教室ブログ

2025.08.20

デジタル化が加速する社会に思うこと

みなさんこんにちは、個別指導WAM香川 東山崎校です。

8月も残すところ2週間足らずとなり、夜に聴こえてくる虫の音色も少し変わった気がしますが、外は相変わらずの暑さですね。

 

さて、文部科学省が2020年から推進している『GIGAスクール構想』により、国主導で全国の小中学生に1人1台のタブレット端末が配布され、コロナ禍でのオンライン授業に対応して約3000億円を投入し本格導入されました。

 

2019年には児童生徒1人あたりの端末が5人に1台未満でしたが、今では普及率が9割超となり、週3日以上端末を活用する学校も多く、教育のデジタル化が進んでいます。

しかし、一部では過度の利用を懸念する声もあります。

 

 

例えば宿題に使っていた子どもが、次第にゲームや動画視聴に夢中になり、1日5時間近く視聴してしまうというケースも。保護者からは、学習や視力への影響を心配する声も少なくありません。

 

一方、海外ではここにきて、一足早く進めてきたデジタル教育を見直すところも出始めています。

 

北欧のスウェーデンやフィンランドなどではデジタル教育の見直しも進んでいます。日本より10年ほど早く児童生徒にタブレット端末を配布してきたスウェーデンは、デジタル時間を減らし紙の教材を増やす方針に切り替え、同じくデジタル教育が盛んなフィンランドでも一部の自治体が紙の教科書に戻しています。

 

京都大学大学院で教育学が専門の石井英真准教授は、デジタルの特徴は引きつける力が強い一方、過剰な情報や中毒性から脳の疲労や思考の狭まりをもたらす可能性を指摘。デジタルは便利だが、対面や異質な人との交流も重要であり、バランスが必要だと述べています。

 

デジタル化は私たちの生活を便利にしてくれますが、子どもの頃からそれに頼りきりで過ごすことに、私は少し寂しさや不安を感じます。世界中の誰とでも繋がることのできるツールでもあり言語や文化的交流という点においてグローバルな視点を養うことに役立つ反面、悪意を持った利用者も存在します。

 

 

学習時においては、例えば英単語の意味を調べたいとき、デジタル端末を使えばほんの一瞬で表示されます。これに対し紙の辞書でお目当ての単語を探すとなると、時間は掛かるのですが、つづりのアルファベット順を確認しながらページを捲るときの紙の匂いや質感だったり、同じページの他の単語の意味も調べてみたり「非効率」の中にも学びがあったと思うのです。ただ、最近では紙の辞書の引き方を知らない子が多いことにも驚かされます。

 

 

 

わからないことはAIに聞く時代。とはいえ一瞬で答えが表示されるものの、その情報がすべて正しいかどうかは不明です。また知識として知っていたとしても、実際に見聞きしたり体験を通してその本質に触れたりしたことがないものばかり、というのもどうでしょうか。

 

例えば「雨上がりの土の匂い」を知ることは、映像だけではできませんよね。

嗅覚はもちろん、湿気を含んだ空気が足元から立ち上って肌にまとわりつくような感覚も、その言葉をより強く印象付ける要素だと思います。

 

 

急速にデジタル化していく日本の教育において子どもたちが成長していくために、私自身デジタルのメリットを享受しつつも「アナログ」な感覚を失わないでいたいと考えています。

 

 

 

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担当 内海

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