こんにちは、初石駅前校です。
「作文の宿題になると、うちの子は固まってしまって…」小学生のお子様を持つ保護者様から、こんな相談をよく受けます。文章を書くことへの苦手意識は、国語だけでなく、すべての科目の理解や表現に影響する重要な問題です。
しかし、文章作成力は生まれつきの才能ではありません。適切な声かけと練習で、誰でも確実に伸ばすことができます。時間に余裕のある冬休みは、この苦手意識を解消する絶好の機会です。流山市、柏市の小学生も、この冬休みの取り組み方で新学期の国語力が大きく変わります。今回は、親子で実践できる文章力向上の具体的な方法をご紹介します。

まずは、お子様がなぜ書くことを苦手に感じているのか、原因を見極めましょう。
白紙の原稿用紙を前に、最初の一文が出てこずに固まってしまいます。「書くことがない」「特に何もなかった」と言うことが多いタイプです。
日常の出来事を「書く価値のあるもの」として認識できていません。特別なイベントがないと書けないと思い込んでいます。
一文書いては消し、また書いては消しを繰り返します。誤字脱字を極端に恐れ、書くスピードが非常に遅くなります。
過去に親や先生から誤字脱字や文法の指摘を強く受けた経験があり、「間違えてはいけない」という恐怖心を持っています。
「楽しかった」「面白かった」などの単調な表現が繰り返され、文章が膨らみません。具体的な描写が極端に少ないタイプです。
感情や状況を表現する語彙が不足しています。頭の中にイメージはあっても、それを言葉にする引き出しが少ない状態です。
学年によって、適切なアプローチは異なります。
書くことへの抵抗感をなくし、自由に表現する楽しさを知ることが最優先です。
絵を描いてから文章を書く「絵日記」形式がおすすめです。絵を描くことで、その日の出来事を思い出しやすくなります。
文章は2文から3文程度で構いません。「いつ」「どこで」「何をした」の3つが入っていれば十分です。例えば「今日、公園で友達とサッカーをした。楽しかった」で完成です。
「この絵、上手だね! これはいつのこと?」「ここで何してたの?」と質問し、子どもの言葉を引き出します。子どもが話した言葉を「じゃあ、それを書いてみよう」と促しましょう。
単調な表現から脱却し、具体的な描写を加えられるようになることです。
「見た」「聞いた」「触った」「味わった」「匂った」の五感を意識させます。例えば「楽しかった」だけでなく、「風が気持ちよかった」「友達の笑い声が聞こえた」といった具体的な表現を加えます。
親が「その時、どんな音が聞こえた?」「空は何色だった?」と五感を刺激する質問をすることで、子どもの記憶が鮮明に蘇ります。
「楽しかった、って書いてあるけど、どんな風に楽しかったのか、もう少し教えて?」「その時の様子が目に浮かぶような言葉を一緒に探してみよう」と促します。
文章に構成力を持たせ、自分の考えや気持ちを論理的に表現できるようになることです。
起承転結の構成を意識させます。「はじめ(状況説明)」「なか(出来事の展開)」「おわり(感想や気づき)」の3部構成から始め、慣れたら4部構成にします。
感情の変化を丁寧に書かせることも重要です。「最初は不安だったけど、やってみたら楽しくなった」といった心の動きを表現させましょう。
「この出来事を通じて、どんなことに気づいた?」「最初と最後で、気持ちはどう変わった?」と問いかけ、深く考えさせます。
冬休み中、親子で楽しく取り組めるワークシートをご紹介します。
毎日、その日にあった出来事を3つ選び、それぞれ1文から2文で書きます。
例:
1. 朝、お母さんと一緒にパンケーキを作った。ふわふわでおいしかった。
2. 昼、友達と公園でサッカーをした。2対1で勝った。
3. 夜、お父さんと映画を見た。最後のシーンで泣きそうになった。
短い文章でいいので、書くハードルが低くなります。毎日続けることで、日常の中から「書く材料」を見つける力がつきます。
「見た」「聞いた」「触った」「味わった」「匂った」の5つのマスを作り、その日体験したことを五感別に書き込みます。
例:
– 見た: 青い空に飛行機雲
– 聞いた: 鳥の鳴き声
– 触った: 冷たい水道水
– 味わった: 甘いミカン
– 匂った: カレーのいい匂い
五感を意識することで、具体的な描写ができるようになります。この5つを組み合わせれば、自然と文章が膨らみます。
出来事を書いた後、その時の気持ちを10段階で評価します。そして、なぜその点数なのかを説明させます。
例:
– 出来事: 友達と公園で遊んだ
– 楽しさ温度: 9点
– 理由: いつもと違う遊びをして、新しい発見があったから
感情を数値化することで、自分の気持ちを客観的に見つめる力がつきます。理由を説明することで、論理的思考力も育ちます。
せっかく身につけた習慣を途切れさせないためのチェックリストです。
□ 毎日同じ時間に書く習慣をつける
夕食後の10分間、寝る前の15分間など、時間を固定することで習慣化しやすくなります。
□ 量より質より継続を優先
たとえ1行でも構いません。毎日続けることが最も重要です。「今日は疲れたから3行だけ」でもOKです。
□ 親も一緒に書く
親が自分の日記や感想を書く姿を見せることで、子どもは「書くことは特別なことじゃない」と感じます。
□ 書いたものを読み返す機会を作る
週末に1週間分を読み返し、「この表現いいね!」と具体的に褒めます。成長を実感させることがモチベーションになります。
□ 誤字脱字の指摘はタイミングを選ぶ
書き終わった直後ではなく、翌日や週末にまとめて「一緒に見直そうか」と声をかけます。書く意欲を削がないことが最優先です。
□ 書く内容を強制しない
「今日は書くことがない」という日があってもいいのです。そんな時は「今日は何もなかったって書いてもいいよ」と伝えましょう。
小学生の文章作成力は、適切な声かけと練習で確実に伸ばすことができます。苦手意識の原因を見極め、学年に応じたアプローチを取ることが成功の鍵です。
冬休みは時間にゆとりがあるため、親子で楽しく文章力を育てる絶好の機会です。今日の3大ニュース、五感ビンゴ、感情温度計など、ゲーム感覚で取り組める方法を実践してみましょう。
流山市、柏市の小学生の皆さんも、この冬休みの取り組み方で新学期の国語力が大きく変わります。正しさよりも楽しさを優先し、毎日少しずつ続けることで、書くことへの苦手意識が自然と消えていきます。
初石駅前校では、小学生の国語力向上もサポートしています。文章力の伸ばし方や、お子様に合った学習方法についても、ぜひお気軽にご相談ください。
塾長より
西初石小、八木北小、おおぐろの森小、おおたかの森小、西原小、
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