【要旨】標準 20分
第1問に続き素晴らしい名文。
クリスチャン作家・遠藤周作の作品。
時代に大好きなヴァイオリンを
奪われた母の無念の物語。
主人公は大人になり、
夢(小説)か愛(家族)か逡巡し、
初めてあの時の母の無念に気付く。
母が親友に言った「倖せよ」の
「裏腹さ」を読み取れたか。
【問1】内容説明 やや易
正解のイメージは以下。
僕が入院しているこんな時まで
かあさんはヴァイオリンかよ!!
正解は②。
①は
「足手まとい」が言い過ぎ。
③は
「八つ当たり」が✕。
「八つ当たり」とは
本来怒りを向けるべき当事者でない
他の誰かに当たることだよ。
④は
「自分を哀れ」がズレ。
【問2】理由説明 やや易
正解のイメージは以下。
とうさんは平凡な家庭
(=母は家庭で育児)を望む。
正解は③。
①は
「庭いじりに満足する行き方を求める」
「母は草花に愛情を注ぐ」が(笑)。
②は
「音楽の性で心身に支障」
が記載なし、あるいは読み取れない。
④は
「ヴァイオリンでの成功を望まない」
が記載なし、あるいは読み取れない。
【問3】内容説明 やや難
これは流石に消去法で。
①は
紛らわしいから保留。
②は
「勝呂の存在までが腹立たしい」が✕。
③は
「息子の憂慮を確信に」が✕。
本当に病気が判明したワケではない。
④は
「母の積年の苦労」が最も表れている。
相対的判断でこれが正解。
「最も適当なものを選べ」
とはこういう意味です。
「まあまあ適当なもの」は
つまりいくつかありえます。
【問4】内容説明 標準
正解のイメージは以下。
母の「倖せなの」は実はうらはら。
本当は自分だって音楽に生きたかった。
本当は無念でいっぱいだ。
でも音楽に生きている友人の前では
「倖せよ」とい意地を張るしかない。
子供の頃は気付かなかったが、
大人になった今なら解る。
正解は①。
②は
「母の父に対する愛情」が✕。
悲しいかなそれは最後まで
あまり読み取れなかった…。
③は
「無理解な友人への不満」が✕。
友人はむしろ同情的で母を慮っている。
母もそんな友人に「不満」というより
むしろ「意地」を張っている。
④は
「当てつけ」が全くの的外れ。
【問5】表現 やや易
表現問題は勿論消去法、
消極的な相対的判断で。
「適当でないものを選べ」という
指示さえ見逃さなければ容易な設問。
正解は②。
「ホットケーキ」が
「西洋文化の象徴」が✕。
ホットケーキは
「昔、子供のころ」と
「今、親になってから」を繋ぐ
大切な「母との想い出」の象徴。
他の選択肢はやや「?」はあれど
②ほど「圧倒的外れ」はない。
【問6(i)】空欄補充 やや易
正解のイメージは以下。
「安全だが誰かが決めた道」
ではなく
「苦しくても自分で決めた道」
が母が選んだ生きる道。
正解は①。
②は
「最後は挫けてしまった」が✕。
確かに苦労は多かったのだろうけれど、
むしろ挫けず意思を貫徹したのでは。
③は
「自分が偉業を成し遂げる」が✕。
記載なし、あるいは読み取れない。
④は
「哀れで情けない人生」が✕。
記載なし、あるいは読み取れない。
【問6(ⅱ)】空欄補充 やや難
正解のイメージは以下。
小説(夢)?家族(愛)?
主人公は今、後者を選ぼうとしている。
しかし母は昔、前者を選んだ。
その母の人生を賭けた選択が、
今もなお主人公の実存を悩ませる。
正解は④。
①は
迷うので保留。
②は
「独善性や束縛」が全く的外れで✕。
③は
「母の教えを守れなかった、恥」
が同様に的外れで✕。
④は正解。
「母の生き様が今の自分を尚悩ませる」
が①には欠けている要素であり
「相対的判断」により
「最も適当」と判断します。