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2025.12.15

これで安心!共通テスト前の「メンタルダウン」を防ぐ親の役割

こんにちは、初石駅前校です。
 
「最近、子どもの様子がおかしくて…」共通テストが近づくにつれ、受験生の保護者様からこんな相談が増えてきます。この時期、受験生のプレッシャーは最高潮に達し、不安や焦りからメンタルダウンを起こすケースが少なくありません。
 
成績の停滞よりも深刻なのが、集中力の低下や体調不良といった心身の変化です。親御様は「何かしてあげたい」と焦るかもしれませんが、この時期の親の役割は「応援団長」ではなく「安らぎの基地」になることです。流山市、柏市の受験生を持つご家庭でも、親のサポート次第でお子様の精神状態が大きく変わります。今回は、共通テスト前のメンタルダウンを防ぐ具体的な方法をご紹介します。
 

📖 目次

 
共通テスト直前で焦る男子高校生を見守る母親の画像

メンタルダウンの兆候チェックリスト

早期発見が重要です。以下の兆候が見られたら要注意です。
 

身体的な兆候

睡眠の乱れ

夜中に何度も目が覚める、朝起きられない、逆に眠れないといった症状が出ます。受験生は「もっと勉強しなきゃ」と夜更かししがちですが、睡眠不足は判断力を鈍らせます。
 

食欲の変化

食欲が極端に落ちる、または逆に食べ過ぎる傾向が出ます。ストレスで食事のバランスが崩れると、体調を崩しやすくなります。
 

頭痛や腹痛

ストレス性の頭痛や腹痛が頻発します。「勉強できない」という焦りがさらにストレスを増幅させる悪循環に陥ります。
 

精神的な兆候

イライラや涙もろさ

些細なことでイライラする、突然泣き出すなど、感情のコントロールが難しくなります。これは心が限界に近づいているサインです。
 

無気力・無関心

「もうどうでもいい」「何もやる気が起きない」と口にするようになります。これはメンタルダウンの中でも最も深刻な状態です。
 

自己否定の言葉

「どうせ受からない」「自分はダメだ」といった自己否定的な言葉が増えます。自己肯定感が著しく低下している証拠です。
 

行動面の兆候

勉強時間の極端な変化

全く勉強しなくなる、または逆に休憩なしで長時間勉強し続けるなど、極端な行動が見られます。どちらも健全な状態ではありません。
 

スマホ依存

勉強の合間にスマホを触る時間が異常に長くなります。これは現実逃避の一種です。
 

引きこもり

部屋から出てこない、家族との会話を避けるなど、孤立する傾向が出ます。

NG言葉とOK言葉の比較集

親の何気ない一言が、受験生を追い詰めることもあれば、救うこともあります。
 

成績や模試の結果について

NG言葉

「今回の模試、どうだった? 点数は?」「この成績じゃ〇〇大学は無理じゃない?」「もっと頑張らないと」
 
これらの言葉は、結果にフォーカスしすぎており、受験生をさらに追い詰めます。
 

OK言葉

「模試お疲れ様。疲れたでしょ」「毎日よく頑張ってるね。ここまで続けられるのはすごいことだよ」
 
過程と努力を承認することで、自己肯定感が保たれます。
 

勉強について

NG言葉

「まだ勉強してないの?」「スマホばかり見てないで勉強しなさい」「〇〇さんの子は毎日10時間やってるって」
 
他人と比較したり、勉強を強制したりする言葉は逆効果です。
 

OK言葉

「今日は何時間くらい勉強する予定?」「休憩も大事だよ。無理しないでね」
 
自主性を尊重し、体調を気遣う言葉が適切です。
 

志望校について

NG言葉

「〇〇大学に落ちたらどうするの?」「滑り止めも受けないとダメよ」「浪人は考えてないよね?」
 
不安を煽る言葉は、受験生の心をさらに不安定にします。
 

OK言葉

「あなたが決めた道を応援するよ」「結果がどうであれ、ここまで頑張ったことは誇りに思っていいよ」
 
信頼と承認を伝える言葉が、受験生の心を支えます。
 

日常会話で

NG言葉

「受験が終わったら〇〇しようね」「あと少しの辛抱だよ」「今が一番大事な時期なんだから」
 
将来や重要性を強調する言葉は、無意識にプレッシャーをかけています。
 

OK言葉

「今日の夕飯、何が食べたい?」「最近寒いね。温かくして寝てね」
 
受験とは関係ない、日常的な会話が心の安定につながります。

時期別・親のサポート戦略

共通テストまでの時期によって、親の関わり方を調整しましょう。
 

12月(2ヶ月前): 生活リズムの安定化

この時期の目標

規則正しい生活リズムを確立し、体調管理を最優先にします。
 

親がすべきこと

