教室ブログ

2026.01.14

進路のリアル:非正規雇用って何?

 自由と不安が同時に存在する働き方の正体

進路の話をしていると、正社員雇用、非正規雇用という言葉がよく出てきます。
ただ、この二つの違いについて、学校でじっくり説明されることはあまりありませんよね
なんとなく正社員雇用は安定で、非正規雇用は不安定というイメージだけが先行している人も多いと思います。

でも、現実はもう少し複雑です。
今日は、非正規雇用のメリットとデメリット、そして社会の構造を整理してみます。

非正規雇用って、どんな働き方?

非正規雇用とは、主に次のような働き方を指します。

アルバイト、パート、契約社員、派遣社員。

共通しているのは、雇用期間が決まっている、または勤務条件が限定されているという点です。

正社員のように定年まで働きます。という前提ではなく、
期間・時間・仕事内容がある程度区切られた働き方になります。

非正規雇用のメリット(実はちゃんとあります)

まず大事なのは、非正規雇用がすべて悪ではないということです。

① 働くハードルが低い

学歴や職歴が問われにくく、比較的入りやすい仕事が多いです。
まず社会に出る。働く経験を積む。という点では、大きな入口になります。

② 時間の自由度が高い

勤務時間が短かったり、曜日が選べたりします。
学業、資格勉強、家庭との両立がしやすいのは事実です。

③ 合わなければ動きやすい

正社員よりも契約が軽いため、合わない職場から離れる。という判断がしやすい面もあります。

ここだけを見ると、非正規って案外いいのでは?と思うかもしれません。

生涯アルバイトでもいいかも!!って考えるかもしれませんね。

非正規雇用のデメリット(ここが進路のリアル)

問題は、長期で見たときです。

① 収入が安定しにくい

時給制・契約制が多く、景気や会社の都合でシフトが減ることもあります。
また、ボーナスや昇給がないケースがほとんどです。

② キャリアが積み上がりにくい

同じ仕事を何年やっても、経験として評価されにくい職種が多い。
正社員登用の道が用意されていない場合も多く存在します。

③ 社会保障が弱くなる

厚生年金、健康保険、失業給付などで、正社員より不利になるケースが出やすい。
これは老後や病気のときなど、あとから効いてきます。

なぜ非正規が増えたのか(個人の問題ではない)

ここ、すごく大事なところです。

非正規雇用が増えた理由は、若者が努力しないからではありません。

働く個人の問題ではありません。社会全体の構造が変わってしまったんです。

企業が人件費を抑えたい。景気の変動に柔軟に対応したい。終身雇用を維持できなくなった。

その結果、
正社員は減らし、非正規で回す社会になった。

会社の経営が傾いても、人件費を削りやすいように非正規雇用が増加したという事になります。

つまり、非正規で働く人が多いのは、個人の失敗ではなく、社会の仕組みの結果という事になります。

非正規雇用とやり直しの関係

ここで、今まで話してきた
人生のキャリアがズレた時に戻れるかの話につながります。

非正規雇用は、短期的には動きやすく、しかし長く続くと抜けにくくなる。

という特徴があります。

理由はシンプルで、年齢だけが上がり、評価されるスキルが残らないという状態になりやすいからです。

これがやり直しのコストが高くなる正体になります。

非正規が悪いのではなく、戦略なしが危ない

ここを誤解しないようにしましょう。

非正規で働くこと自体が悪いわけではありません。

私も非正規で働いていたもちろん数年間あります。
問題なのは、なんとなく続けたり、次の一手を考えないでいたり、学びや資格と結びついていない。

このような状態でいる事ではないでしょうか。

非正規でも、資格取得のための学習をしたり、正社員への踏み台にするために視座を上げて仕事をしたり、

あるいは自分に合う仕事を探す時間にしたりとして使えている人は、ちゃんと次へ進んでいけます。

学生に伝えたい、一番大事なこと

非正規雇用は、逃げ道でもゴールでもないと思います

正社員も、非正規も、大事なのはこの視点ではないでしょうか。

今の働き方は、次の選択肢を広げているかどうか?
それとも、狭めているかどうか?

この問いを持てるかどうかで、将来のしんどさは大きく変わります。

つねに、地図を広げて将来を見つめ、次のステップへと挑戦していきましょう。

進路のリアル

非正規雇用にはメリットがありますが、長期では不利になりやすい構造がある事。

非正規雇用問題は社会の問題であって、個人の甘えではない事。

大切なのは短絡的にならず常に動けるように地図を持ち考えて行動できるようにする事。

学生の今、完璧な答えを出す必要はありません。

ただ、知らずに流されるだけは避けてほしい。

これが、このブログで一番伝えたい進路のリアルです。

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