【2021 概観】
2018⇒2022の5年間で、
唯一、大問が二題だった年
(現代文が一題のみ)。
新・共通テストを意識してか、
大問一が2つの文章の
共通点と相違点を比べる形式になった
(翌年度からまた三題形式に戻る)。
評論文は、
日本人の古い文章と、
外国人の文章で、
読解が難しい。
古文は、
まさかの「一寸法師」。
本来は高校範囲である本格的な
「古文単語・古文文法」
の学習はしないで下さい。
なんとか現代文の力で乗り切ろう。
数学の応用問題対策や、
英語の語彙力増強など、
古文よりやるべきことはある。
【2021】 やや難
<本文要旨A>
自由とは
・束縛なく
・積極的に
・遊戯三昧すること
(自由の東洋的な考え方)
<本文要旨B>
自由とは
・自ら考え
・自ら獲得し
・自ら責任を持つもの
(自由の一般的な考え方)
<問二 内容説明> やや難
何かに縛られることなく、
積極的に遊戯三昧するもの。
<問三 筆者の主張> やや難
・責任や自治を伴わない、
好き勝手とはき違えた自由
・自分で獲得しようとせず、
誰かに与えてもらう自由
・集団の中にいるだけで、
思考停止で得られる自由
<問四 2つの文章の比較> やや難
①自由とは責任や自治や意思で
縛るべきものではない。
自由とはもっと
無我無心に遊戯自在に、
目的に縛られず
積極的に追求するものだ。
②自由とは責任と自治と意思を
含むものだ。
それらを伴わない
「好き勝手にしていい」自由は、
真の自由とは言えないものだ。
【2021】 やや難
<本文要旨>
一寸法師が育ての親の元を離れ、
策略的に姫君を奪い、
鬼たちを退治し、
打出の小槌を手に入れ大きくなる。
<問一 理由説明> やや難
ポイント:
なんとか現代文の力で推測しながら!
両親が自分を
疎ましく思っていることを知り、
残念だがそれに従おうと思ったから。
<問二 展開説明> やや難
ポイント:
リード文自体が最大の推測のヒント!
ア
自分の米を姫君の口に付け、
姫君が食べてしまったと思わせる
イ
一寸法師の米を食べた罰として、
姫君を都から追放してしまう
ウ
一寸法師の米を食べた
覚えはなく唖然とした
<問四 古文文法> やや難
ポイント:
古文文法を本格的にやる必要はない!
正解だけ「~ので」、
他は「~すると」。
現代文の力で正解したいが難しい。
<問五 内容一致> やや難
ポイント:
消去法で!
現代文の力でギリギリなんとかなる!!
正解は④。
①は「針の刀で突いて」が本文になし。
②は「逃げ出さぬよう」が本文になし。
③は「極楽にいく好機」が本文になし。
⑤は「嫌っていたので」が本文になし。