教室ブログ

2023.01.25

【他力本願のおはなし-2】

こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、

投稿させていただきます。

 

例えば、ある彫刻家が居ます。その彫刻家は阿弥陀様を掘ろうとして何度も何度も石を持ってきては掘っていました。目の部分や鼻の部分、身体に至るまで全てのパーツを丁寧に掘っています。ところが、何か違う。なんか「作り物」のような、魂がこもっていない感じがする。

すると、その彫刻家は気付きます。「自分が掘るんじゃない。阿弥陀様は既にこの石の中にいらっしゃるんだ。私がこの石の中から掘り起こし救い出すんだ。」という気持ちになりました。すると、見事に魂のこもった阿弥陀様が生まれたのだというお話です。

 

この時の彫刻家は「自分の為に掘っている」状態ではありません。他力とは誰が為に自分の行いをする精神状態の事を言います。

自分の力で「きれいに掘るぞ」と思っているときは「自力」です。ところが「阿弥陀様を救い出すんだ」という気持ちになった時、「他力」が宿るというお話です。

 

つまり、人間は自分の為だけに何かを行っているときは「自力」の力だけしか発揮する事が出来ません。ところが「人の為になる」事を考え出した時、世間や神の力を得る事が出来る。

自力が100%の力だとすると、他力や神の力を借りる事が出来れば1000%~10000%以上の力を得る事が出来ます。

 

もう一つ、例を挙げてお話します。ある芸術家が居りました。芸術家とは自分の作品が有名になり絵画が売れる、もしくは展覧会を開き集客をすることで絵を買ってもらうというのが大きな収入源ですね。つまり「自分を有名にしないといけない」という事です。

 

そのような芸術家の販売促進行動とは、まず良い絵を描かなければいけません。心境としては「世間が自分の絵を買いたくなるような作品作り」や「自分が有名になる為の販促行動」が先に思いつく事柄であります。

 

ところがなぜかうまくいかない。周りの芸術家と比較しても自分の絵の方が優れているじゃないか。なんでアイツは売れて私は有名になれないんだ。

 

この様な心境の時は「自力」の状態です。ただの100%しか能力を発揮していないという事です。「自分が有名になりたい」「自分の絵を売りたい」という心理状態であります。

 

ところがある時気付きます。「私の絵は私のモノじゃない」と。つまり「この地域のみんなが喜ぶ絵は何だろう?」「なぜ私は芸術家になったんだろう?その使命は?」などと誰が為に思考を巡らせる。

そうすることにより、「他力」が宿ります。やがてその芸術家は誰が為に絵を描き、有名になり、自分の想いをどのように表現すれば人は喜ぶのだろうという思考に発展するわけですね。そのような「他力本願」の感覚を得て、その通りに素直に実行した人は「他力」を得る事が出来ます。やがて「有名になっている人」に自然となるわけですね。

 

次回に続きます。

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