原稿用紙を目の前にして、鉛筆を持ったまま固まっていませんか?
「あと2時間で書き終わらないとヤバい」「何を書けばいいか全く思いつかない……」
その焦り、痛いほどよくわかります。「自由に書いていいよ」と言われるのが、実は一番困るんですよね。
でも、安心してください。
はっきり言います。入試やテストの作文に、センスや文才は1ミリも必要ありません。
作文は「創作」ではなく、決められたパーツを組み合わせるだけの「パズル(作業)」だからです。
今日これから紹介する「魔法の型(テンプレート)」と「絶対にやってはいけないルール」さえ知っていれば、誰でも機械的に、減点されない合格答案を作ることができます。
もう頭を抱える時間は終わりです。サクッと「作業」を終わらせて、評価Aをもぎ取りにいきましょう!
Contents
まずは敵を知ろう!入試作文は「減点法」で攻略する
まず、これだけは覚えておいてください。皆さんがこれから戦う「入試作文」や「テストの記述問題」において、満点を取る必要はありません。
なぜなら、多くの採点現場では「減点法」が採用されているからです。
採点官は「感動」なんて求めていない
想像してみてください。入試の採点官は、限られた時間の中で何百枚、何千枚もの作文を採点しなければなりません。
一枚一枚、「うーん、感動的だ!」なんて味わっている暇はないのです。
では、彼らは何を見ているのか?
それは、「ルール違反をしていないか」です。
- 原稿用紙の使い方は合っているか?
- 誤字脱字はないか?
- 論理が破綻していないか?
これらをチェックし、ミスがあれば機械的に点数を引いていきます。
逆に言えば、「どんなに内容が平凡でも、ミスさえなければ合格点は確保できる」ということです。
「かっこいいことを書こう」とするから手が止まるのです。
「ミスをしないように書こう」と頭を切り替えるだけで、作文は一気にイージーモードに変わります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 内容で勝負しようとせず、「形式」を完璧に守ることに全力を注いでください。
なぜなら、素晴らしい内容でも「原稿用紙の使い方」を間違えているだけで、採点官は読む気をなくし、大幅に減点するからです。
「形式点」を確実に守り切ることが、合格への最短ルートです。
思考停止でOK!最強の「サンドイッチ型」構成【テンプレート付】
「じゃあ、具体的にどう書けばいいの?」
ここで多くの人がやってしまう失敗が、小学校で習った「起承転結」を使おうとすることです。
はっきり言いますが、入試作文で「起承転結」は捨ててください。
「転(話を転換させる)」の部分で失敗し、話がまとまらなくなるリスクが高すぎるからです。
その代わりに、私がおすすめするのは「サンドイッチ型(双括型)」です。
これは、結論で理由と体験談を挟み込むという、非常にシンプルで強力な構成です。
そのまま使える!穴埋めテンプレート
サンドイッチ型テンプレートを使えば、構成を考える時間はゼロになります。以下の空欄を埋めるだけで、論理的な文章が完成します。
- 【第一段落:結論】(全体の1割)
- 「私は、[テーマに対する自分の意見] だと考える。」
- 【第二段落:理由・体験】(全体の7〜8割)
- 「その理由は、[簡単な理由] だからだ。」
- 「実際に、私も [理由を裏付ける具体的な体験談] ということがあった。」
- 「その経験を通して、私は [気づいたこと] を学んだ。」
- 【第三段落:再結論】(全体の1〜2割)
- 「以上のことから、私は [最初の結論の言い換え] だと考える。」
このこのサンドイッチ型構成(双括型)は、論理的な文章の基本であるPREP法(Point, Reason, Example, Point)を中学生向けにアレンジしたものです。これなら、「何から書き出そう…」と迷うことはもうありません。
文字数が埋まらない?「体験談」の水増しと「嘘」のテクニック
「型はわかったけど、書くネタがない…」「指定の文字数まで埋まらない…」
これは作文における最大の悩みですよね。
ここで、少しズルいけれど効果絶大なテクニックを教えます。
それは、「体験談(Example)」を行数稼ぎの道具として使い倒すことです。
1. 「情景描写」で文字数を3倍にする
例えば、「部活の練習を頑張った」と書くと、たった1行で終わってしまいます。
しかし、ここに「五感(見る・聞く・嗅ぐ)」の情報を足すとどうなるでしょうか。
- Before: 部活の練習を毎日頑張った。とても疲れたけれど、充実していた。
- After: 真夏のグラウンドは、立っているだけで汗が噴き出るほどの暑さだった。土埃の匂いと、仲間のかけ声が響く中、私は必死にボールを追いかけた。足は棒のように重かったが、練習後の充実感は格別だった。
どうですか? 内容は同じ「部活を頑張った」なのに、文字数は3倍以上に増えましたよね。
体験談というエンティティ(要素)は、単なる事実ではなく、文字数(行数)を稼ぐための最大の武器になるのです。
体験談は、事実を説明するのではなく、その時の「情景」をカメラで撮るように描写する。 これが、文字数を埋めるための最強の手段です。
2. 「嘘」をついてもいいの?
