中2のお子さまの英語の答案を見て、思わずため息をついてしまった。担任の先生から「このままだと志望校が…」と言われ、頭の中が真っ白になった。教科書を開いてみたら、自分が中学生だった頃とは別物のように難しく、教えてあげようにも何から手をつけていいか分からない――。
そんな気持ちで「中学英語 単元」と検索されたのではないでしょうか。
最初にお伝えしたいのは、保護者の方が戸惑われるのは当然だ、という事実です。2021年度から全面実施された新学習指導要領により、中学英語で扱う語彙数は約1,200語から1,600〜1,800語へと約1.5倍に増加し、それまで高校1年生で習っていた仮定法・現在完了進行形・原形不定詞といった文法までもが中学に降りてきました(出典:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」)。
この記事では、個別指導塾WAMで中学英語の指導に15年以上携わってきた現場視点から、以下の5点をすべて網羅して解説します。
- 2021年改訂で「親世代の常識」がどう通用しなくなったか
- 中1〜中3で学ぶ全単元の一覧と到達目標
- 学年別の典型的なつまずきポイント
- 「いま分からない」の本当の原因を特定する逆引き診断
- 家庭学習と塾活用の最適な組み合わせ方
読み終わるころには「やるべきこと」が明確になり、お子さまへの焦りも和らいでいるはずです。どうぞ最後までお付き合いください。
Contents
2021年改訂で中学英語はここまで変わった|保護者世代との決定的な違い
「私の頃はもっと簡単だった気がする」――この感覚は、決して気のせいではありません。
文部科学省が2017年に告示し、2021年度から中学校で全面実施された新学習指導要領は、戦後最大級の難化と評されています(出典:文部科学省「新学習指導要領について」)。
具体的にどこが変わったのかを、保護者世代(おおむね1990〜2010年代に中学生だった世代)と比較しながら整理します。
中学英語 新旧学習指導要領の主な変更点

出典:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」
特に保護者の方に知っておいていただきたい変化が3つあります。
第1の変化:小学校英語が「教科」化したことで、中1のスタート地点が大きく前進した
2020年度から小学5・6年生で「外国語」が正式教科となり、約600〜700語の英単語と簡単な英文法(be動詞、一般動詞、疑問詞など)を学んだ前提で中学英語が始まります。つまり、中1の最初の単元はもはや「ABCから始まる初歩」ではないということです。お子さまが小学校で英語にあまり馴染めなかった場合、中1の1学期からつまずく可能性が高まります。
第2の変化:高校範囲だった文法が中学に降りてきた
仮定法(If I were you, I would…)、現在完了進行形(has been doing)、原形不定詞(make / let / have + 人 + 動詞原形)は、保護者世代では高校1〜2年で学んだ内容です。これらが中3で導入されるようになりました。
第3の変化:「話す」が2領域に分かれ、評価対象になった
英語による即興的なやり取り(やり取り領域)と、自分の考えをまとまった分量で発表する力(発表領域)が、それぞれ独立した評価対象になりました。授業も英語で進められることが原則とされており、リスニング・スピーキング力が定期テストや高校入試の合否を左右する時代に入っています。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
お子さまが「英語が分からない」と訴えても、決して怠けや能力不足だと決めつけないでください。
なぜなら、保護者世代の中学英語と現在の中学英語は、もはや別物といっても過言ではない難度だからです。私が日々の面談でお会いする保護者の多くは「自分の時代の感覚で叱ってしまっていた」ということに気づきそこからお子さまへの関わり方が変わっていきます。お子さまの不振は、新指導要領の難度を踏まえれば、ごく自然な反応なのです。
【中1英語】学ぶ単元一覧と”絶対に外せない”つまずきポイント
中1英語は、その後の中学英語3年間の土台です。ここでつまずくと、中2・中3の学習がほぼ確実に崩れます。
