インフル流行期こそ「体調管理=学力管理」|休欠席の損失と、今日からできる対策
【目次】
はじめに:学校を休む“学力的デメリット”は想像以上
当校でもこの間約4割の生徒様がインフルエンザで欠席されました。この学習の穴を埋めることは非常に大事だと捉えています。
インフルエンザが流行する時期、体調管理=学力管理です。
「授業を1回休むくらい…」と軽く考えがちですが、授業の欠席はそのまま“理解の穴”になります。しかも多くの場合、欠席分を完全に補填できていない。この見落としが、あとからボディブローのように効いてきます。
休むと何が起きる?──見えにくい損失の正体
- 授業の時間損失:1日欠席=平均5〜6コマ=約5〜6時間の理解機会を喪失
- 復元コストの増加:「授業+板書+小テスト」の3点セットが抜けると、自力復元は2〜3倍の時間がかかる
- 連鎖的な遅れ:数学・英語は積み上げ型。1単元の抜けが次単元の理解を阻害
- 心理的コスト:「追いつけないかも」の不安→先延ばし→遅れが固定化
試算例:インフル等で3日休む → 授業18時間相当が欠落。自力復元に1.5〜2倍かかると、27〜36時間分の学習時間が必要。ここを見誤ると、定期も模試も“いつも一歩遅れ”になります。
体調管理の柱① 外部から守る(うがい・手洗い・消毒)
- 帰宅後すぐ手洗い(爪・指先・親指・手首まで20秒)+うがい
- 学校ではマスク+アルコールで接触リスクを下げる
- 共有物(端末・机・ドアノブ)→触れたら手指消毒
“持ち込まない・広げない”は、家族全員の協力が鍵。
体調管理の柱② 免疫を底上げ(栄養・腸・睡眠)
免疫の中心は腸。腸を整える栄養+良質な睡眠で、守備力を高めます。
- タンパク質:肉・魚・卵・大豆(筋肉だけでなく免疫細胞の材料)
- ビタミン類:特にA・C・Dを意識(色の濃い野菜・果物・日光)
- 食物繊維・発酵食品:腸内環境の土台(野菜・海藻・きのこ・納豆・ヨーグルト)
- 水分:喉の粘膜を守る。目安はこまめに数回
睡眠の質を上げるコツ(“量+質”の両輪)
- 固定就寝・起床:毎日ほぼ同じ時間に寝起き(体内時計を整える)
- 就寝90分前にスクリーンOFF:ブルーライトと興奮刺激をカット
- カフェインは夕方以降ひかえる(個人差あり)
- 寝る前のルーティン:入浴→軽いストレッチ→読書など“同じ順番”で
- 寝床で学習しない:ベッド=睡眠の条件づけを守る
「時間は確保しているのに眠りが浅い」は、質の改善で一気に変わります。
もし休んだら:欠席後の“損失を最短で埋める”リカバリ手順
- まず全体像:連絡帳・配布物・LMSで欠席範囲を一覧化
- 優先度付け:積み上げ科目の数学・英語→次に理社。要点→例題→演習に絞る
- 時間ブロック:45分×2本を毎日(週末に+1本)で3〜5日集中
- わからないは放置しない:質問メモを作り、学校or個別で即日解消
- テスト化:復帰後1週間で小テスト(自作でOK)→穴が残っていないか確認
保護者様へ:声かけと環境づくり
- 「早く追いつきなさい」ではなく、優先順とブロック時間を一緒に可視化
- 食事はタンパク質+色の濃い野菜+発酵食品を基本セットに
- 就寝前は家族もスクリーンを控える(子どもだけに求めない)
- 復帰後1週間は予定を詰めすぎない:リズム回復を最優先
まとめ:体調管理は“点数の土台”
- 欠席は授業時間+復元コストのダブル損失。軽視は禁物
- 外部防御(手洗い・消毒)+内部強化(栄養・腸・睡眠)がセット
- 休んだら3〜5日集中の復元計画で穴を即封鎖
体調を守る=学力の土台を守ること。流行期こそ、生活リズムと学習の設計を見直しましょう。
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