教室ブログ

2018.02.13

「読める」ことは生きること

みなさん、こんにちは!楠根校 教室長の野村です。

 

まずは下の文を読んでください。

『アミラーゼという酵素は、グルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。』

 

では、質問です。

問:上の文について、以下の文中の( )にあてはまる言葉を次の①~④から1つ選び、記号で答えなさい。

― セルロースは( )と形が違う。―

① デンプン

② アミラーゼ

③ グルコース

④ 酵素

 

 

さて、どうでしょうか?答えは①デンプンです。③グルコースを選んでいませんでしたか?

この問題は、リーディング・スキル・テスト(RST)の問題から引用しています。

 

RSTは、

① 主語述語や修飾語被修飾語など、文を構成する要素の関係(=係り受け)の理解

②「それ」「これ」などの指示代名詞が何を示すか(=照応)の理解

③ 2つの文が同じ意味を表すかどうかを判断する力(=同義文判定)

④ 文の構造を理解したうえで、体験や常識、その他の様々な知識を動員して文章の意味を理解する力(=推論)

⑤ 文章と図形やグラフを比べて内容が一致するかどうかを認識する力(=イメージ同定)

⑥ 文章で書かれた定義を読んで、それと合致する具体例を認識する能力(=具体例同定)

――について、文章などの意味をどの程度正確に読めているのかを見る「読解力」テストです。

 

ちなみに、先ほどの問題、某新聞社の論説委員から経産省の官僚まで、なぜかグルコースを選んだ人が多いという結果が出ていることが驚きです。

 

このRSTの結果から読み解くと、いまの中高生(大人もですが…)は、『教科書が読めてない(何が書いてあるか理解していない)子がたくさんいる』ということです。

 

 

もう一つ、問題を通して検証してみましょう。

 

まずは、下記の文を読んでください。

『メジャーリーグの選手のうち、28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多く、およそ35%である。』

 

問:上の文について、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表すグラフとして適当なものを選びなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今度はどうでしたか?答えはです。

全国中高生の正解率は、中学生:12.3%,高校生:27.8%でした。

 

簡単に解説すると、28%がアメリカ合衆国以外の出身…ということは、アメリカ合衆国の出身者は72%。

なので、当てはまるグラフは②しかありえません。比較的すぐ分かる問題なのに、正答率が非常に低いのです。

 

この問題を解いた、小学生から一流企業の会社員までのデータを見ると、能力値が中の上くらいまでは④を選んでいる人が多いんです。

ちなみに④は、『アメリカ合衆国28%,ドミニカ共和国約35%』の図です。これを選んだ人は、『…のうち』『…以外』という機能語が読めていないことが解ります。つまり、意味が分かっていないか、読み飛ばしていたということになります。

 

文章を読んでいるようで、実はちゃんと読んでいない。キーワードをポンポンぽんと拾って読んでいるだけなのです。○○と○○と○○という言葉が出てきたら、こんなもんだろう、というような感じで。

なので、『…のうち』とか『…の時』『…以外』といった機能語が正確に読めていない。

 

これはAIの読み方に近いです。

 

そうなると、AIが進化して、従来は人間がやっていた仕事がロボットに取って代わられてしまうと、それまでその仕事をやっていた人は、もっと柔軟に対応できるよう「自分自身のスキルアップ」をしないと職を失ったり賃金が下がってしまったりします。

 

新たな知識やスキルを学ぶためには、教科書や参考書を読んで『正しく理解する読解力』がなにより大切。

つまり、「読める」かどうかは、人生を大きく左右することになります。

読めるか読めないかが格差を生む。

読めることで柔軟に職業を変えたり、自分の夢を実現することに役立つのです。

 

ぜひ、早いうちから『読む』練習を始めましょう!

 

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