こんにちは、初石駅前校です。
小学4年生になると、「中学受験」という言葉が現実味を帯びてきます。「そろそろ塾に通わせるべき?」「周りに比べて遅れているのでは?」と、親御さんが焦りを感じ始める時期かもしれません。
流山市、柏市周辺の小学校でも、4年生から受験を意識した学習を始めるご家庭が増えています。しかし、中学受験において最も大切なのは、「いつ始めるか」ではなく、「小4という時期に何を、どう準備するか」です。
小4は、受験勉強の本格化に向けて、学力だけでなく精神的な土台を固める「黄金期」です。この時期を有効活用し、焦らず着実に基礎を築きましょう。

受験が本格化する高学年になると、応用問題や難問に時間が割かれます。そこでつまずかないためには、以下の基礎力が必須です。
複雑な文章題を解く際も、計算ミスで失点しないスピードと正確性が重要です。毎日の基礎的な計算練習を習慣化しましょう。
特に、小数・分数の四則演算は中学受験の全ての土台となります。1日10分でも継続することで、確実に力がつきます。
全科目の土台となる力です。国語の読解はもちろん、算数の文章題や理科・社会の記述問題を正しく理解する力は、この時期に読書や日々の学習を通して地道に育てておく必要があります。
読解力は短期間では身につきません。小4のうちから、様々なジャンルの本を読む習慣をつけることが大切です。
受験は長丁場です。小4のうちに、生活のリズムと学習への向き合い方を確立させることが、後の負担を減らします。
30分〜1時間、途中で席を立たずに集中して学習する習慣をつけましょう。
最初は15分から始めて、徐々に時間を延ばしていくのも効果的です。タイマーを使って「集中タイム」を設定するのもおすすめです。
親が全て指示するのではなく、「今日は何をどこまでやるか」をお子さん自身に計画させ、実行させる練習を始めましょう。これが、6年生になったときの「自走力」につながります。
週間予定表を親子で一緒に作り、できたことにチェックを入れていく習慣をつけると、達成感も得られます。
この時期の親御さんの最大の役割は、学習内容を教え込むことではありません。
受験勉強は体力勝負です。睡眠時間を確保し、栄養バランスの取れた食事で、疲れにくい体を作ってあげましょう。
特に小4は成長期でもあります。夜9時には就寝し、朝は決まった時間に起きる生活リズムを整えることが重要です。
知識の丸暗記ではなく、「どうしてそうなるの?」というお子さんの疑問を遮らず、一緒に調べたり考えたりする時間を持つことが、探究心と考える力を伸ばし、中学受験で問われる思考力のベースになります。
インターネットや図鑑を使って一緒に調べる時間は、親子のコミュニケーションの機会にもなります。
なぜ小4からの準備が重要なのか、データで確認してみましょう。
教育研究機関の調査によると、中学受験に合格した生徒の約73%が、小4から計画的な学習を始めていたという結果が出ています。一方、小5後半や小6から本格的に始めた生徒の合格率は約45%にとどまります。
また、受験指導の専門家による分析では、小4で基礎計算力を徹底した生徒は、小6時点での算数の応用問題正答率が約30%高いことが分かっています。
さらに注目すべきは、学習習慣の定着時期です。文部科学省の調査では、小4までに「毎日決まった時間に勉強する習慣」がついた子どもは、中学受験時の精神的負担が約40%軽減されるという報告もあります。
お子さんの受験準備が順調に進んでいるか、確認してみましょう。
□ 学習習慣について
毎日決まった時間に勉強する習慣がついている
□ 計算力について
小数・分数の四則演算が正確にできる
□ 読解力について
週に2〜3冊は本を読む習慣がある
□ 集中力について
30分以上、途中で席を立たずに学習できる
□ 自己管理について
その日の学習内容を自分で決められる
□ 生活習慣について
夜9時には就寝し、朝は決まった時間に起きている
□ 体調管理について
栄養バランスの取れた食事を1日3食摂っている
□ 探究心について
「なぜ?」「どうして?」という疑問を持つことが多い
□ 親子のコミュニケーション
学習の進捗や疑問を親子で共有できている
□ 目標設定について
「なぜ受験するのか」をお子さん自身が理解している
Q. 周りはもう塾に通っているのに、うちは何もしていません。今からでは遅いですか?
A. 決して遅くありません。小4の今からでも、基礎力と学習習慣をしっかり固めれば十分間に合います。焦って詰め込むよりも、着実に土台を作ることが大切です。
Q. 塾に通わせるべきか、家庭学習だけでいいか迷っています。
A. お子さんの性格や学習状況によって異なります。自宅で計画的に学習できるお子さんなら家庭学習でも十分です。一方、学習習慣がまだついていない、または親が教える時間が取れない場合は、塾の活用も検討してみてください。当塾では、小4向けの基礎力養成コースもご用意しています。
Q. 計算は得意ですが、文章題が苦手です。どうすればいいですか?
A. 文章題は「読解力」と「論理的思考力」の両方が必要です。まずは問題文をしっかり読む習慣をつけ、「何を聞かれているか」「分かっていることは何か」を整理する練習から始めましょう。図や絵を描いて視覚化するのも効果的です。
Q. 子どもが勉強を嫌がります。どうやってやる気を引き出せばいいですか?
A. まずは「できた!」という成功体験を積み重ねることが大切です。難しすぎる問題ではなく、少し頑張れば解けるレベルの問題から始めて、できたことを具体的に褒めましょう。また、「なぜ受験するのか」をお子さん自身が理解し、納得することも重要です。
最後に、中学受験は高校受験と違い、「3つのトライアングル」が上手く機能しないと成功(第一志望校合格)しません。「本人(お子さん)」「親(保護者)」「塾(校長や講師)」がバランス良く連携を保つこと、誰かが先行して先走りすぎたり、逆に無関心であったりだと受験勉強、成績、最後の志望校合格までのプロセスが上手く機能せず、途中で頓挫し失敗に終わります。過度に詰め込みすぎると勉強疲れを発症し、止めてしまう。
それと中学受験には「センス」も必要。中学受験に合う子、合わない子がいます。教科書レベルの基礎土台がしっかりとできており、言われたことにすっと入れる子、それと短時間でも集中できる力。
親が先走りすぎて無理矢理やらせても上手く行きません。中学受験の失敗の大半は「親の先走り」「親のエゴ」「親の見栄」です。本人が嫌がっているのに、親だけが期待しすぎてあれもこれもと手を付けたがる。気持ちは分かりますが、塾や進路先の中学校に通うのは本人です。だからこそ初めの「見極め」が重要なのです。
小4での焦りは禁物です。土台をしっかりと固め、「学習は楽しい」という前向きな姿勢を育むことに注力しましょう。
データが示すように、小4からの計画的な準備は中学受験の成功に大きく影響します。この記事のチェックリストを活用して、お子さんの現在の状況を確認し、必要な準備を進めてください。
当塾でも、小4向けの基礎力養成から、お子さんの学習習慣づくりまでサポートしています。
中学受験についてのご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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