逆に言えば、中1の土台さえ盤石にすれば、中2・中3で多少難しい単元が出てきても立て直しが効きます。それほど中1は重要な学年です。
中1英語 単元一覧と到達目標・つまずきポイント
| 時期 | 主な単元 | 到達目標 | 典型的なつまずきポイント |
|---|---|---|---|
| 4〜5月 | アルファベット、ローマ字復習、あいさつ表現 | 基本的な自己紹介ができる | 小学校英語との接続に戸惑う |
| 5〜6月 | be動詞(am / are / is)、助動詞can、名詞の複数形 | I am / You are / He is を使い分けられる | be動詞と一般動詞・助動詞の混同、複数形-sの付け忘れ |
| 6〜7月 | 一般動詞(play, like, have等) | 「〜する」を表現できる | be動詞との混同(I am play soccer.等) |
| 9〜10月 | 三人称単数現在のs | He plays soccer. が書ける | sの付け忘れ、do/doesの使い分け |
| 10〜11月 | 代名詞(he/his/him等)、疑問詞 | What / Where / When が使える | 主格・所有格・目的格の混乱 |
| 11〜12月 | 命令文、現在進行形(be + 〜ing) | 「〜しなさい」「〜している」が言える | ingの付け方ルール、be動詞の入れ忘れ |
| 1〜2月 | 過去形(規則動詞・不規則動詞) | 「〜した」が言える | 不規則動詞の暗記、過去形と現在形の混同 |
| 2〜3月 | 過去形のまとめ、未来表現(will / be going to) | 過去の出来事を正確に表現でき、「〜する予定だ」が言える | willの後の動詞を原形にし忘れる、be going toのbe動詞の脱落、過去形との混同 |
出典:東京書籍・開隆堂・三省堂等の検定教科書(中学校 学習指導要領準拠)
中1で「ここだけは死守したい」3つの単元
①be動詞と一般動詞の使い分け
多くの中学生が最初にぶつかる壁が、be動詞(am/are/is)と一般動詞(play/like/have等)の混同です。「I am play soccer.」「I don’t happy.」のような誤りは、中1生のテスト答案で最も頻繁に見られる失敗です。
ここが曖昧なまま中2に進むと、不定詞(to + 動詞原形)や動名詞(〜ing)が登場した時に文の構造が全く理解できなくなります。
②三人称単数現在のs
「He plays」「She likes」など、主語が3人称単数(he/she/itや人名)で現在形のとき、動詞にsを付けるルールです。シンプルに見えて、疑問文(Does he play〜?)や否定文(He doesn’t play〜.)に派生すると一気に複雑になります。
③過去形(規則動詞と不規則動詞)
過去形は中2の現在完了形や受動態の土台になります。不規則動詞(goからwent、seeからsawへの変化など)の暗記が不十分なまま中2に進むと、中2の終わりごろから次々に文法がわからなくなります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
お子さまが中1で「英語が分からない」と言い始めたら、まずbe動詞と一般動詞の使い分けが確実かどうかを最優先で確認してください。
なぜなら、ここが揺らいでいる状態で先の単元に進んでも、文の構造そのものが見えていないため、何をやっても積み上がらないからです。私の指導経験では、中3で英語が苦手だと相談に来られる生徒さんの約7割が、実はこの中1前半の土台に積み残しを抱えています。
【中2英語】学ぶ単元一覧と”急に難しくなる”理由
中2英語は、中1で十分に定着しなかった内容が表面化しやすく、英語への苦手意識が強まりやすい時期です。なぜ中2で多くの生徒が英語につまずきやすいのか。理由は大きく2つあります。
理由①:中1の積み残しが顕在化する
中1のbe動詞・一般動詞・三単現が曖昧なまま中2に進むと、新出文法を学んでも文の構造が理解できません。
理由②:抽象度の高い新文法が次々と登場する
中2では「動詞の形を変える」だけでなく、「文の構造そのものを変える」文法(不定詞・動名詞・比較・受動態)が次々と登場します。
中2英語 単元一覧と到達目標・つまずきポイント
