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2025.12.12

【番外編】総進図書主催「入試動向説明会」へ行ってみた!!

こんにちは、初石駅前校です。
 
令和7年12月12日、柏の葉カンファレンスセンターで開催された総進図書主催「令和8年度 入試動向説明会」に参加してきました。千葉県の公立・私立高校入試の最新動向について、詳細な分析報告をされました。
 
今年の特徴は、公立全日制の大幅減少と私立単願への切り替え増加です。また、私立高校の推薦基準厳格化により、併願先の確保が年々難しくなっています。流山市、柏市、松戸市、野田市の受験生にとっても、進路選択の戦略を見直す必要がある状況です。
 

📖 目次

 
柏の葉カンファレンスセンターで行われた総進図書主催「入試動向説明会」の案内掲示画像

説明会概要と資料の性質

第2回志望校調査について

1月に実施される第2回調査では、埼玉県・茨城県の受験生も含まれ、より正確な全体像が明らかになります。結果は1月下旬(第3週から第4週の土曜日)に新聞掲載される予定です。

令和8年度千葉県入試の全体状況

受験者数の推移

公立中学校3年生在籍数

令和8年度の公立中学校3年生在籍数は47,762名で、令和7年度の48,329名から567名減少しました。令和7年度は1,228名の大幅減少でしたが、今年も減少傾向が継続しています。
 

公立全日制募集定員

令和8年度の公立全日制募集定員は28,880名で、令和7年度の29,720名から840名減少しました。募集定員が増加した高校はゼロで、減少した高校は18校に上ります。
 
定員減の傾向は1学区から4学区に集中しており、おおむね偏差値37以下の高校が対象です。定員割れが続く高校を中心に削減が進んでいます。
 

統合予定校

八千代西と八千代東、沼南と沼南高柳が2年後に統合予定です。今回の定員減は統合を見据えた措置と推測されています。

公立・私立高校の動向

公立全日制の大幅減少

志願者数と倍率

令和8年度の公立全日制は34,453名で、令和7年度の35,961名から1,508名減少しました。倍率は1.19倍で、令和7年度の1.21倍から0.02ポイント低下しています。
 
減少幅は令和7年度の705名に対し、今年は昨年の2倍以上の1,508名となり、4年連続の減少が続いています。
 

1月集計時の予測

例年、11月から1月にかけて公立全日制の割合が3%から5%下降します。現時点の割合72.1%(県内公立中学3年生在籍数に対する割合)が、3%下降すると仮定すると69.1%となり、予測倍率は1.14倍まで低下する見込みです。
 
私立単願への切り替えや併願推薦が取れないことによる進路変更が増加しているため、さらなる下降の可能性もあります。
 

高倍率校の状況

2倍超の普通科

県立船橋、東葛飾、県立千葉、小金、柏の葉、薬園台、市立松戸です。
 
毎年出てくる高校が名を連ねていますが、昨年より学校数は減少しています。
 

2倍超の専門学科

千葉工業の電子機械科、幕張総合の看護科です。
 
都市部の工業系・園芸系学科で倍率上昇が見られます。流山の園芸科は1倍超えを予想、園芸系の人気が高まっています。
 

薬園台高校 園芸科の事例

薬園台高校園芸科は進学実績が向上しており、トップ層は茨城大学に合格、その他も東京農業大学などに進学しています。園芸科のトップ層は普通科のトップ層を上回る学力を持ち、国立大学に合格できるレベルに達しています。専門性と学力の両立を実現した成功例です。
 

私立高校単願の増加

県内私立高校(単願)

令和8年度の県内私立高校は6,704名で、令和7年度の6,131名から573名増加しました。私立単願への切り替えが進行中で、1月集計時にはさらに増加する見込みです。
 

県外高校

県外高校の合計は3,947名で、令和7年度の3,617名から330名増加しました。内訳は、東京都が1,691名(+180名)、埼玉県が287名(+36名)、茨城県が624名(+81名)です。
 
増加要因として、転居などの家庭事情、県内私立の推薦基準未達、東京・埼玉・茨城で基準をクリアできる学校への流出が挙げられます。
 

公立定時制・通信制の状況

定時制

令和8年度の公立定時制は620名で、令和7年度の536名から84名増加しました。
 
3部制が倍率を押し上げています。夜間定時制は非常に苦戦している状況です。
 
1倍超の定時制高校は、松戸南の午前部と午後部、千葉南の午前部。
 

通信制

令和8年度の公立通信制は、例年通り130名程度。

私立高校の主な動きと変更点

推薦基準の厳格化

基準引き上げの継続

今年も私立高校の推薦基準引き上げが続いています。オール3(5科15)で併願推薦が取れる学校は、我孫子二階堂(進学B推、令和7年度から)のわずか2校のみです。3科基準の該当校はありません。
 
9科27で併願推薦が取れる学校は6校あります。基準をクリアできる学校が減少しているため、数字が足りない生徒にとってこれらの学校は貴重な受け皿となっており、昨年より増加しています。
 

