こんにちは、初石駅前校です。
「勉強時間」を確保するために、つい図工や音楽などの「芸術科目」の時間を削ってしまいがち、という保護者様もいるかもしれません。しかし、実はこのアート教育こそが、お子様の「ひらめき力」や「創造性」といった、将来の学力や仕事に大きく関わる「非認知能力」を育むための重要な土台となります。
アート教育は、単に絵が上手になる、楽器が弾けるようになる、ということだけではありません。流山市、柏市周辺でも、習い事としてアート系の教室が増えており、その教育効果に注目が集まっています。今回は、家庭で簡単に取り入れられるアートな感性を育むヒントと、それがどのように学力に繋がるのかを解説します。

アート教育が学力に与える影響について、科学的なデータをご紹介します。
これらのデータは、アート教育が単なる趣味ではなく、学力の土台となる重要な教育であることを示しています。
勉強には正解がありますが、アートに正解はありません。子どもがブロックや粘土、絵の具を使って「ヘンなもの」を作っていても、口出しせず見守りましょう。
ヒント: 「これは何を作っているの?」と結果を問うのではなく、「どうしてこの色を選んだの?」「どこを工夫したの?」と、プロセス(過程)や思考に興味を示す質問をすることで、子どもの思考力や言語化能力が磨かれます。
この「プロセス重視の声かけ」は、後に数学の問題を解く際の「どうやって考えたか」を説明する力や、国語の記述問題で「なぜそう思ったか」を論述する力に直結します。
音楽の授業や習い事は、実は論理的思考力と密接に関わっています。リズムや和音の構造を理解することは、数学の法則性を学ぶのと同じパターン認識能力を養います。
ヒント: 楽器を弾くだけでなく、家族でリズム遊びをする、好きな音楽を聴きながら「この楽器の音は何だろう?」と音の構成を意識させるなど、音楽を分解して考える習慣をつけましょう。
特に、リズムの規則性を理解することは、算数の九九や分数の概念理解にも繋がります。音楽と数学は、古代ギリシャ時代から密接な関係があるとされています。
日常の中で、子どもに「五感」を使って物事を深く観察させ、それを自由に表現させる練習をしましょう。これが、国語の読解力や表現力に繋がります。
具体例: 散歩中に「今日の空の色は何色に見える?」「この木の葉っぱの形はどんな模様?」などと質問し、感じたことを独自の言葉で表現させてみましょう。表現したことに対して、親が否定せず受け止めることが、創造性を伸ばす土台になります。
このような観察と表現の訓練は、理科の実験観察記録や、読書感想文を書く際の豊かな表現力に直結します。
年齢に応じた、家庭で簡単に取り入れられるアート活動をご紹介します。
いずれの活動も、結果よりもプロセスを楽しむことが大切です。
お子様の創造性がどの程度育っているか、以下のチェックリストで確認してみましょう。
□ 自由な発想で遊びを考え出すことができる
与えられた遊びだけでなく、自分でルールを作って遊べます。
□ 「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つことが多い
好奇心は創造性の源です。
□ 失敗を恐れず、新しいことに挑戦できる
試行錯誤を楽しめる姿勢が創造性を育てます。
□ 自分の気持ちや考えを言葉や絵で表現できる
表現力は学力の基礎となります。
□ 音楽や絵画などのアート活動に興味を示す
興味があること自体が創造性の芽生えです。
□ 物事を独自の視点で捉えることができる
「他の人と違う見方」は創造性の重要な要素です。
□ 集中して一つの作業に取り組める
創作活動を通じて集中力が養われています。
5個以上チェックできれば、創造性は順調に育っています。3個以下の場合は、今回ご紹介した3つのヒントを実践してみてください。
Q. アート活動は勉強の時間を削ってまでやるべきですか?
A. アート活動は勉強と対立するものではなく、学力の土台を作る活動です。週に1〜2時間でも十分効果があります。むしろ、勉強ばかりで息抜きがない状態よりも、適度にアート活動を取り入れることで、集中力や創造性が高まり、結果として学習効率が向上します。
Q. 子どもが絵や音楽に興味を示しません。無理にやらせるべきですか?
A. 無理にやらせる必要はありません。まずは日常の会話の中で「今日の空の色はどう見える?」「この音楽、どんな気持ちになる?」といった質問を通じて、観察や感じることの楽しさを伝えてみましょう。興味は自然に芽生えるものです。
Q. 習い事でアート系を選ぶべきですか?
A. 必須ではありませんが、お子様が興味を持っているなら、ぜひ挑戦させてあげてください。ピアノやバイオリンなどの楽器、絵画教室、陶芸などは、創造性だけでなく、集中力や忍耐力も養えます。ただし、嫌がるのに無理強いすると逆効果です。
Q. デジタルアート(動画編集やプログラミングアート)も効果がありますか?
A. はい、効果があります。現代のアート表現にはデジタルツールも含まれます。動画編集やプログラミングアートは、創造性と論理的思考を同時に鍛える優れた活動です。ただし、画面を見る時間が長くなりすぎないよう注意しましょう。
遊びや創造的な活動は、決して「時間の無駄」ではありません。リラックスした環境で感性を磨くことが、結果として集中力や、難問に対する「ひらめき」を生む力となります。
アート教育は、お子様の創造性、思考力、表現力といった、将来社会で活躍するために必要な力を育てます。家庭でできる簡単な活動から始めて、お子様の感性を豊かに育ててあげましょう。当塾でも、学力だけでなく、創造的思考力を育てる指導を大切にしています。流山市、柏市周辺で学習面のお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
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