毎日同じ時間に食事を用意し、栄養バランスの取れたメニューを心がけます。風邪やインフルエンザの予防のため、家族全員が手洗い・うがいを徹底しましょう。
 
勉強の進捗を聞くのではなく、「今日は疲れてない?」「よく眠れてる?」と体調を気遣う声かけを中心にします。
 

1月上旬(1ヶ月前): 精神的安定の維持

この時期の目標

不安や焦りが最高潮に達する時期です。家庭を「安らぎの基地」にすることが最優先です。
 

親がすべきこと

リビングを整理整頓し、落ち着いた環境を作ります。受験の話題は極力避け、日常的な会話を心がけます。
 
模試の結果を問いただすのではなく、「今日は〇〇の過去問に真剣に取り組んでいたね。集中力が素晴らしい」といったように、目に見える努力を具体的に褒めます。
 
親自身が不安になりすぎないよう、どっしり構えることが大切です。親の不安はそのまま子どもに伝わります。
 

1月中旬(2週間前): 実戦モードへの移行

この時期の目標

共通テスト当日のシミュレーションを行い、実戦に備えます。
 

親がすべきこと

試験当日の交通手段、集合時間、持ち物などを一緒に確認します。「心配だから確認させて」ではなく「一緒に確認しようか」というスタンスが大切です。
 
前日は特別なことをせず、いつも通りの夕食、いつも通りの就寝時間を守ります。「明日が本番だから早く寝なさい」と言うと、かえって緊張して眠れなくなります。

緊急時の対応マニュアル

深刻なメンタルダウンの兆候が見られたら、すぐに対応しましょう。
 

レベル1: 軽度の不調(様子見)

症状

イライラや食欲不振が2日から3日続く程度。
 

対応

無理に話を聞き出そうとせず、そっと見守ります。「話したいことがあったら、いつでも聞くよ」と伝え、本人から話すのを待ちます。
 
好きな食事を作る、部屋を快適にするなど、環境面でのサポートに徹します。
 

レベル2: 中度の不調(積極的介入)

症状

勉強が全く手につかない、部屋から出てこない、自己否定的な言葉が増える状態が1週間以上続く。
 

対応

無理に励まさず、「つらいよね。大変だよね」と共感を示します。「少し休もうか」「散歩に行かない?」と気分転換を提案します。
 
塾の先生や学校の先生に相談し、プロの視点からアドバイスをもらいます。第三者の介入が効果的なこともあります。
 

レベル3: 重度の不調(専門家への相談)

症状

食事が全く取れない、眠れない日が続く、「死にたい」などの言葉が出る、完全に無気力になる。
 

対応

すぐに専門家(心療内科、スクールカウンセラーなど)に相談します。受験よりも心身の健康が最優先です。
 
「受験は来年でもいい」「健康が一番大事」と明確に伝え、受験のプレッシャーから解放します。
 
親だけで抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。

📌 この記事のポイント

□ 兆候の早期発見
睡眠・食欲・感情・行動面の変化を注意深く観察し、メンタルダウンの兆候を早期に発見することが重要です。
□ 結果ではなく過程を承認
模試の点数や志望校の合格率ではなく、毎日の努力や集中力を具体的に褒めることで、自己肯定感が保たれます。
□ 安らぎの基地になる
家庭を唯一の安心できる場所にするため、日常のルーティンを維持し、親がどっしり構えることが大切です。
□ 緊急時は専門家へ
重度の不調が見られたら、すぐに専門家に相談し、受験よりも心身の健康を最優先にします。

まとめ

共通テスト前の受験生は、不安や焦りから心身のバランスを崩しやすい状態にあります。親御様は「応援団長」として励ますのではなく、「安らぎの基地」として受験生を支えることが重要です。
 
メンタルダウンの兆候を早期に発見し、NG言葉を避けてOK言葉で接することで、受験生の精神状態は安定します。結果ではなく過程と努力を承認し、日常のルーティンを維持することで、家庭が唯一の安心できる場所になります。
 
時期別にサポート戦略を調整し、緊急時には専門家の力を借りることも必要です。受験よりも心身の健康が最優先であることを忘れないでください。
 
流山市、柏市の受験生を持つご家庭でも、親のサポート次第でお子様の精神状態が大きく変わります。親御様が精神的な安定剤となることで、受験生は安心して目の前の勉強に集中できます。
 
初石駅前校では、受験生のメンタル面もサポートしています。お子様の様子で心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
 

塾長より

 

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