出席日数要件の厳格化

公立高校は調査書から欠席を見なくなりましたが、私立高校は以前と同じく出席日数要件が残っています。
 
一般的な要件は、3年次10日以内、3年間合計30日以内で、おおむね1学年あたり10日以内です。二松学舎柏はより厳しく、3年間で20日以内という基準を設けています。
 
内申はクリアできても欠席で引っかかるケースが増えており、併願先探しに苦労する生徒が増加しています。
 
※ 塾長の私見ですが、私立高校の「出席日数要件の厳格化」は私立高校の高校無償化(税金化)の最大月額38,000円が影響していると考えられます。つまり、学校側にも国からの「補助金」や「助成金」が恐らく降りてくるため、高校になっても不登校になると見込まれる生徒は国側がカウントしない。従って、高校側は不登校に成り得る生徒がいるとその分の補助金が入って来ないため、取りたくないというのが本音だと思います。因みに義務教育で1人あたりにかかる年間費用(税金)が80万円から100万円と言われています。
 

併願推薦制度の変更

併願推薦を取りやめた学校

流通経済大学柏高校は、中学校からの内部進学生(初年度生が現在中3、来年高1になるため)により高校募集定員が減少したため、併願推薦を取りやめました。その影響で890名減少。
 
東葉高校は千葉県での併願推薦を取りやめ、518名減少。
 

併願推薦を復活させた学校

敬愛学園高校は、現高3の在籍数が定員超過していましたが、卒業後に施設面(教室等)で受入れ体制が整ったため、併願推薦を復活させました。ただし、併願基準は復活前より1上昇しており、基準で調整している模様です。
 
千葉英和高校も併願推薦を復活させています。

通信制高校のニーズ拡大

背景と特徴

ニーズ拡大の要因

不登校生徒の増加が依然として続いており、進路選択の多様化が進んでいます。通信制高校は多様な学習スタイルに対応できるため、注目が高まっています。
 

学習スタイルの多様性

通信制高校には、週5日通学するコース、自宅学習中心の一般的な通信制コース、個々の状況に合わせた柔軟な対応など、多様な選択肢があります。
 
専門講座も充実しており、プログラミング、保育、その他「手に職をつける」講座が用意されています。専門性を求めて初めから通信制を志望するケースも増加しています。
 

競争の激化

昨年の状況

昨年は書類不備でも不合格になるケースが発生しました。満員のため不合格という事態も起きており、特に通学するコースに人気が集中しています。
 

200名超の通信制高校

県内で200名を超える通信制高校は、明聖、あずさ第一、わせがく、成美学園の4校です。

受験生・保護者への提言

令和8年度入試の特徴まとめ

全体的な傾向

令和8年度入試の特徴は以下の4点です。
 
第一に、公立全日制の大幅減少です。4年連続の減少で、今年は昨年の2倍以上の減少幅となりました。
 
第二に、私立単願生の増加です。県内・県外ともに増加しています。
 
第三に、上位校・中堅校の高倍率が継続していますが、学校数は減少しています。
 
第四に、下位校の低倍率と二極化が進んでいます。
 

私立高校の動向

推薦基準のさらなる厳格化、出席日数要件の厳格化、併願推薦の取りやめ・復活、通信制高校の人気拡大が主な動きです。
 

受験生への影響と対策

併願先確保の困難化

内申基準のハードル上昇、欠席日数での制限、併願推薦取りやめ校の増加により、併願先の確保が年々難しくなっています。
 
早めに内申点と欠席日数を確認し、基準をクリアできる学校をリストアップすることが重要です。複数の併願先を確保しておくことをおすすめします。
 

進路選択の多様化

県外私立への流出増加、通信制高校の選択肢拡大、公立から私立単願への切り替え増加など、進路選択が多様化しています。
 
従来の「公立第一、私立併願」という固定観念にとらわれず、お子様に最も合った進路を柔軟に検討することが大切です。
 

1月の第2回調査を待つ重要性

今回の資料は11月時点のデータであり、三者面談の結果や県外からの受験生が反映されていません。1月下旬に公表される第2回調査の結果を必ず確認し、最終的な志望校決定の参考にしましょう。

まとめ

令和8年度千葉県入試は、公立全日制の大幅減少と私立単願生の増加が顕著です。私立高校の推薦基準厳格化により、併願先の確保が年々難しくなっており、受験生は早めの情報収集と対策が必要です。
 
上位校・中堅校の高倍率は継続していますが、下位校との二極化が進んでいます。また、通信制高校のニーズが拡大しており、進路選択の多様化が進んでいます。
 
流山市、柏市、松戸市、野田市の受験生も、この入試動向を踏まえた戦略的な進路選択が求められます。内申点、欠席日数、推薦基準を早めに確認し、複数の併願先を確保しておくことが合格への近道です。
 
1月下旬に公表される第2回志望校調査の結果も必ずチェックし、最新情報に基づいた判断をしていきましょう。
 
個別指導WAM 初石駅前校では、千葉県入試の最新情報を常に把握し、生徒一人ひとりに最適な進路指導を行っています。志望校選びや併願先の相談など、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

塾長より

 

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