よく聞かれる質問ですが、答えは「バレない範囲の演出ならOK(むしろ推奨)」です。
0から1を作る(行っていない場所に行ったことにする)嘘は、詳しく書けないのでボロが出ます。これはNGです。
しかし、1を10にする(普通の練習を、ドラマチックな練習として書く)演出は、作文の技術です。
採点官は裏取り捜査なんてしません。
論理が通っていて、具体的であれば、それが多少盛られた話であっても減点されることはありません。堂々と「演出」してください。
知らないと即死!原稿用紙&文体の「絶対ルール」5選
最後に、これだけは守らないと即0点になりかねない「即死回避ルール」を5つ紹介します。
内容がどんなに良くても、ここでミスをすると減点法の餌食になります。必ずチェックしてください。
減点回避のためのチェックリスト
- 文体の統一(最重要)
- 「~だ・~である」調(常体)か、「~です・ます」調(敬体)のどちらかに統一します。
- おすすめは「~だ・~である」調です。 文字数が節約でき、言い切りやすく、知的に見えるからです。絶対に混ぜないでください。
- 段落の最初は一マス空ける
- これを忘れると、段落を変えたことが伝わりません。
- 句読点(、。)は行頭に置かない
- 行の最後に来てしまった場合は、最後のマスの文字と一緒に書き込むか、欄外にはみ出させて書きます。
- 促音(っ)、拗音(ゃ、ゅ、ょ)も一マス使う
- これらを同じマスに詰め込むのはNGです。ただし、行頭に来てしまう場合は、前の行の末尾に入れます。
- 一文は短く(40〜60文字以内)
- 「~ので、~だが、~して、~。」とダラダラ続けると、主語と述語がねじれやすくなります。「~だ。しかし~。」と、こまめに丸で切ってください。
よくある質問(FAQ)
最後に、生徒の皆さんからよく受ける質問にサクッとお答えします。
Q. タイトルや名前は一行目に書くの?
A. 問題用紙の指示をよく読んでください。
「本文のみ書きなさい」という指示なら、一行目から書き始めます。「題名・氏名を書くこと」とあれば、ルール通りに書いてください。指示を見落とすのが一番の減点です。
Q. 字が汚いと減点されますか?
A. 「丁寧に書こうとした字」なら大丈夫です。
字の上手い下手は点数に関係ありませんが、「雑に殴り書きした字」は採点官の心証を悪くします。濃い鉛筆で、トメ・ハネを意識して丁寧に書きましょう。
Q. 自分の意見が思いつきません。
A. 誰でも言える「一般論」でOKです。
「スマホは便利だが使いすぎは良くない」「挨拶は大切だ」。こんな当たり前のことでいいんです。誰もあっと驚くような独自の意見なんて期待していません。
作文は「一生使える武器」になる
ここまで読んでくれてありがとうございます。
「作文なんて面倒くさい」
その気持ちは変わらないかもしれません。
でも、今日紹介した「サンドイッチ型テンプレート」と「原稿用紙のルール」さえあれば、もう作文は怖いものなしです。
それはもはや、悩んで書くものではなく、淡々とパーツを当てはめるだけの「作業」になったはずです。
もし、「自分で書いてみたけど、これで合ってるか不安」「もっと高い点数を取って内申点を上げたい」と思ったら、ぜひ一度個別指導塾WAMの体験授業に来てみてください。
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