教室ブログ

2021.09.30

「逆算思考」を基本に

こんにちは、個別指導Wam香川統括教室長の木村大輔です。

先日、中学生は中間テストが終わり、テスト結果が返ってきています。

今回の中間テストは2学期のスタート後、2週間でテスト発表となりました。

そのため、テスト範囲は6月中旬に行われた1学期の期末テストの範囲以降から、9月中旬までという長い期間がテスト範囲となりました。

6月中旬から9月中旬までという期間の中には長い夏休みが含まれており、Wam香川の生徒たちは夏期講習を行うことで今までに習った復習もちろん、苦手教科・単元の克服、さらに学習の定着をはかるなど重要な期間として指導しました。

それは、夏休みが明けるとすぐに行われる診断テストや中間テストを見据えており、逆算して計画を立て実行できたかどうかが、今回のテスト結果へとつながります。

実際、中学3年生は夏休み明けすぐにあった第2回診断テストでは、1・2年の内容と3年の1学期の内容が範囲となり、1年生の内容がほとんどだった第1回診断テストに比べ明らかに範囲が増え、難易度が上がりましたが、ほとんどの生徒の点数が上がっています。これは夏期講習期間である約40日間を逆算してしっかり計画をたて取り組めたことが要因だと思います。

2学期からの学習内容はどの学年においても質・量ともに急に難しくなり出題数も増えるため、より計画的に学習を行う必要がありそれが次のテストでの大きな差となります。

中間テストが終わり、のこり数日で10月になるため特に受験生たちは本格的に受験に向けもう一段ギアを上げる必要がありあます。

受験には「計画的な学習」が不可欠ですが、生徒たちにとっては計画を立てても最後まで完遂することが難しいのが現実ではないでしょうか。

実は、学習の計画を立てるにはコツがあります。それは、「逆算計画」です。

しかし、いきなり逆算して計画を立てるなど難しそうに感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

1.     目標を決める。

2.     目標の達成日を決める。

3.     目標達成日までの日数を確認する。

4.     一定期間ごとに達成すべき小さな目標を決める。

5.     小さな目標を達成するために小さな計画を立てる。

など、この順番で計画を立て実行していきます。

まずは大きすぎない目標を立て、さらに小さな目標の達成度合いをフィードバックしていくことが大切です。

例えば小さな目標には中3生だと診断テストで何点というのもいいでしょう。

小学生・中1・2年生であれば次のテストや各検定というのもいいでしょう。

さらに、逆算計画には自分の目標を明確にさせることで、ぶれない行動をすることができるようになるという効果があります。

逆算し計画を立てることが習慣化すると「逆算思考」が身に付きます。

逆算思考が身に付くと「何時までに終了させないといけない」など行き当たりばったりではなく、物事の優先順位の判断や計画的な行動が身につけられます。

勉強は「高校に行くため」「大学に行くため」かもしれませんが、勉強の真髄となるのは計画的に学習することで、計画⇒実行⇒反省⇒行動(計画にフィードバック)の習得にあると考えています。つまり、社会に出て仕事に役立つ思考方法を身につけることが必要だと思います。

思考方法には大きくわけて2つあり、一つは「積み上げ思考」もう一つは「逆算思考」と言われています。「積み上げ思考」は目標を明確にせず、出来ることを積み上げていくという思考です。「逆算思考」は全く逆でしっかりと目標を見据え到達するためにしっかり計画を立てるという思考です。「積み上げ思考」は仕事でも学習においても、目標を立てることが出来なければ行き当たりばったりになり、現在の自分が出来ることからと言った視野の狭い思考になり成果は出ないのです。

お城を建てることをイメージしてみましょう。立派な天守閣を支えるための土台となる石垣は、切り出された1つ1つの石を力のかかり方や雨風による水の浸み方、流し方まで全体像から緻密に計算され積み上げられているといいます。学習でいえば基礎にあたる部分ですが、全体のバランスを考えずに目の前の石垣を積み上げることだけにとらわれていると、たとえば理科が得意な生徒の場合、もし苦手教科の対策をしていなければ「理科」の部分だけが頑強で、他は脆い石垣になっているかもしれません。

しかし、脆い部分の石垣の上にどんなに太い柱を立て、見事な造りの建物を建てようとしても弱い部分からひずみは生まれます。つまりお城の全体像を見ずに目の前にある石を積むことだけを考えて行動するのは、その言葉通り「積み上げ思考」です。

これに対して「逆算思考」では、お城を建てるという「ゴール」から考えるため、石垣の強度だけでもどこにどれだけの石が必要で、作業に必要な人数や日数、作業効率を上げるための道具など、どんな準備が出来るかを考えます。

大きな目標を達成するために「いつまでに〇段までの石垣を完成」といった小さな目標を設定しておくことで、途中経過の進捗状況を確認し作業の遅れている箇所の人員補強や道具の調達など修正もしやすくなります。そうすると、こんどは一人ひとりが自分の今までのやり方ではない、新しいやり方や工夫を発想できるようにもなります。

学習においても「単語を覚える」という行動が自主勉ノートを埋める手段としてのものではなく、ゴールを見据えた逆算思考に基づく意図のあるものであれば、結果にもつながりやすいでしょう。

この「逆算思考」こそ、子どもたちが今の学習面だけでなく、今後の社会で生きていく上で″基本思考″にするべきではないでしょうか。

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