最近、皆さん強い危機感を感じませんか?
物価高。
今までと同じ生活を、この先も同じように続けられるのだろうか。
そんな不安を感じている方は、決して少なくないと思います。
スーパーに行けば食料品が高くなっている。
コンビニでも、ふと手に取った商品の値段を見て考えてしまう。
車に乗ってガソリンを入れれば、給油のたびにため息が出る。
水道光熱費も、気づけばじわじわと家計を圧迫しています。
それなのに、給料はほとんど変わらない。
この感覚が、生活の中で少しずつ、しかし確実に重くのしかかってきています。
先日、日曜日に家族で外食に行きました。
以前であれば、だいたい3000円前後で収まっていた食事でしたが、
ところが今回は、特別なことをしたわけでもないのに、同じお店で同じ注文をしているのに、
自然と4000円を上回っていました。
以前は賑わっていたお店も、明らかに客足が遠のいている。お客さんが少ないんです。
外食そのものが、気軽なものではなくなってきている。
そんな現実を、身をもって感じた瞬間でした。
この物価高は、2022年頃から日本で特に強く意識されるようになりました。
原因は一つではありません。
ロシアとウクライナの戦争による資源価格の高騰。
コロナ禍で起きた物流の混乱。
それに伴う原材料費やエネルギーコストの上昇。
そもそも、物を作るための原価そのものが上がってしまったのです。
そこへ円安が重なり、輸入品はさらに高くなりました。
日本は食料もエネルギーも輸入に大きく依存しています。
つまり、この影響を避けることが難しい構造にあります。
さらに、人手不足という問題も重なっています。
働く人が足りない。人件費や採用コストが上がる。
その結果、商品やサービスの価格も上がる。
こうした流れが、あちこちで同時に起きています。
ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。
今回の物価高は、いわゆる良いインフレではないようなのです。
デフレの時代に想像していたインフレは、景気が回復し、企業が元気になり、
雇用が増えて、給料も上がっていく。そんな前向きな循環だったはずです。
しかし現実は、物価だけが上がり、給料はほとんど上がらない。
これは、生活を苦しくするインフレです。
いわば、悪いインフレと言ってもいい状況だと思います。
しかも、消費税は10%のままです。
先日の選挙では、減税という言葉が多く聞かれました。
ですが、本当に消費税は減税されるのでしょうか。
物価高が続く。税負担は変わらない。給料は上がらない。
この現実の中で、私たち一般の生活者は、どうやって暮らしていけばいいのか。
そこに頭を悩ませるのは、ごく自然なことだと思います。
最近では、副業をしている人も増えているようです。
それでも厳しいと感じ、資産運用に目を向ける人も少なくありません。
インフレが進む中では、現金の価値は相対的に下がっていきます。
貯蓄だけでは、資産を守りきれない時代に入っているのも事実です。
もちろん、すべての人が簡単に行動を変えられるわけではありません。
ですが、何も考えずにいることが、最もリスクになる時代になってきています。
物価高がすぐに収まるとは、正直考えにくい状況ではないでしょうか。
だからこそ、私たち一人ひとりが、学び、考え、生き抜く方法を探していく必要があるのではないでしょうか。
個別指導WAM堺市駅前校では、勉強を通して、
将来を自分で考える力、選択する力を育てることを大切にしています。
知識は、点数のためだけのものではありません。
これからの不確実な社会を生きるための、土台になるものだと考えています。
物価高という現実の中で、今をどう生き、これからをどう考えるのか。
その問いから、逃げずに向き合うことが、これからますます大切になっていくように感じています。