教室ブログ

2014.05.31

ピンチはチャンス!

刑部校

地域の皆様こんにちは。　個別指導Wam刑部校　河村好与(かわむら　よしとも)です。

　刑部校の近隣のA中学に通う塾生たちが、授業後になんとなく集まって
話しをしていました。　3年生達でした。

　片付けをしながら、何気に聞いていると、6月中旬に予定されている、
沖縄への修学旅行の話しのようです。

今まで沖縄に行ったことのある生徒もない生徒も楽しそうに、班分けや
お土産の話しをしていました。
しかしそのうちに、皆の声のトーンがだんだんと落ちてきました。

どうやら、修学旅行の2週間後（と少し）に控えた期末テストのことの
ようです。

　確かに中学3年生にとって、定期テストは内申にも関わる大事な
テストです。　でも話しのポイントは定期テストの重要性ではなく、
そのテストも含めた6月のスケジュール(行事予定)のことのよう
でした。

　5月の末に中間テストがあり、その成績に一喜一憂するとすぐに
修学旅行の準備。　修学旅行が終われば、3年生第一回目の
実力テスト。　今度は一喜一憂する暇もなく、期末テスト…。
クラブの中には、その間の土日に大きな大会がある運動部も
あるとの事でした。
　いつもなら口を挟む私ですが、そうはせずに皆に話しを続け
てもらいました。

「いつテスト勉強したらいいねん!」

「修学旅行に教科書持って行けちゅうんか!」

「実力テストと期末テストと(夏休みの)宿題テスト、一緒に
　やったらええねん!」

　だいぶ不満があるようです。　今度は悪いほうに声のトーンが
上がってきました。

　ほとんど現実味のない提案や、超消極的な意見がでている時
に、そのメンバーの中では、決して中心的ではない(と私が思っている)
一人が言いました。

「そやけど、修学旅行で授業もそんな進めへんし、期末の範囲も
せまなるんちゃうん。　それやったら楽やん。」

　この言葉は内容的には正しくない場合もありますが、少なくとも
皆を納得させる力はあったようです。
問題が解決したわけでは決してありませんが、問題解決に向けて
の一歩にはなったようです。　少なくとも不満を持ったまま
家に帰ることにはなりませんでした。

「ほな、できるかな？」

この言葉を引き出しただけで、私は十分だと思います。