| 時期 | 主な単元 | 到達目標 | 典型的なつまずきポイント |
|---|---|---|---|
| 4〜5月 | 過去進行形、接続詞when | 「〜していたとき、…だった」と言える | 進行形(ing)と過去形の組み合わせ、語順の混乱 |
| 5〜6月 | 接続詞(if / because / that)、助動詞(must / should / have to) | 条件や理由を説明でき、「〜しなければならない」が言える | thatの省略可否、mustとhave toのニュアンス差 |
| 6〜7月 | 不定詞(to + 動詞原形)の3用法 | 「〜するために」「〜すること」等が言える | 名詞的用法・形容詞的用法・副詞用的法の区別 |
| 9〜10月 | 動名詞(〜ing)、文型(SVOO:give + 人 + 物) | 「〜すること」「人に物をあげる」が言える | 不定詞と動名詞の使い分け、目的語が2つある語順 |
| 11〜12月 | 比較(比較級・最上級) | 「〜より〜だ」「最も〜だ」が言える | erとest、moreとmostの使い分け |
| 1〜2月 | 受動態(be + 過去分詞) | 「〜される」が言える | 過去分詞の暗記、能動態との変換 |
| 2〜3月 | 文型(SVOC:call + A + Bなど)、中2の総復習 | 「AをBと呼ぶ」が言える、中2文法の定着 | 語順の理解、単元が混ざった時の文法判別 |
出典:東京書籍・開隆堂等の検定教科書
中2で「壁」になる3つの単元
①不定詞(to + 動詞原形)の3用法
「I want to play soccer.(名詞的用法:〜すること)」「I have books to read.(形容詞的用法:〜するための)」「I went there to see him.(副詞的用法:〜するために)」の3用法を文脈で見分ける必要があります。
②比較(比較級・最上級)
動詞の語尾にerやestを付けるか、moreやmostを前に置くか。これは単語の音節数や語尾の形によって決まります。さらに「as 〜 as」「not as 〜 as」「比較級 + than」「最上級 + of/in」など、構文のバリエーションも多く、機械的暗記では太刀打ちできません。
③受動態(be動詞 + 過去分詞)
「能動態 → 受動態」への書き換えがテストで頻出ですが、be動詞の時制を主語に合わせる必要があり、さらに過去分詞の不規則変化(go-went-gone等)を完璧に覚えていないと書けません。中1の不規則動詞の積み残しがある生徒は、ここで完全につまずきます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
中2の定期テストで点数が急落した場合、その単元のワークを繰り返しても点数は上がりません。中1の三単現・過去形まで戻って土台を再構築してください。
なぜなら、中2の新文法は中1の文法を「組み合わせて」使うものだからです。土台が崩れている家に2階を建てても、2階ごと崩れるだけです。私のもとに来られた生徒さんで、中2の不定詞のワークを延々と解いていても点数が上がらなかった方が、中1まで戻って2か月集中したら、英語が30点台から65点に上がった事例があります。
【中3英語】学ぶ単元一覧と”高校入試直結”の難所
中3英語は、高校入試での得点源にも失点源にもなる、勝負の学年です。さらに、2021年の改訂で旧高校範囲だった仮定法や現在完了進行形が中3に降りてきたため、難度は確実に上がっています。
中3英語 単元一覧と到達目標・つまずきポイント
| 時期 | 主な単元 | 到達目標 | 典型的なつまずきポイント |
|---|---|---|---|
| 4〜5月 | 現在完了形(have + 過去分詞)の3用法 | 「ずっと〜している」「〜したことがある」等が言える | 継続・経験・完了の区別 |
| 5〜6月 | 現在完了進行形(have been + 〜ing)※新範囲 | 「ずっと〜し続けている」が言える | 現在完了形との使い分け |
| 6〜7月 | 受動態の応用、間接疑問文 | 「彼が何を言ったか知っている」が言える | 語順の変化(疑問詞 + 主語 + 動詞) |
