
こんにちは。 個別指導WAM堺市駅前校です。 今回は、「日米安全保障条約」をテーマにを考えていきます。
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🤝日米安全保障条約とは?——守られる国から問い始める
1951年、サンフランシスコ平和条約と同時に結ばれた【日米安全保障条約】。これは、日本が再び戦争に巻き込まれることを防ぐため、アメリカが日本を「軍事的に守る」ことを約束したものです。
主なポイントは次の通りです:
この条約は、日本が戦争をしない国として立ち直る一方で、「安全はアメリカが守る」という仕組みのうえに築かれました。
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🌀日米安保のメリットと現実
この仕組みは、多くのメリットを日本にもたらしました。
✅ 自衛隊の創設までの空白をカバーできた ✅ 防衛予算を抑えて、経済成長に集中できた ✅ 核抑止力の傘のもと、一定の安全保障が担保された
しかし同時に
⚠️ 米軍基地の集中(特に沖縄)による地元負担 ⚠️ 米兵による事件・事故 ⚠️ 「守られる国」のままでよいのか?という国防の自立性への問い
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📅戦後から70年以上、今なお問われる安保のあり方
2025年の今も、日米安全保障条約は継続中です。
けれど、戦後から80年が経ち、世界情勢も大きく変わりました。
・ロシアによるウクライナ侵攻 ・台湾情勢の緊張 ・北朝鮮のミサイル開発
こうした現実の脅威がすぐ隣にある今、「日米同盟で本当に日本は守られているのか?」「日本は何を準備すべきなのか?」という問いは、ますます重みを増しています。
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🔍そもそもの疑問——なぜ日本は守られる国になったのか?
もともと日本には強力な軍事力がありました。ではなぜ、「自衛」ではなく「他国に守ってもらう」という形がとられたのでしょう?
もちろん、【憲法第9条】による戦力放棄の原則が背景にありますが、そもそもその憲法自体、GHQの占領政策の中で成立したものでした。
では、GHQはなぜ日本の戦力を削ぎ、アメリカ軍を日本に駐留させたのでしょう?
・本当に日本の再軍備を防ぐためだったのか? ・それとも、ソ連や中国などの共産圏に対する“けん制”のため、日本を地理的な拠点として活用したかったのか?
安保条約は、日本の平和のためなのか、アメリカの戦略の一部なのか? あるいは両方なのか?
私たちは、この問いを過去の話で終わらせることなく、いまの世界の中で改めて考え直す必要があるのかもしれません。
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✏️肯定でも否定でもなく、まずは問いを持ち続けること
日米安全保障条約は、戦後日本の平和と繁栄を支えてきた一方で、 その影には複雑な感情や現実も確かに存在しています。
肯定するか、否定するかではなく。
過去の日本は戦争で他国へ大きな被害をもたらし、そして大きな被害を受けました。
では日米安全保障条約は「なぜ今も続いているのか?」 「どんな価値があるのか?」 「これから先どうするべきか?」
それを、自分の頭で考え続けることこそが、平和を受け継ぐということなのかもしれません。
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📍次回予告!
「安保闘争」について解説します。