教室ブログ

2011.04.20

夜の鼓動に触れる

I saw everything. The special quality of hell is to see everything clearly down to the last detail. And to see all that in the pitch darkness!  (Yukio Mishima The Temple of the Golden Pavilion )

「俺は凡てを見ていた。地獄の特色は、すみずみまで明晰に見えることだ。しかも暗黒のなかで!」

こんばんは。楠見校スタッフBです。

夜中に皆がいなくなって一段落しないと、なかなかこのブログを書く気分にはなりません。
というより、夜にならないと思考がワサワサと蠢いてこないのですね(笑)

普段、保護者や中高生には、人間は本来的には昼行性の動物やから夜中の勉強はあまり効果がないですよといっているのですが。

いろいろなジャンルの本(哲学、経済、精神分析が多いか)をその夜中や休みの日とか家のトイレで乱読するんですが、かなり思考対象が拡散しています。

ただ、読書といっても数ページ読めば次から次へと変遷して、何年かしたらまた再読という具合ですね。
逆に行動は、ここ最近はパターン化されていて、統一されているというか非常にシンプルなものになってきております。

20歳前後の頃は、まったく本など読まず、動物のように健康そのものだったのですが(笑)。

では、今日は少し精神についてお話しましょうか。

人間の思考や感情や意志あるいは行動というものには、いすれも、二つの方向性があるらしいですね。つまり、「まとまろう」とする統一的方向性と「ちらばろう」とする分散的方向性というものです。

そのいずれの方向性も、それだけでは当然駄目みたいですね。考えをまとめるためには、まず、ある程度ちらばっていなければならず、初めから統一を目指せば萎縮となり、一つに小さくまとまってしまえば化石みたいなものになるといわれます。

逆に、分散しきってしまえば、まとまりのない無秩序となってもう一つの死物となるのですね。

それで、この二つの方向性の揺らぎを持った動的平衡にこそ、精神の健全さはあるといわれます。そして、それによって、統一と分散の統合(integration)、つまり発展=展開が可能になるらしいですね。

このことは、元々は高名な精神分析医がいっていることなのですが、子供の指導をはじめ、集団や組織の組成方法にもいずれ活用していきたいと思いますね。

とりとめもない話ですが、今日はここまでです。


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