| 9〜10月 | 分詞(現在分詞・過去分詞の形容詞用法) | 「走っている少年」が言える | 分詞の位置(前置 / 後置) |
| 10〜11月 | 関係代名詞(who / which / that) | 名詞を後ろから修飾できる | 主格と目的格の区別、省略可否 |
| 11〜12月 | 仮定法(If I were you, I would…)※新範囲 | 「もし〜なら〜だろうに」が言える | 動詞の時制(過去形を使う理由) |
| 1〜2月 | 原形不定詞(make/let/have + 人 + 動詞原形)※新範囲 | 「彼に〜させる」が言える | toを付けないルールの理解 |
| 2〜3月 | 総復習・入試対策 | 既習文法の運用 | 既習範囲の抜けの再発見 |
出典:文部科学省学習指導要領、検定教科書各社
中3で「入試の合否を分ける」3つの単元
①現在完了形(have + 過去分詞)
「I have lived here for 10 years.(継続)」「I have been to Kyoto.(経験)」「I have just finished my homework.(完了)」の3用法は、高校入試の長文・並べ替え・英作文すべてで頻出です。
中1・中2で学ぶ不規則動詞(過去分詞)の暗記が不十分だと、現在完了形の文を読むことも書くこともできません。
②関係代名詞(who / which / that)
「I have a friend who lives in Osaka.(大阪に住んでいる友達がいる)」のように、名詞を後ろから長く修飾する文法です。日本語と語順が全く異なるため、英文を読むスピードと意味の取り方の両方が問われます。
③仮定法・現在完了進行形・原形不定詞(新範囲)
これらは保護者世代では高校1〜2年で学んだ内容です。特に仮定法は「動詞を過去形にして現在の話をする」という日本語の感覚にない論理で、生徒の多くが戸惑います。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
中3で「英語が分からない」と感じているお子さまの場合、真っ先に確認すべきは中3の新範囲ではなく、中1の不規則動詞の活用表です。
なぜなら、中3で出てくる現在完了・受動態・関係代名詞・分詞は、すべて「過去分詞」を使うからです。go-went-gone、see-saw-seen、take-took-taken――この約100語の不規則動詞が即答できない状態では、中3英語のほぼ全ての文法が機能不全に陥ります。私が中3生にまず手渡すのは、新しい問題集ではなく中1の不規則動詞リストです。
子供のつまずきはどこ?「学年別逆引き診断チャート」
ここまで読まれて「うちの子のつまずきは、どこにあるんだろう?」と感じておられるかもしれません。
実は、中学生が「いまの単元が分からない」と訴えるとき、本当の原因は前学年、あるいは前々学年にあるケースがほとんどです。
以下のチャートで、お子さまの「症状」から「本当の原因学年」を逆引きしてみてください。

診断結果別 ファーストアクション
【パターン1】中3で困っている場合
→ まず中1の不規則動詞活用表と中2の受動態を一気に総復習しましょう。「過去形・過去分詞」を100語をスラスラ言える状態を作ることが大切です。
【パターン2】中2で困っている場合
→ まず中1の三単現と過去形を再確認しましょう。「He plays」「He played」を反射的に書ける状態にすることがポイントです。
【パターン3】中1で困っている場合
→ まずbe動詞(am/are/is)と一般動詞の使い分けを徹底しましょう。「I am play soccer.」のような誤りが消えるまで反復することが重要です。
ただし、家庭でこの戻り学習を行うのは、保護者の方にとって相当な負担になります。次のセクションで、家庭でできることと、プロに任せた方がいいことの線引きをお伝えします。
家庭学習で立て直す3ステップ|親がやるべきこと・やってはいけないこと
「英語の単元と、つまずきの仕組みは分かった。じゃあ、私は何をすればいいの?」――ここからが本題です。
家庭学習を成功させる鍵は、「親が教える」のではなく「親は環境を整える」ことに集中することです。
ステップ1:診断(1週間)
お子さまの定期テストの答案を、過去2回分用意してください。間違えた問題を、上の「逆引き診断チャート」と照らし合わせ、つまずきの源流学年を特定します。
