教室ブログ
こんにちは。Wam四箇郷校です。今週は雪が降るなどして、朝晩は一際冷え込みましたね。日の出の頃は車の正面ガ
ラスには霜が張っており、体感温度は氷点下と言った所でしょうか？それでも道中、地蔵の辻の並木道の桜が、日を追
う毎に綻（ほころ）ぶに連れ、観衆の方々も増えている様です。もう少しで、弥生の空に合わせて他の桜の木々も綻び
そうですね。さて、今回は直球で教科のお話になります。「理科」についてです。昨年度から、中学校の各教科の教科
書の学習内容が変更になりました。「理科」の方も例に漏れずです。「イオン化傾向」等、以前の高校内容も少し前倒
しされておりますが、概ねは３年間で学習していた以前の学習内容の順番を組み替えたものになっております。今更で
すが（汗）以前は１年生の「物理分野」で学習した「圧力の計算」が今教科書では２年生の「地学分野」主に「天気」
の学習分野に組み込まれています。
一つ出題致します。【１辺が5㎝の立方体があります。①この立方体の密度が8ｇ／㎤の場合、働く「重力」の大きさは
何Ｎか？②この立方体をスポンジの上に乗せた時、スポンジに働く「圧力」の大きさは何Ｐａか？】語弊があります
が、この分野において基礎的な問題と言えば基礎的な問題です。まず、もう率直に答えを申します。
①の解答は10Ｎで、②の解答は4000Ｐａです。「何故」か分かる方、もっと申せば、「何故そうなるのか？」もしくは
「何故そうなったのか」を「自身の言葉」や、「途中式」などの「メモ」等で「説明」できる方であれば最早それで良
いかとは思います。確かに現在では文科省から「中学２年で学習する事」とされておりますが、「理科や社会は覚える
だけ」とか、「１週間あれば何とかなる」、等と思っていらっしゃる方がもし居れば、ちょっと待って欲しいのです
ね。実際に「何とかなる方」もいらっしゃるとは思いますが、「何とかなる方」と結果「何とかすらもならない方」と
はそれまでに積み重ねてきた「事情」が違う可能性があるかもしれないと思うのです。解答に行きつくまでの「手順」
を私なりに説明すると、10Ｎになる根拠として、まずはＮ（ニュートン）と言う「１年生」で「履修済み」の「単位」
があり、1Ｎ＝100ｇです。そして、「小学校5年生」で習う「体積」の「単位変換」の一環として、①1㎤＝1ｇですか
ら、そのままこの立方体の体積を計算すれば125㎤になりますから、125ｇとすると所ですが、これは「理」科の「理」
屈としては「間違い」です。問題文で密度が8ｇ／㎤とされており、「1㎤あたり8ｇの重さが詰まっている事に
なりますから「実際の重さ」は「体積」の「８倍」になります。従って、5の3乗×8＝1000ｇ→1Ｎ＝100ｇですから1000
ｇ÷100ｇ＝「10Ｎ」になります。そして、②について「圧力（Ｐａ）」の「公式」については「重力（Ｎ）÷面積
（㎡）」です。割られる数がＮの数量ですから、①の問題に答えられないもしくは、数量が間違っていると、通常であ
れば②の問題も間違えてしまう事になります。言葉が悪いですが、「まぐれ」や「当てずっぽう」はそう何度も通じな
いとは思います。公式内の面積の単位が「㎡」になっております。しかし、先ほど求めた立方体の「体積の単位」が
「㎤」ですから、それ故に「面積の単位」も「㎠」になります。「小学校4年生」で習う面積の単位変換10000㎠＝1㎡
を使います。面積は5ｃｍ×5ｃｍ＝25㎠なのでこれを10000で割って0.0025㎡に変換します。10÷0.0025＝4000Ｐａとな
ります。つまり、公式に合わせた単位変換をしないと計算が出来ないという事と、これも語弊がありますが、「中学校
2年で習うことだから」と言った「付け焼き刃」では中々通じないという事です。問題文を読んだ上での「気付き」が
必要です。言い換えれば、英語・算数・数学が「積み重ね」とされておりますが、今回の教科書内容が変わった事によ
って、理科も「積み重ね度合い」が更に強まった気がしております。もっと言えば、「社会」の方も、私からすれば、
天気等「理科」との共通点があると思います。教科の知識自体は「青恥」の如く将来実用的に役には立たず、影響が無
いかもしれませんが、個人的に「理科」は「理屈」を学ぶ教科だと思いますので、「普遍的」な観点で申せば「理屈」
を理解したり、「説明する力」を付ける、そして途中式等「大事な事はメモをする」と言った訓練の場所を作られてい
ると感じます。最後に、上から目線な物言いで大変申し訳なく、「どうにかなる人」と「どうにかすらならない人」の
差がどこにどれだけあるのか？は個人差があると思いますが、「テストまでのたった1週間でこれだけの「段取り」が
身につきますか？（笑）たった2問にもかかわらず、まだ、説明し足りない部分が個人的にはあります」寒さがまだま
だ厳しいですから、手洗いうがいを励行し、体調にはくれぐれも気を付けて下さい。
すべて無料！
丁寧にサポートさせていただきます！
お急ぎの方はこちら！ 電話でもお伺いいたします！
フリーダイヤル（受付時間10:00～22:00）
0120-20-7733