志望校の入試概要を確認していると「補欠合格」という言葉を目にする人は多いでしょう。
この記事では補欠合格の意味や仕組みについてご紹介します。
「補欠合格」は入試に関連することですので、意味をしっかりと理解しておいて損はありません。
この記事を参考にぜひ知っておきましょう!
Contents
通常の合格について
補欠合格を説明する前に、まずは通常の合格についてご説明します。
通常の合格は、入試で合格点に達することで、入学資格を得ることができ、これを「正規合格」と言います。
正規合格者は必ず入学するとは限らず、複数の学校に受験する併願受験をしていて自分の入学したい学校以外の入学を辞退する、または、健康上・金銭的な理由で入学を辞退する場合があります。
補欠合格とは
補欠合格とは
正規合格者が全員入学するとは限らないため、入学定員数に空きが出ます。正規合格者が入学を辞退した場合、代わりに合格となる候補者を「補欠合格」と言います。
補欠合格したからといって必ずしも入学できるとは限りません。「補欠合格」は、試験に合格するというわけではなく、入学辞退者がいれば「合格になる可能性がある」状態なので注意してください。
繰り上げ合格・追加合格とは
合格が保留状態の「補欠合格」の中から、入試の点数が高い順に繰り上がって合格になることを「繰り上げ合格」または「追加合格」と言います。
「補欠合格」とは違い、正式に合格した状態です。
国公立大学・私立大学の補欠合格について
国立大学と私立大学では補欠合格の通知や繰り上げ合格となる可能性が異なります。
・私立大学
私立大学は国による定員の厳格化により、一定数以上の入学者を確保すると国からの助成金が入らなくなる制度が導入されています。それにより、大学側は定員に空きが出来次第ギリギリまで繰り上げ合格を出しています。そのため、私立大学では繰り上げ合格者が増加傾向にあります。また、私立大学は国立大学に比べて、入学辞退者が多いため、繰り上げ合格になる可能性が高いです。基本的に、正規合格者の発表と同時に、補欠合格者も発表される大学が多いです。補欠合格者は正規合格者が入学辞退に応じて、入試の点数が高い補欠合格者かた順に繰り上がって合格となります。補欠合格として発表されても、必ずしも入学資格が与えられるとは限りません。合格通知をもらうまで、試験勉強をしておきましょう。
・国立大学
国立大学では私立大学と比べると繰り上げ合格は少なく、繰り上げ合格が0人という大学もあります。基本的には、補欠合格者としての発表はなく、正規合格者の欠員が確定してから繰り上げ合格になったと連絡が入ります。繰り上げ合格の連絡は3月下旬とかなり遅いです。
学校によって合格や制度が異なるため、志望校の入試情報は必ずチェックしておいてください。
補欠合格の注意点
志望校の入試情報を必ずチェックする
上記でも説明しましたが、学校によって補欠合格の通知や繰り上げ合格となる可能性などが異なります。
志望校の入試情報は必ずチェックしておいてください。
電話の合格通知に気を付ける
繰り上げ合格の通達は郵送もしくは電話になります。
電話の場合、連絡が取れないと不合格になる可能性があります。
連絡がつきやすい電話番号を記入しておきましょう。
また、学校によっては非通知でかけてくることもあるため、電話の非通知拒否設定は解除をしておいてください。
入試では正規合格を目指す
補欠合格、繰り上げ合格の制度があるからといって油断してはいけません。
何度も説明していますが、補欠合格は正式な合格ではありません。
正規合格の入学辞退者がいなければ正式に合格になりません。
また、国立大学では、もう他の大学への入学手続きを終えた後や浪人を決めて予備校の入塾手続きを終えた後の3月の下旬頃に繰り上げ合格の連絡が来ます。
入学金は返金されないため、お金の面でリスクがあります。
そのため、入試では正規合格を目指して受験に備えておきましょう!
まとめ
繰り上げ合格があるからといって受験勉強を油断してはいけません。
繰り上げ合格者は合格最低点に1~2点届かなかった人達がほとんどです。
少しでも合格の可能性を高めるには、しっかりと点数を獲得しておかなければいけません。
「受験に向けての勉強方法が分からない」「もっと点数を取っておきたい」などの勉強のお悩みがありましたら、ぜひ個別指導WAMに気軽にご相談ください。