可能であれば、中1の教科書または基礎ドリルをやらせて、「どこから怪しいか」を一緒に確認してください。
ステップ2:教材選定(数日)
戻り学習に適した教材は、「薄くて、答えが詳しく、見開き完結型のドリル」です。分厚い問題集は途中で挫折します。
書店で実物を見て、お子さま自身に「これならできそう」と選ばせてください。親が選んだ教材は、ほぼ続きません。
ステップ3:週間ルーティン化
「毎日30分、英語の時間」を決めます。理想は朝食前または夕食前の固定時間。リビングなど親の目が届く場所が望ましいです。
保護者の役割は、「採点」と「励まし」のみ。教えようとしないでください。
親がやってはいけない3つの行動
| NG行動 | なぜダメか |
|---|---|
| ①自分が習った順序や用語で教える | 新指導要領で説明順序・用語が変わっているため、お子さまが混乱します。 |
| ②答えだけ見て「なぜ間違えた」と叱る | お子さまは「分からないから間違えた」のです。叱責は学習意欲を奪います。 |
| ③単語帳を渡して「全部覚えなさい」 | 文脈なしの暗記は定着しません。教科書の英文の中で覚えるのが原則です。 |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
保護者の方は「教える役」ではなく「応援団長」に徹してください。
なぜなら、家庭での「教える役」を引き受けてしまうと、ほぼ確実に親子バトルが発生し、お子さまが英語を嫌いになるからです。私の面談でも「教えようとして、毎晩怒鳴り合いになっていました」というご相談をよくいただきます。教える役は塾に任せ、保護者の方は「今日も頑張ったね」「ちょっと進んだね」と声をかける役割に専念する。これが、結果的にお子さまの英語力を最も伸ばす関わり方だと、現場で確信しています。
集団塾と個別指導塾、どちらが向いている?戻り学習が必要な子に最適な選択
「やっぱり塾を考えたほうがいいのかも…」と思われた保護者の方に、集団塾と個別指導塾の違いを公平に解説します。
集団塾と個別指導塾の比較
| 比較項目 | 集団塾 | 個別指導塾 |
|---|---|---|
| カリキュラム | 学校進度に合わせた固定カリキュラム | 生徒一人ひとりに合わせて設計 |
| 戻り学習 | 原則不可(クラス全体の進度を遅らせられない) | 可能(つまずき箇所から再構築) |
| 質問しやすさ | 全体授業中は質問しにくい | 講師との1対1〜1対3で随時質問可 |
| 料金(月額目安) | 約15,000〜30,000円 | 約20,000〜40,000円 |
| 競争による刺激 | 周囲の生徒と切磋琢磨できる | 自分のペースで集中できる |
| 向いている子のタイプ | 学校の授業についていけており、上位校を目指す子 | 学校の授業についていけていない/苦手単元がある子 |
なぜ「戻り学習が必要な子」には個別指導が圧倒的に有利なのか
集団塾の最大の強みは「学校進度に同期した予習・復習」と「競争環境」です。逆に最大の弱点は、カリキュラムがクラス単位で固定されているため、特定の生徒のために中1の単元に戻ることができない点です。
中2のお子さまが英語で38点を取った場合、集団塾に通わせても、塾でも中2の単元を学ぶことになります。土台の積み残しが残ったまま中2の応用を上塗りしても、点数は上がりません。
一方、個別指導塾では生徒一人ひとりに専用のカリキュラムを組むため、「いまの学校の進度は維持しつつ、家庭学習で中1まで戻る」といった柔軟な設計が可能です。
個別指導塾WAMの特徴
個別指導塾WAMでは、入塾時にお子さまの学年・テスト結果・つまずき箇所を丁寧にヒアリングし、「どの単元から戻って学び直すか」「学校進度との両立をどう設計するか」を含むオーダーメイドの学習計画を作成します。
これまで2,000名以上の中学生を指導してきた中で、「中3まで英語が苦手だったが、中1から戻って4か月で内申点が2→4に上がった」「英語が嫌いだった中2生が、半年で英検3級に合格した」といった事例が数多く生まれています。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 親が英語を教えてもいいですか?
