こんにちは、初石駅前校です。
「勉強しなさいって言うと、逆にやらなくなって…」思春期の中学生を持つ保護者様から、こんな悩みをよく伺います。この時期のお子様は自立心が芽生える一方で、成績や進路への不安も抱えており、親の言葉一つで反発したり、逆に心を閉ざしたりしてしまいます。
思春期の中学生のやる気を引き出すには、命令ではなく「共感」と「承認」の技術が不可欠です。親子の信頼関係を深めながら学習意欲を高める声かけを身につけることが、この時期の子育ての鍵になります。流山市、柏市の中学生を持つご家庭でも、親の声かけ一つでお子様の態度が大きく変わります。今回は、具体的な声かけ術をご紹介します。

同じ内容でも、伝え方次第で子どもの反応は180度変わります。
「何でこんな点数取ったの? ちゃんと勉強したの?」
このような声かけは、子どもを追い詰め、「どうせ自分はダメだ」と自己肯定感を下げてしまいます。成績が下がったことは本人が一番わかっているため、責められるとさらに落ち込むか、反発するかのどちらかです。
「点数が下がって、悔しい気持ちだよね。頑張ってたのは知ってるよ」
まず子どもの感情を受け止めることで、「親はわかってくれている」という安心感が生まれます。その上で「次はどうしたらいいと思う?」と問いかけると、子ども自身が考え始めます。
「いつまでスマホ見てるの! さっさと勉強しなさい!」
命令は反発を生みます。特に思春期は「自分で決めたい」という自立心が強いため、命令されればされるほど、やる気を失います。
「今日は何時から勉強始める予定? お母さん、静かにしておくから教えて」
決定権を子どもに渡すことで、「自分で決めた」という意識が生まれ、実行しやすくなります。親は環境を整えるサポート役に回りましょう。
「疲れてるのはわかるけど、勉強しないと受験に間に合わないよ」
「わかるけど」という言葉の後に続く指示は、実際には子どもの状況を理解していないことを示します。子どもは「結局わかってないじゃん」と感じ、心を閉ざします。
「部活お疲れ様。今日はきつかったね。少し休んでから、無理のない範囲で取り組めるといいね」
まず労い、疲れを認めることで、子どもは「理解してもらえた」と感じます。その後、自分のペースで勉強を始めやすくなります。
親子関係の深さに応じて、声かけの戦略を変えましょう。
勉強の話をする前に、日常会話で信頼関係を築きます。思春期の子どもは、親が「勉強のことしか言わない」と感じると、距離を置くようになります。
子どもの悩みや不安を、親が理解していることを伝えます。ただし、解決策を押し付けず、気持ちを受け止めることに専念します。
子どもの努力や成長を具体的に承認し、自分で考えて行動する力を育てます。
よくある場面での具体的な対話例をご紹介します。
子どもが数学で50点を取り、落ち込んでいる様子。
親「50点? どうしてこんな点数なの? 勉強したって言ってたじゃない」
子(無言で部屋に閉じこもる)
親「テスト、お疲れ様。数学、思ったより取れなかったんだね」
子「うん…頑張ったのに」
親「頑張ったのは知ってるよ。でも思うように点が取れなくて、悔しいよね」
子「そう…特に図形が全然できなかった」
親「図形が苦手だったんだね。次に向けて、何か工夫できることあるかな?」
子「基礎からやり直した方がいいかも」
親「いい考えだね。お母さんにできることある?」
子「特にないけど…ありがとう」
まず労い、次に気持ちに共感し、最後に子ども自身に解決策を考えさせることで、主体性を育てます。
冬休みの学習計画を親子で話し合いたい。
親「冬休みは毎日3時間勉強しなさい。午前中に数学と英語、午後に理科と社会ね」
子「無理だよ、そんなの」
親「受験生なんだから、これくらいやらないと」
子(イライラした様子で)「もういい」
親「冬休み、どんな風に過ごしたいと思ってる?」
子「部活もあるし…でも勉強もしないとって思ってる」
親「そうなんだね。部活と勉強、両立したいんだね」
子「うん」
親「じゃあ、1日どれくらいなら勉強時間を取れそう?」
子「2時間くらいかな…」
親「2時間、いいね。それをいつやる? 午前? 午後?」
子「午前中に1時間、夜に1時間がいいかな」
親「いい計画だね。じゃあそれで始めてみて、無理だったら調整していこう」
親が一方的に決めるのではなく、子どもの意見を尊重しながら一緒に計画を立てることで、実行する意欲が高まります。
夕食後、ずっとスマホを見ていて勉強を始める気配がない。
親「いつまでスマホ見てるの! 勉強しないならスマホ取り上げるよ!」
子「わかってるよ! うるさいな!」
親「その態度は何? 親に向かって!」
(口論に発展)
親「今日、何か面白いことあった? スマホずっと見てるね」
子「友達とLINEしてて」
親「そうなんだ。楽しそうだね。ところで、今日は勉強する予定あるの?」
子「一応…後でやろうと思ってる」
親「そっか。何時から始める予定? 決めておくと取り組みやすいよ」
子「8時くらいから始める」
親「わかった。8時になったら声かけようか?」
子「うん、お願い」
スマホを否定せず、まず関心を示し、その上で子ども自身に計画を立てさせることで、自発的に動きやすくなります。
日々の親子のコミュニケーションで、これらを意識しましょう。
□ 勉強以外の話題で会話している
学校、部活、友達、趣味など、勉強以外の話題で毎日会話することで、親子の信頼関係が深まります。
□ 結果ではなく過程を承認している
「テストで90点取った」ではなく「毎日コツコツ勉強を続けた」といった過程を具体的に褒めることで、子どもの自己肯定感が育ちます。
□ 命令ではなく質問形で話している
「勉強しなさい」ではなく「今日はいつから勉強する?」と質問することで、子どもに選択権を与え、主体性を育てます。
□ 子どもの気持ちを否定せず受け止めている
「疲れた」「やりたくない」という気持ちを否定せず、まず受け止めることで、子どもは安心して本音を話せるようになります。
□ 失敗を責めず、改善策を一緒に考えている
成績が下がった時や計画通りにいかない時も、責めるのではなく「次はどうする?」と一緒に考える姿勢を示しましょう。
□ 子どもの決定を尊重している
たとえ親の考えと違っても、子どもが決めたことを尊重し、失敗しても「やり直せばいい」と見守る姿勢が大切です。
思春期の中学生は、親からの命令や管理を嫌い、自分で決めたいという自立心を持っています。この時期に「勉強しなさい」と頭ごなしに言っても、反発を生むだけで効果はありません。
大切なのは、まず子どもの気持ちに共感し、努力や過程を具体的に承認し、決定権を子どもに渡すことです。親は監督ではなく伴走者として、子どもが自分で考え、自分で決めた道を進むことをサポートする役割に徹しましょう。
流山市、柏市の中学生を持つご家庭でも、親の声かけ一つでお子様の学習意欲が大きく変わります。この冬休みを機に、親子のコミュニケーションを見直し、信頼関係を深めながら学習習慣を育てていきましょう。
初石駅前校では、思春期のお子様への接し方や学習サポートについてもご相談を承っています。ぜひお気軽にご相談ください。
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