教室ブログ

2025.06.03

🤝日米安全保障条約——平和と基地の両立とは?

こんにちは。 個別指導WAM堺市駅前校です。 今回は、「日米安全保障条約」をテーマにを考えていきます。

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🤝日米安全保障条約とは?——守られる国から問い始める

1951年、サンフランシスコ平和条約と同時に結ばれた【日米安全保障条約】。これは、日本が再び戦争に巻き込まれることを防ぐため、アメリカが日本を「軍事的に守る」ことを約束したものです。

主なポイントは次の通りです:

  • 日本が攻撃された場合、アメリカが協力して防衛する
  • アメリカは日本国内に基地を置ける
  • 日本は専守防衛に徹し、大規模な軍事力は持たない

この条約は、日本が戦争をしない国として立ち直る一方で、「安全はアメリカが守る」という仕組みのうえに築かれました。

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🌀日米安保のメリットと現実

この仕組みは、多くのメリットを日本にもたらしました。

✅ 自衛隊の創設までの空白をカバーできた ✅ 防衛予算を抑えて、経済成長に集中できた ✅ 核抑止力の傘のもと、一定の安全保障が担保された

しかし同時に

⚠️ 米軍基地の集中(特に沖縄)による地元負担 ⚠️ 米兵による事件・事故 ⚠️ 「守られる国」のままでよいのか?という国防の自立性への問い

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📅戦後から70年以上、今なお問われる安保のあり方

2025年の今も、日米安全保障条約は継続中です。

けれど、戦後から80年が経ち、世界情勢も大きく変わりました。

・ロシアによるウクライナ侵攻 ・台湾情勢の緊張 ・北朝鮮のミサイル開発

こうした現実の脅威がすぐ隣にある今、「日米同盟で本当に日本は守られているのか?」「日本は何を準備すべきなのか?」という問いは、ますます重みを増しています。

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🔍そもそもの疑問——なぜ日本は守られる国になったのか?

もともと日本には強力な軍事力がありました。ではなぜ、「自衛」ではなく「他国に守ってもらう」という形がとられたのでしょう?

もちろん、【憲法第9条】による戦力放棄の原則が背景にありますが、そもそもその憲法自体、GHQの占領政策の中で成立したものでした。

では、GHQはなぜ日本の戦力を削ぎ、アメリカ軍を日本に駐留させたのでしょう?

・本当に日本の再軍備を防ぐためだったのか? ・それとも、ソ連や中国などの共産圏に対する“けん制”のため、日本を地理的な拠点として活用したかったのか?

安保条約は、日本の平和のためなのか、アメリカの戦略の一部なのか? あるいは両方なのか?

私たちは、この問いを過去の話で終わらせることなく、いまの世界の中で改めて考え直す必要があるのかもしれません。

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✏️肯定でも否定でもなく、まずは問いを持ち続けること

日米安全保障条約は、戦後日本の平和と繁栄を支えてきた一方で、 その影には複雑な感情や現実も確かに存在しています。

肯定するか、否定するかではなく。

過去の日本は戦争で他国へ大きな被害をもたらし、そして大きな被害を受けました。

では日米安全保障条約は「なぜ今も続いているのか?」 「どんな価値があるのか?」 「これから先どうするべきか?」

それを、自分の頭で考え続けることこそが、平和を受け継ぐということなのかもしれません。

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📍次回予告!

「安保闘争」について解説します。

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