わりました。
中1や高1のみなさんにとっては新しい学校での初めてのテストで緊張した人も多いのではないでしょうか?
中間テストは終わりましたが、中3はこれから模試・学習の診断・1学期末とテストが続きます。
その中でも今回は模試の活用の仕方についてお話しようと思います。
模試や診断テストは自分の実力を知るための有効なツールです。
しかし結果が良かった、悪かっただけでは、もったいない。模試にはもっと多くの活用法があります。
そして、その活用法は受けた後に発揮されるものばかりです。
〇点数の上下や合否判定に一喜一憂しない
点数や合否判定はわかりやすい反面、それを見ただけで終わってしまいがちです。
これは、多くの受験生や保護者の方が特に陥りやすい罠です。
「模試の結果が悪かったから志望校を変える」
「模試の結果が良かったから、もう安心して勉強しない」
どちらも同じくらい聴く声ですが、それは違います。
あくまで本番は3月であって、今、この時点でお子さんに合格の判定が出ていても、
本番までに周囲の受験生がもっと頑張れば、あっと言う間にひっくり返ります。
逆に、厳しい判定でも、これからの努力で合格することは充分過ぎるほど可能なのです。
E判定(合格可能性20%未満)が出ていたのに受かった!
A判定(合格可能性80%以上)が出ていたのに落ちた・・・。
そんなことが実際にいくらでも起きているのが高校入試です。
模試はいわば“失敗のための場”です。
「時間配分を間違えた」「解答欄を勘違いして書いた」「受験番号を書き忘れた」
そんな“失敗”を本番でしたら即アウトです。だから、本番同様の緊張する環境で“失敗”をし、そこから大きく学ぶ。
そのための模試だという意識を親子で共有しておくことが必要です。
模試の結果に保護者の方が過敏になった結果、子どもが萎縮したり気を緩めたりして勉強のリズムを崩すことだけは避けなければなりません。
「合格の判定が悪かった・・・「偏差値が下がった・・・」そんな風に子どもが落ち込むことは多いと思います。
そんな場合は、「大事なのは、“上がった・下がった”ではなく、“なぜ下がったか・どうすれば上がるか”を考え、
次に向けて行動することだ」と声をかけて励ましてあげてください。保護者の方以上にきっと子どもの方が落ち込んでいると思います。
〇模試・診断テストは練習試合。点数よりも分析が大事
模試は受けてから1~2週間前後で結果が返却されます。 結果が帰ってきたら、その日のうちに、振り返りと復習をしましょう。
模試はスポーツの練習試合のようなものです。
「勝つか負けるか」よりも課題や改善すべき点を見つけることが目的です。
練習試合で負けても公式戦で勝てばいいわけです。
「ただ良かった・悪かった」というのは振り返りではありません。
「どこがどう良かったか・悪かったか」ということを明確にすることで、はじめて得点を伸ばすことができるのです。
そのためにも、振り返りは肝心です。
近頃の模試はかなり優れたデータ分析をしてくれます。
合格まであと何点必要だったか示してくれるものもありますから、こうしたデータを活用しないのは非常にもったいないことです。
また、単元ごとの正答率も分かり、全体の受験者や同じ志望校の受験者の正答率も一緒に見ることができます。これを見て、
「自分が不正解なのに、他の人の正答率の高い問題(目安は50%以上)」
をすべてチェックしましょう。 こうした問題は、「みんなができているのに、自分はできていない問題」なので入試本番に差がついてしまいます。
逆に、「自分が不正解でも、他の人の正答率が低い(目安は20%未満)問題」は一度横に置いても構いません。
このように、客観的なデータに基づいて、「取るべき問題」をピックアップします。
そして、それらの問題の配点を合計した点数が、子どもの“伸び代”です。 きちんと復習をすれば、その点数分伸びるということです。
これが復習のモチベーションになり、次の模試の目標になります。 ここまでが振り返り、ということになります。
〇「次は満点」になるまで繰り返す
復習の究極目標は、「もしも本番で模試と全く同じ問題が出たら、満点を取れる」という状態にもっていくことです。
つまり、「一度模試で触れた問題は完璧に正解できるようにすること」が復習です。
そのための具体的な手順3ステップをご紹介します。
せっかく復習しようと思っても問題を紛失してはどうしようもありません。
受けたその日のうちに、模試保管用のファイルを作って保管することが必須です。
模試を受けたらファイル購入してから帰宅するようにお子さんに伝えておきましょう。
ノートを見開き2ページで使います。左ページには間違えた問題のコピーを貼り付け、右ページに解き方や不足していた知識を書きます。
模試には必ず問題と正解・解説が配られます。
それを読めば「どうして間違えたのか」「どう考えたら正解にたどり着けるのか」を理解できますから、それを右ページに書きます。
「自分で自分に説明するつもり」で書いておくと、後で読んだときにわかりやすいノートになります。
教科書や参考書で調べたことや、自分なりに工夫して編み出した覚え方や語呂合わせなども書き込むとなおいいでしょう。
全教科分、自分オリジナルの“復習ノート”を作ったら、あとは何も見ずに反復するのみです。
「本番になったらちゃんとやるよ」というお子さんは大勢いますが今できないことは本番でもできません。
「模試で間違えた問題は本番でも間違える」という意識を共有して、解き直しを習慣化させましょう。
〇次回の予定を決めるまでが模擬テスト
復習を行い、できなかった問題を正答できるようにしたら、さっそく次の模試に照準を合わせましょう。
模試は「1度受けたら終わり」ではなく、次の成長のためにあるべきものです。
せっかく反省点・改善点を見出したのに、それを実践しなければ、振り返りと復習の意味がなくなります。
次に受けるテストは〇月〇日に受け、そこでは、□□□を目標とする
この2つを明確に定めたところで、その模試は終了ということになります。
今回は主に模試についてでしたが、診断テストも基本的に同じです。
「判定、正答率などの分析が出ない」という違いはありますが、診断テストも「点数が上がった、下がった」が重要なのではなく、
「このテストをこれからの勉強にどう生かしていくのか」ということが重要なのです。
木太校では今後、「香川県統一模試」を年間を通して実施していきます。
この模試と診断テストの結果から、自分に足りないところを見つけ、効率よく勉強していくことが重要です。
香川県統一模試は塾生以外の方でも受けることができるので、興味のある方は教室までご連絡ください。
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担当 白根校舎長
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