教室ブログ

2025.11.29

児童虐待について考える

児童虐待のニュースを見るたびに、胸がぎゅっと苦しくなりますね。

思わず、ニュースから目をそらしたくなります。

52人。

これが2024年に虐待で亡くなった子どもの数です。
前年より24人も増えています。

そして、2023年度に全国の児童相談所が児童虐待について受けた相談は

22万5509件※人数ではなく、相談件数です。


数字を見た瞬間、思わず手が止まりました。
異常事態としか思えない数字です。

相談にも至っていない事例があるのであれば、潜在的な件数はもっと多いという事になるでしょう。
これは日本社会からのアラートにしか見えません。

私は昭和・平成を生きて来ました。
あの頃は、学校でも職場でも、暴力(体罰)はもっと日常にありました。

体罰という言葉が身近でした。

良い悪いは別として、躾として体罰が今以上に受け入れられているところがありました。
今は、社会全体が体罰(暴力)に非常に厳しくなっています。

体罰もハラスメントも言葉の暴力も、許されなくなった。はず。世間では暴力が減っているように見えます。

でも、それは表向きの話だけなのかもしれません。

家庭の中では、他人が見えない場所では、逆に増えている可能性があるという事になります。
データを見ると、そう感じざるを得ません。
暴力は表に出ないだけで、誰にも届かない場所で起きている。

また、虐待をした親が特別に冷酷な人間とは限らないという事がこの問題の恐ろしさかもしれません。
貧困、孤立、頼れる人がいない環境。
心の余裕が失われた時、人は判断を誤るのでしょうか。

私自身、二児の父として、このような危うさを他人事とは思えません。

だからこそ、児童虐待のニュースを見るたびに胸が苦しくなるような…。

目を背けたくなるよう気持ちになります。

そして、虐待を受けた子供達は大人になってからも、その傷が癒えずに苦しんでいるのです。
自己評価が極端に低く、人が信じられない。トラウマが生活そのものを覆い尽くす。
そうした証言を読むたびに胸が痛みます。

虐待は、家庭の問題に見えて、実は社会の問題です。
22万件という数字は、
日本全体が疲れている
日本全体が孤立している
その証でもあるのではないでしょうか。

私も、神奈川から大阪に来て15年になりますが、まだまだ地域に深く溶け込んでいるとは言えません。
家族に負担をかけることも多い。
仕事に追われて、心の余裕が無くなりそうだと感じる瞬間もあります。
そのたびに思います。家族だけで全部抱え込んだら危ない。
誰かに話すこと、頼ること。
それを忘れたらいけないなと。

子どもに対して暴力をしない。
言葉で傷つけない。
放置しない。
まずは親である私が徹底すること。
もしも、同時に、周りで苦しんでいる人がいたら、
その人の話を聞いて何かできる事があるかもしれない。

児童虐待は、その家庭だけの問題でなく、社会の問題です。

日本の未来を守るために、大げさではなく、社会全体の姿勢が問われています。

今日、改めて強くそう感じました。

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