A. 基本的にはおすすめしません。新指導要領で説明順序や用語が保護者世代と変わっているため、混乱を招くケースが多いからです。保護者の役割は「採点」と「励まし」に集中することをおすすめします。
Q2. 塾はいつから検討すべきですか?
A. 定期テストで英語が60点を下回ったタイミングを一つの目安にしてください。60点を下回ると、お子さま自身が「分からないけど何が分からないか分からない」状態になっていることが多く、独力での立て直しが難しくなります。
Q3. 英検は受けるべきですか?
A. 強くおすすめします。現在、中学卒業段階で英検3級(CEFR A1相当)以上を目指すことが公的な目標になっています。中3で受験する場合、5月または10月の受験回がおすすめです。ただし、英検対策に追われて学校の定期テストがおろそかにならないよう、計画的に進めましょう。
Q4. 公立中と私立中で単元の進度は違いますか?
A. 学習指導要領は共通ですが、私立中は独自カリキュラムを採用し、進度を早めたり、検定外教科書(NEW TREASURE等)を使ったりする学校もあります。お子さまの通う学校の使用教科書とシラバスを確認することをおすすめします。
Q5. オンライン教材だけで戻り学習はできますか?
A. 教材自体は良質なものが多くありますが、「どこから戻るか」の診断と「続ける仕組み」を作れる場合のみ有効です。保護者の方が伴走する時間が確保できない場合、独力での継続は困難になりがちです。
まとめ|中学英語の単元を制する者が、高校入試を制す
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。要点を整理します。
- 2021年の学習指導要領改訂で、中学英語は語彙数1.5倍・文法前倒し・小学校英語の前提化と、保護者世代とは別物の難度になっている
- 中1のbe動詞・一般動詞・三単現が全ての土台。ここが崩れると中2・中3が連鎖崩壊する
- 中2の壁は不定詞・動名詞・比較・受動態。背景には中1の積み残しがある
- 中3に旧高校範囲(仮定法・現在完了進行形・原形不定詞)が降りてきており、入試難度が確実に上がっている
- 「いま分からない」の本当の原因は、ほぼ前学年にある。戻り学習なしには立て直せない
- 家庭学習は「親が応援団長」に徹し、教える役はプロに任せる方が結果が出る
- 戻り学習が必要なお子さまには、カリキュラム固定の集団塾より、オーダーメイド設計が可能な個別指導塾の方が圧倒的に有利
「自分が教えてあげられない」と自責の念を抱かれる保護者の方は本当に多いのですが、お母さん・お父さんが教えられないのは当然です。新指導要領下の中学英語は、現役の英語講師でも教え方の研修を受け直しているほどの内容なのです。
大切なのは、お子さまが「どこでつまずいているか」を正確に診断し、そこから順序立てて立て直すこと。これさえできれば、中学英語は必ず取り戻せます。
「うちの子はどこでつまずいているのか、プロの目で診てほしい」――そうお感じになられたら、個別指導塾WAMの無料体験授業をぜひご活用ください。お子さまの現在の理解度を学年ごと・単元ごとに診断し、保護者の方に「いま、どこから戻るのが最適か」を具体的にお伝えします。
お子さまの英語、まだ間に合います。一緒に立て直していきましょう。
参考文献
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_010.pdf
- 文部科学省「令和3年度 英語教育実施状況調査」https://www.mext.go.jp/content/20220516-mxt_kyoiku01-000022559_2.pdf
- 国立教育政策研究所「令和4年度 全国学力・学習状況調査 中学校英語」https://www.nier.go.jp/22chousakekkahoukoku/factsheet/middle.html
- 文部科学省「新学習指導要領について(中学校外国語)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/gai.htm
