こんにちは、個別指導WAM堺市駅前校です。
今回は、今から20年前の 2005年 を振り返ってみます。
2005年といえば、ニュースを独占したのがホリエモンでした。
当時、ライブドア社長の 堀江貴文氏(ホリエモン) は時代の寵児としてとても注目を浴びていました。
インターネットビジネスの最前線を走り、球団買収やテレビ局買収にも挑戦していたのです。
若き経営者が古い日本社会を変えるぞと世間を騒がせていたのです。
しかしその裏で、
決算書に虚偽の数字を記載
赤字なのに、株のやりとりで黒字に見せかけた
という行為が問題視されました。
これが 粉飾決算 とされ、投資家を誤解させた罪に問われたのです。
法律的には有価証券報告書の虚偽記載という金融商品取引法違反でした。
でも、ここが重要です。
本来このような企業会計の問題は、
会社に課徴金(罰金)
社長は執行猶予つき
…で済むケースが多いようです。
ではなぜ堀江氏は 実刑2年6ヶ月 という重い判決を受けたのでしょうか?
見せしめの意味が強かった
ライブドアは既存の大企業に真正面から挑戦していた。
その勢いを止めたい既得権益層の思惑が働いたとも言われています。
世論を操作する報道
マスコミは守銭奴ホリエモン、株で儲けて不正というイメージを強調していました。
世間の批判を集める流れができ、厳罰を下しやすくなった。
時代の反発
年功序列や終身雇用の社会に、堀江氏の実力で社会を変えようという考え方がぶつかった。
社会の既得権益層の空気として、潰すべきだ!となったのではないかと言われています。
つまり、法律違反そのものよりも、時代に挑戦した象徴を叩いた事件だったわけです。
事件ばかりではありません。2005年の文化を少し思い出してみましょう。
音楽では、修二と彰の【青春アミーゴ】が大ヒット。KAT-TUNも勢い抜群。
漫画では、ジャンプで『DEATH NOTE』が大人気。大人もハマる知的なストーリーでした。
2005年のライブドア事件は、単なる企業不正事件ではなく、
若者の挑戦者をどう扱うかという日本社会の裏の姿を映した出来事だったのではないでしょうか。
そして、流行や文化の側面も含めて振り返ると、時代の雰囲気がよく見えてきます。
今の生徒たちも、20年後に2025年を振り返るとあんな年だったね!と語れるような経験を、勉強や日常から積み重ねてほしいと思います。