教室ブログ

2021.03.24

どうして冬は日本海側で雪が降って、夏は太平洋側で雨が降るのか

みなさんこんにちは!

個別指導塾Wam豊田校の真柄です。

今日は理科の日です!

みなさんに理科の楽しみを知ってもらうために毎週水曜日にブログを更新しています。

 

 

先週からの予告通り、今日は地理と理科のコラボです。

日本では、冬に日本海側で雪が降り、夏に太平洋側で雨が良く降りますが、今日はそのメカニズムを解説していきたいと思います。

 

そもそも雪と雨が降る時にどのような違いがあるか知っていますか?

最も大きな違いは気温です。

 

雲の中では、雨が降るときも雪が降るときも同じで水の結晶ができています。地表に近づくにつれて氷が溶けると雨になり、溶けずに降ると雪になります。なので、地表付近が暖かい夏は雨が降り、地表付近がとても寒い冬は雪が降るのです。

ちなみに、気温は地表付近が最も暖かく、標高が100m高くなるにつれて気温は0.6℃ずつ下がっていきます。なので、水の結晶が作られている標高10kmでは、地表から約60℃も低くなっているのです。つまり、例え地表で真夏日の30℃でも、雨が作られているのは約―30℃と、とても低いのです。

 

雪や雨の元となる水の結晶ができるメカニズムはわかりましたね。ですが、水の結晶がどこでできるか知っていますか?

水の結晶は雲の中でできています。そして、雲は上昇気流ができることでできます。

上昇気流のでき方には、4種類あります。日本に関係あるものは2種類だけですが、今日は全部紹介します。

まず日本の冬に雪が降る時の上昇気流のでき方は、地形性降雨と呼ばれるものです。地形性降雨とは、山や山脈に湿った風がぶつかって、風がぶつかった側の山の斜面で上昇気流ができるというものです。日本の冬では、大陸側から湿った風が吹き、本州にある山脈にぶつかることで、日本海側では上昇気流ができ、雲がつくられ水の結晶が上空でできます。また、冬で気温が低いため水の結晶が雪の状態で降ってきます。

次に日本の夏に大雨が降るときの上昇気流のでき方は、前線性降雨と呼ばれるものです。前線性降雨とは、温暖前線や寒冷前線付近で上昇気流ができるというものです。これは中学校の理科で習った内容ですね。

他の2種類は、気圧性降雨と対流性降雨です。気圧性降雨は高気圧に挟まれた地域では、上昇気流ができるというもので、対流性降雨は地面が暖められることによって上昇気流ができるというものです。今回の内容にはあまり関係ないので、説明は簡単に終わらせておきますが、気になったら調べてみてね。

 

このように雨が降ることと、雪が降ることは似ていますが、実は違うメカニズムだったのです。今回は、日本に関係のある2種類についてお話ししましたが、世界的に見ると、大雨の地域は、地形性降雨と気圧性降雨が原因となっている方が多数派で、雨や雪の降り方以外にも地形と気候にはとても密接な関係があります。ぜひ気になった人は調べてみてね!

 

来週は、『人間は賢すぎてだまされやすい?! 錯視・錯覚のお話』についてお話しします。お楽しみに~!!

 

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